東電の料金サービスのいぎたなさ&「96条改定」を参議院選挙の争点にするって息巻く違憲総理。ここまで増長させたマスメディアのおもねりの罪深さよ。
昨夜は久しぶりに夜の銀座へと足を向けたのだが、眩いほどにライトアップされた歌舞伎座はどうにも白々しく、昭和の銀座は確実になくなったっんだと実感したのであった。とはいえ、これもまた月日を重ねるうちには街の「趣」となっていくんだろうなあ。それが歴史ってものか・・・なんてことをつらつらと考えてみた雨の朝である。
で、東電がなにやら家庭向けの料金サービスとやらを発表したってね。朝得プラン、夜得プラン、土日お得プラン、半日お得プランの4つのメニューがあるってんだが、これがまた東電らしくいぎたないシステムなんですね。たとえば、半日プランでは、夜9時から翌朝9時までの料金が割安になるんだが、それ以外の時間帯は割高になるんだと。つまり、どのプランでも、割安となる時間以外はどれも割高になるってんだから、トータルにしたら東電の懐は痛まないって寸法なんだね。これって、夏場のピーク時に電気代高くする代わりに夜間料金サービスしますっていう、去年仕掛けたヘタレなサービスと根本は一緒です。こんなことやってる暇があったら、原発事故で迷惑かけたひとたちへの賠償に精を出しやがれってんだ。
その原発だけど、経産大臣のネズミ男・茂木君が、「秋にも原発再稼働」ってTVでくっちゃべったらしい。最終的には原子力規制委員会が決めることってエクスキューズはしていたようだが、こういう言わずもがなのことを敢えて付け足すってのは、暗黙の圧力かけてるわけです。こういう発言って、簡単に聞き流しちゃうけど、本来なら越権行為というか原子力規制委委員会の独立性を否定することにつながるわけで、シビアに批判されるべきものじゃないのかねえ。
このところの自民党のセンセイたちのこうした言いたい放題に、新聞・TVが妙に寛容なのはどうも不気味だ。昨日の国会質疑では、レレレのシンゾーが「96条改定を参議院選の争点に」てなことを喚いていたようだが、これもまた淡々とニュースで垂れ流すのみ。96条の改定が何を意味しているか、なんて解説はさらさらする気がありません。だから、まるで既定路線であるかのように、「改憲」へ向けた世論が形成されていく。新聞・TVがこうだからレレレのシンゾーはますますつけあがる。そもそも、96条改定ってのは、立憲政治を揺るがす大問題で、法曹界とりわけ憲法学者が沈黙していることが不思議でならないのだが・・・。
政治家の言いたい放題をただ垂れ流し、権力におもねるマスメディアや沈黙したままの言論人が、近い将来、必ずやこの国を危うくするだろう・・・てなことを妄想してみる今日この頃である。
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コメント
昔は、曲がりなりにも、経営と報道が分離していることを社是にしている新聞社もあったようだが、今は報道が経営を補完している。
時々反権力的なことを書いて中立公正を保っているような素振りをみせているが、権力にタカっているような報道では、まともな権力批判なんてできない。
桐生悠々は、今何処。
投稿: 岡目五目 | 2013年4月24日 (水) 10時19分