このままだと福島第一原発事故で東電はお咎めなしってことになりそうだ・・・!!
ようやくGWも終了。終生フリーランスの身としては、GWってのはけっこう忙しかったりする。なんとなれば、クライアントの中には、「じゃ、GW明けに原稿よろしくね」とかなんとか言っちゃって休暇に入っちゃうところがあったりして、なんのことはないツケはフリーランス(=非正規社員)に回ってくるわけです。というわけで、GWが終わると、なんとなくホッとするのが習い性となってしまったという清々しい朝である。
このGW中は目立った事故や事件もなく、唯一のおぞましき出来事はレレレのシンゾーの背番号96くらいなもんだったのだが、昨日の東電がらみのニュースでちょいと気になるのがあった。それによれば、福島第一原発事故に関する東電幹部の立件を検察は見送るらしいというのだが、その理由ってのがなんともふるっている。東電幹部が任意の事情聴取に「実際に大津波が起きることは想定しておらず、事故は予見できなかった」って過失を否定しているし、それを裏付ける明確な証拠もないからなんだとか。
これっておかしな話だね。だって、想定外の津波が来るかもしれないってことは、早くから指摘されていたことだし、平安時代に東北を襲った貞観地震の研究報告だってあったんだから、とてもじゃないけど「知らなかったから過失はない」ってことにはならないんだよね。そもそも、「知らなかった」ということ自体が過失じゃないのか。
ようするに、東電と検察の出来レースなんだね。検察がその気になれば、とっくのとうに強制捜査しているわけで、これまで何もしてこなかったということがすべてを語ってます。でもって、誰も責任をとらないという、無責任体制だけが続いていくってわけです。
そんなんだから、昨日のエントリーで書いたように、電力会社を中心にした原発の安全性検討のための新組織なんて発想が出てくるんですね。でもって、福島はなかったって方向で、なにもかもが収斂して行くってわけです。なんともたわけた国になったものだ、と嘆息する今日この頃なのだ。
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