「過酷労働」でユニクロ敗訴。ブラック企業って認定されたようなもんか&中国の大気汚染に目くじら立ててるうちに、福島第一原発では40万ベクレルのストロンチウム。人類最大の危機はどっちかよ~く考えてみよう。
名張毒ぶどう酒事件の再審請求棄却した櫻井龍子裁判長は厚労省の官僚だったそうだ。最高裁の裁判官は弁護士資格は問われないようだけど、こんな判決出されちゃうとそれもなんだかなあのちょい肌寒い朝である。
で、ユニクロが「過酷労働」記事をめぐって文春と争っていた裁判で敗訴したってね。これはめでたい。「『月300時間以上、働いている』と本で証言した店長の話の信用性は高く、国内店に関する重要な部分は真実」って判決理由も、一点の曇りなしって感じで、ま、あんたんところはブラック企業なんだよ、って裁判所から言われたようなもんです。
店長クラスには一度タイムレーコーダー押して退社を装わせて、その後にサービス残業やらしてたっていうんだから、事実だとしたら相当に悪質だ。でもって、会長は世界有数の大金持ちで、家族がしっかり株握って、どうやら世襲も狙っているらしい、てな噂も飛び交ってますからね。この裁判結果を契機に、これまで沈黙していた元ユニクロ社員が一斉に訴訟起こしたら面白いんだけど・・・。
ところで、福島第一原発の井戸の地下水から、1リットル当たり40万ベクレルの放射性物質が検出さそれたっていうんだけど、中国の大気汚染に目くじら立ててる場合じゃありませんよ、実際のところ。連日のように流れてくる汚染水の問題は、人類にとって最大の脅威だと思うけどねえ。なんで、みんな傍観してられるんだろう。焦れよ、政治家ども。国会でチンタラ予定調和の代表質問なんかやってる暇あるんだったら、福島行って汗流せ。
・タンク付近井戸40万ベクレル 福島第一 ストロンチウム検出
そんな危機的な状況にあって、いわき沖では試験操業が始まった。安全性を確認したら市場に出すそうだが、本当にそれでいいんだろうか。とにかく、放射能の影響ってのは時間をかけて襲ってくるもんなんだから、いま獲った魚から安全基準値以上の放射性物質が検出されないからって、それこそ「完全に安全」ってことにはならないはずなんだよね。だから放射能汚染というのは怖ろしいわけで、舐めてかかってると孫子の代にツけを回すことになりますよ。
そして、そのツケは命にかかわることになるってことを、為政者はもっと真剣に考えるべきなのに、「戦争をできる国」にすることが優先しちゃうんだもの、子どもたちの心が荒れるのもむべなるかなの今日この頃なのだ。
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コメント
櫻井龍子って、厚労官僚だったんだ。やっぱり、組織防衛が身についていたんだね。
最高裁判事は、70才が定年だそうだから天下りだったりして・・・。
で、岡目五目のかつての職場は「残業は2ケ月で100時間を超えない」っていう労働協約があったけれど良き時代だったんだねえ。
ところで、福島の魚は「安全・安心」と言えば言うほど「風評被害」が拡大拡散されると思うんだが、まず「率先垂範」経産省や環境省、厚労省などの官僚にお毒見して欲しいもんだ。
もっとも、孫・子の代に影響が出ても、わしゃ知らん。
投稿: 岡目五目 | 2013年10月19日 (土) 13時47分