秘密保護法案、日本版NSCにかこつけて、どうやら諜報機関(日本版CIA)の新設まで語られ始めてるようだ。
「外交・安全保障に関する首相官邸の司令塔機能の強化」というのが日本版NSCの目的だってんだが、つまりはレレレのシンゾーのための戦争シミュレーションゲームみたいなもんなんじゃないかと思う今日この頃。
そのための関連法案の質疑が衆議院国家安全保障特別委員会で続けられているが、東京新聞によればどうやらCIAみたいな諜報機関の必要性まで語られてるようですね。日本維新の会の議員からは、「特待秘密保護法が成立するこの機会に、国家的な情報機関が必要だ」なんて意見が飛び出したらしい。おいおい、「特定秘密保護法が成立するこの機会に」って、まだ国会審議もしてないってのに、こやつは何言ってんだろうね。ま、野党にしてこういう輩がいるわけだから、成立しちゃう確率はかなり高いのは間違いないところなんだが、こうもヌケヌケとのたまわれちゃうと、そうは行くかい、ってなるのが人情というもの。
特定秘密保護法案の危険性ってのは、これをテコにして戦前の治安維持法を復活させようという動きが出てくることなんだね。というか、おそらくそれを想定しているんだと思う。CIAみたいな諜報機関なんて話がでてくるのもその延長線上のことで、そのうち特高警察みたいな発想も平然と語られるようになりますよ。
昨日のエントリーで書いた婚外子の相続問題だって、最高裁の判決に「家族制度」だの「婚姻制度」だのを持ち出してイチャモンつけてるくらいで、自民党の議員が司法の裁定に口出しするようになってきたってのは、かなり危険な兆候と言わざるを得ない。
つむじが右に曲った西田センセイなんか、昨日の参議院政策審議会で、「最高裁はわれわれの常識とは違うが、現行憲法を結びつけると今回の決定になる。現行憲法が間違っている」てなトンチンカン発言してるほどだ。思想は自由だが、その前に憲法遵守義務があるってことをすっかり忘れちゃってるようですね。
こういう舐めた議員がどんどん増長していく様を、先の戦争でなくなった兵士たちは、どんな思いで草葉の陰から見つめていることだろう。
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コメント
アメリカの各国首脳に対する盗聴問題で、日本が対象に含まれていないことについて、菅長官は「日本は問題ない」と言っているらしいけれど、それだけ日本は軽く見られている、ってえことだよね。
もっとも、国民には秘密でも、アメリカには秘密情報垂れ流しなんだから、盗聴する必要なんぞありゃしない。
でもって、秘密保護法で更にガードを固めようってんだから、国民は踏んだり蹴ったりだ。
その上、自分の首を自分で絞めようと、必死こいてるバカな代議士がいるんだから、どこまで続くぬかるみぞ、だ。
投稿: 岡目五目 | 2013年10月31日 (木) 17時02分