ひょっとして、「日本の人心もアンダーコントロールにある」(東京新聞「論説室から」)って、レレレのシンゾーは本気で思ってるかも・・・。
雨は思ったほどではないが風はかなりの迫力で吹きすさぶ台風の朝。これから午後にかけて福島を通過するようだが、福島第一原発はどんな具合なんだろう。東電は台風対策で雨水移送の人員を増加したそうだが、果たしてどうなることやら。こればかりは天に祈るしかないのがもどかしい。
もどかしいと言えば、レレレのシンゾーの所信表明演説だ。これなら、「青年の主張」の方がなんぼかマシです。政治は言葉なり、って言うけどこれほど空虚な言葉並べ立てられても、困っちゃうんだよね。たとえば、「積極的平和主義こそが、わが国が背負うべき二十一世紀の看板である」なんてこと言ってるんだが、「積極的平和主義」ってなんですかあ、ってなもんです。こういう抽象的な飾り言葉ってのは、中身のない企画書の常套手段だっりするんだが、レレレのシンゾーの演説ってのはこうしたギミックが随所に散りばめられているんですね。で、どれも具体的な説明はなくて、言葉の醸し出す「気分」だけが一人歩きするって寸法です。
でもって、我田引水な数字の羅列ってのも特徴なんだね。今回も、「有効求人倍率が0.83倍から0.95倍になった」って主張してたけど、実際は非正規雇用の割合が増えただけで、正規雇用はわずかながら減ってるのが現実というものです。口を開けば「雇用、雇用」ってかしましいが、レレレのシンゾーの経済政策は雇用の安定にまったくつながってはいません。それどころか、「日雇派遣」を復活させようなんてことを画策してるくらいだから、一般大衆労働者諸君にとっては鬼のような奴なんだね。
放射能汚染についても、相変わらず嘘八百並べ立ててます。「食品や水への影響は基準値を大幅に下回っている。これが事実だ」とさ。おいおい、福島県沖の魚から基準値をはるかに超えた放射性物質が検出されたのはついこの間のことでせっせ。東京新聞によれば、「今月だけでも、岩礁帯に生息するメバルから1キロ当たり500ベクレル、海底のババガレイから同じく300ベクレルの放射性セシウムを検出」されているわけで、これこそが「事実」なのだ。
それにしても、秘密保護法案や改憲、集団的自衛権、さらにはTPPにおける公約違反といった都合の悪いことにはほとんど触れることもないんだから、いかにこの政権がまやかしでもっているかってことなんだね。国民に向かって己の目指すところを正々堂々とつまびらかにできないってのは、どこかやましいとこがあるからなんでしょう。
東京新聞のコラム「私説・論説室から」は、「黙っていては危うい。秘密保護法やら解釈改憲がどんどん決まっていく。そうして為政者は、うそぶくかもしれない。『日本の人心もアンダーコントロールにある』」って書いてたけど、けっしてうがちすぎでないところが恐いいまの日本なのであった。
・「私切・論説室から」
アンダーコントロール
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