「聖域なき関税撤廃」を検討するらしい。嘘はつくわ、公約は守らないわ、戦争はしたがるわ・・・よくもまあ、ぬけぬけと。
凱旋門賞は日本勢完敗。オルフェーヴルはあの位置では馬群をさばくのに精一杯で、直線に入った時点で勝負あった。キズナはうまく外に出せたけど、いまの力ではあそこまでか。でも、こちらはよく走ったと思う。オルフェーヴルは勝ったトレヴのような競馬をしなくてはいけなかったんだろうが、ま、これも結果論ということで・・・。にしても、残念。
企業減税と税の一体改革という愚挙を犯したあげくに、レレレのシンゾーは意気揚々とカミさんとお手手つないでTPP交渉真っ只中のバリ島に向けて旅立ったのはよかったが、肝心のオバマは共和党とのガチンコで国を離れることができないってんだから、ちょいとアテが外れちゃいました。オバマを利用して、指導力を発揮しました、なんて演出しようと目論んでたんだろうけど、ざまあみろです。
とはいえ、ざまあみろとばかりも言ってられない状況にTPP交渉は陥りつつあるようで、どうやら「聖域なき関税撤廃」を検討しなくちゃならなくなってきたようですね。思ってた通りの展開だね。これで、米、麦、牛・豚肉、乳製品、砂糖の重要5品目の聖域確保なんてたわ言も、風前の灯ってわけです。
自民党は、党内で検討会を開くなんてこと言ってるけど、これはもうTPP交渉に参加した時点で決まってたようなもんなんだね。これまでの交渉というのは、いかに自分たちが頑張ったかってことを印象付けるパフォーマンスにしか過ぎなかったわけです。そもそも、新参の国にはそれまでの交渉内容に対する拒否権もなければ、交渉打ち切りの権利もないっていうベラボーな規約があるんだから、ハナっから勝ち目のない喧嘩に参加したようなもんです。
「農業団体から反発の声が」とニュースは伝えてるが、そうじゃないだろ。事は単なる業界の問題ではなくて、結果として国が国民に嘘ついてたってことになるんだから、それを言うなら「国民から反発の声が」でなくちゃいけないんだね。「交渉力を駆使し、守るべきものは守り、攻めるべきものは攻めることにより、国益にかなう最善の道を追求する」って息巻いてたのはどこのどいつだったっけね。
マレーシアやカナダは年内妥結に消極的だし、アメリカの議会も秘密交渉にいい顔してないようだし、日本だって「聖域なき関税撤廃」なんてことにいまさらなったらひと悶着あるだろうし、なによりも国会承認だって覚束ない。今後のTPP交渉はどう転ぶか見当もつかないけれど、案外、レレレのシンゾーの腹下しに拍車をかけることになるかも・・・なんて期待半分の哀しみのマンデーなのである・・・って、なんのこっちゃ。バリー・マニロウです。
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