「(警戒区域)解除から1年以内に早期帰還した住民には追加的な賠償を行う方向で検討している」(経産省)。人の心を金で買って、地域を分断しようっていう、いつも通りの作戦か。
今年最大級の台風26号とやらが今夜から明日にかけて東日本に迫り来るという連休明けの朝である。なんでも、最大風速40m、東北では最大瞬間風速45mが予想されているとか。となると、福島第一原発は大丈夫なのか。TVのニュースでは、福島の「ふ」の字も語られることがないんだが、それでいいのか、ったく。4号機なんか45mの風に煽られたらひとたまりもないんじゃなかろうか。さらに、200mm以上の大雨になりそうっていうから、たまりにたまった汚染水が溢それだすなんてこともないとは言えない。いやあ、風雲急の連休明けとなりそうだ。
その福島だけど、田村市の旧警戒区域の避難指示解除が来春をめどに検討されているとか。国や市は来月にも解除したかったらしいが、住民側の反対で来春に見送ったっていうのが真相らしい。で、これを受けて、経産省は「解除から1年以内に早期帰還した住民には追加的な賠償を行う方向で検討している」ってなことのたまっている。つまり、早いとこ帰還したら金出しまっせ、ってことです。人の心を金で買って、地域を分断しようっていう作戦なんだね。原発建設する時の反対派懐柔策とまるで同じ手口です。
・避難指示解除、来春めどで検討 福島・田村市、旧警戒区域で初
おそらく、金で横面叩くようなことは、これからいろんな局面で起きてくるんでしょう。なんたって、「完全にコントロールされている」って総理大臣が世界に向けて嘘こいちゃったわけだから、それを言い繕うには、どうしたって住民には地元に戻ってもらわなくちゃ困るわけです。そのためなら、金に糸目はつけないって寸法なんでしょう。
「放射能を無毒化する技術はない}(小出京大助教)という厳粛な事実に目を向ければ、警戒区域の解除だとか、地元への早期帰還なんてことをタイムスケジュールに乗せること自体、世界中の笑い者になるってことがとことんわかってないんだね。
仏週刊紙「カナール・アンシェネ」のえげつない風刺画に対して政府は抗議を申し入れたって言うけど、子ども・被災者支援法の血の通わないお役所仕事を目にすれば、いずれ風刺が風刺ですまなくなっちゃう世の中がやってくるんじゃないかと戦々恐々の日々なのであった。そうなったら、いったい誰が責任とるって言うだろう・・・。
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