汚染水問題は東電の無能ぶりの象徴だけど、作業員の技術力の低下、人員不足も影響しているはず。いまこそ、真剣に作業員の「準公務員化」を検討すべき時期なのでは・・・。
汚染水処理ひとつとっても東電の無能ぶりてのは明らかなんだが、またしてもやってくれました。先週の台風に引き続き、明日、明後日にも27号が迫り来る中、汚染水を溜めているタンク周辺の堰内に降り注ぐ雨水の移送先がないっていうんで、4月に水漏れが起きた地下貯水池を使うことにしたらしい。
「やむにやまれず、地下貯水池を使わせていただきたい」てなことを東電は言ってるってね。日本は台風銀座で、福島が通過地になることなんか、子どもにだってわかることだってのに、これまで何の手立ても打ってこなかったくせに、「やむにやまれず」とは言いも言ったりだ。一事が万事こんな調子で、税金注ぎ込んでもらっている破綻会社のやることではありません。
聞くところによれば、ベテランの作業員は線量の問題もあって、多くが福島を去り、残されたのは不慣れな作業員ばかりなんだとか。それでもみんな必死になって過酷な現場で働いてくれてるんだが、張本人の東電がそうした作業現場の環境にまったく無頓着なんだね。無神経と言ってもいいかもしれない。下請けに丸投げして、後は作業員がどうなろうと知ったこっちゃない、ってなんもんなんでしょう。殿様商法がこんなとこにも出てきているわけです。
賃金も含めて、作業員の働く環境を整備するためには、いっそのこと公務員並みの扱いをした方がいいんじゃないのだろうか。そうすれば、暴力団まがいのブラック企業がビンハネすることもなくなるだろうし、なによりも作業員のモチベーションだって上がるはずなんだね。さらには、ならばって言うんで、積極的に作業員として働きたいというひとだって出てくるかもしれない。
作業員の「準公務員化」というのは、東京新聞「こちら特報部」が以前から言ってたことだけど、いまこそ真剣に考える時期なんじゃないかと思う今日この頃なのだ。
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コメント
元請けがあって、下請けがあって、孫請けがあるような体制じゃあ、現場作業員の賃金が中抜きされるのは当たり前。
それを見て見ぬふりをしている政府も東電も許せねえ。
準公務員もいいけれど、東電の責任で直接雇用にすべきだ。
投稿: 岡目五目 | 2013年10月25日 (金) 00時36分