日本のメディア相手に「謝罪」という名の「言い訳」。NYタイムズにも同じこと言ってみな&「主権回復の日」式典の「天皇陛下万歳」は、「自然発生的」だって。だとしたら、無礼な話なんじゃないの。
今日はメーデーなんだけど、かつての「労働者の日」なんて意味づけは遠い記憶の彼方に消えちゃいました。熱気、活気、そして狂気も殺気もない交ぜになったメーデーは、もう二度と返ってはこないんだろうなあ。てなことをつらつら考えてみるメーデーの朝である。
さて、獅子頭・猪瀬君のイスラム圏への傲岸不遜な発言は、とりあえずは「謝罪」ってことで一件落着としたいようだけど、そんなにうまくいくかねえ。「謝罪」っていったって、ありゃあ、ただの「言い訳」ですからね。「聞かれたから答えただけ」だの、「ちょろっと言ったことを大げさに書かれた」だの、みっともないったらありゃあしない。
そもそも、「謝罪」なんてことになったのも、この男にとっては計算違いだったはずなんだね。日本のメディア相手なら、「文脈が違う」とか、「話の一部を抜きだした」とか、言いがかりつければみんな黙ってくれるから、ニューヨーク・タイムズも同じようなもんだとタカをくくってたんでしょう。ところがどっこい、「何言ってやんでねえ。こっちには録音だってあるんだぜ。なんなら勝負しようか」って逆ザヤくらっちまったったから、さあ大変。で、渋々ながら形だけの「謝罪」してみたってのが正直なところでしょう。
それにしても、日本のマスメディアってのも情けないやね。IOCが問題にするまでは、獅子頭の暴言を知っていながらスルーしてたんだからね。権力者との馴れ合いが習い性となっているから、発言の異常さにそもそも気付いていなかったりしてね。ま、そのくらい、お馬鹿になっちゃってるってことです。そうした、権力者とジャーナリズムの緊張感の欠けたズフズブの関係が、今回の獅子頭の失笑すべき発言に繋がったのは間違いない。そんなふぬけたマスメディアに喝を入れるためにも、ニューヨーク・タイムズには一歩も引かずにガチンコで突っ込んで欲しいと切に願う今日この頃なのだ。
ところで、「主権回復の日」式典で、貧相顔・菅官房長官の閉式の辞の直後に、「天皇陛下バンザーイ」と叫んだ輩がいて、これにレレレのシンゾーたちが応える形でみんなで万歳三唱したってね。「両陛下はやや困惑したような表情を浮かべ、そのまま退出された」っていうんだけど、さぞかし迷惑な話だったことだろう。で、この「天皇陛下万歳」について、貧相な官房長官は、「政府の式典(の予定)にはなかったことで、全く予想していなかった。自然発生的であり、政府として論評すべきではない」てな言い訳をしている。しかしまあ、「自然発生的」ってのも失礼というか、不遜というか、一昔前なら不敬罪じゃないのかってほどの無礼な発言だ。
おそらく、「天皇陛下万歳」ってのは、仕組んだんじゃないのかなあ。でなけりゃ、レレレのシンゾーの肝いりの式典で、一議員が「自然発生的」に「天皇陛下バンザーイ」なんて声出せるもんですか。これは、絶対に計算の上でのことでしょう。「憲法を改悪し、国民主権から天皇主権に変えようという安倍政権の意図を感じた」(沖縄選出の照屋衆議院議員)ってコメントには、大いに頷ける。にしても、子供じみているっていうか、レレレのシンゾー一派ってのはやることがセコイんだよねえ。
沖縄では抗議の声が上がっていたってのに、式典とはおよそ無関係な「天皇陛下万歳」が三唱されたって事実に、新聞・TVはほとんど興味を示していないのは何故なんでしょう。今日の東京新聞「こちら特報部」が「沖縄の神経 また逆なで」とリポートしていたのが、唯一のような気がするんだが、こういうアナクロな動きが少しづつ顕になっていくことで、いつか来た道への道筋が出来ていくわけで、どいつもこいつも「歴史を学び直せ」、と我が家のドラ猫にささやいてみるのであった。
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