事前協議でさんざん譲歩しちゃったから、TPP参加のためのこれからの洗脳キーワードは「安全保障上の意義」ってわけです。
淡路島で震度6弱、マグニチュード6の地震。朝8時の時点では、それほどの被害は報告されていないようだけど、時間が経つほどに被害が拡大していくことって往々にしてあるから心配だ。
さて、TPP交渉参加のための日米事前協議が、北朝鮮のミサイル騒動をあたかも隠れ蓑にしたかのように、あっけなく合意した。ま、合意と言うよりは、譲歩に譲歩を重ねて、アメリカの圧力に屈したってのが正直なところでしょう。自動車関税は当面維持して撤廃時期も最大限遅らせるし、かんぽ生命の新商品は認可しないでTVでバンバン宣伝しているアメリカの保険会社の商売は邪魔しませんとさ。事前協議でこれだけやられちゃ、本交渉で何も言えるわけがありません。
でもって、レレレのシンゾーは、「TPPは日本経済やアジア太平洋地域の成長の取り込みといった経済的メリットに加え、安全保障上の大きな意義がある」って強調しとります。最後の「安全保障上の大きな意義」ってのがミソです。ま、水戸黄門の印籠みたなもんで、これ持ち出せば文句がつけにくいっていう微妙な心理に揺さぶりかけてるわけですね。
いつもの汚い手口です。論理的に説明がつかなくなると、論理のすり替えが始まるんですね。その時の金科玉条となるキーワードが「安全保障」ってわけだ。
北朝鮮ミサイル騒動では、元テレビ朝日政治部長の末延某ってのが、昼のワイドショーで「集団的自衛権も視野に入ってきます」てなことをさりげなくコメントしてたけど、TPPについてもこのドサクサを大いに利用したってことなんでしょうね。ちなみに、この元政治部長は、レレレのシンゾーのお友だちです。
産経新聞は、「TPP日米合意 攻めの姿勢で国益広げよ」なんてヨイショしてるけど、事前協議でこれだけ譲歩してることにはまるで目をつぶっちゃってるんだね。だから、見出しが威勢のいい割には、記事の内容にはまったく迫力がありません。おそらく、消費税の時と同じで、マスメディアはTPPのデメリットを小出しにして、アリバイ工作してきますよ。事前協議でこれだけのヘタレさ加減を見せつけられちゃったからね。
これからは、経済効果云々よりも、「安全保障」を全面に押し立てた論陣を、マスメディアも張ってくるかもしれないね。一般大衆労働者諸君を思考停止にするには、それが一番の近道ですから・・・・。
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