マスメディアが一緒くたになってタクトを振った小沢狂想曲の時ほどに、特定秘密保護法案にもしゃかりきりになって反対してみろってんだ。
阪急阪神ホテルズの食品偽装問題を検証する第三者委員会の人事がひどいってんで話題になってます。委員長の席に就いたのが元大阪地検の検事正で、今は弁護士の小林敬という人物で、この御仁は郵便不正事件の証拠改竄、言ってみりゃ証拠偽装を見過ごした張本人なんですね。偽装にかけちゃおまかせの素敵な人選です。こんなとこにも、検察というのがいかにしたたかに世渡りしてるかってことが伺えます。折りしも、取り調べの可視化を検討する特別部会が5ケ月ぶりに開かれたタイミングでもあるわけで、忘れられちゃっているけど、検察改革というのは一体全体どうなっちゃうんでしょう。
一体全体どうなっちゃうのって言えば、この国の将来だっておんなじです。昨日は、日本版NSCがスンナリと衆議院を通過。さぞかし夕方のTVのニュースはこの話題で持ちきりだろう、なんて不覚にも期待していたんだが、見事に肩透かしくらっちゃいました。でもって、審議入りした特定秘密保護法案についても、マスメディア、特にTVは傍観というのが基本スタンスみたいですね。
さすがに、新聞はそうもいかないと見えて、朝日は社説で、「特定秘密保護法案はまず取り下げる。真っ先に政府がやるべきは、情報公開法や公文書管理法の中身を充実させることだ」なんて吠えてますが、これまでの反応の鈍さがあるからね、あまり期待してはいけません。もしやる気があるなら、テレビ朝日と連動して、特定秘密保護法案反対のキャンペーン張るくらいのことはしているはずですから。マスメディアが一緒くたになってタクトを振った小沢狂想曲の時ほどに、特定秘密保護法案にもしゃかりきりになってみろってんだ。
・朝日新聞社説
特定秘密保護法案―市民の自由をむしばむ
で、特定秘密保護法案について一貫して反対の立場で紙面作りをしている東京新聞社説は、「議員の良識で廃案へ」との見出しで「議員こそ危機感を持ち、与野党を問わず、反対に立つべきだ」といっこうに盛り上がらない政治家センセイたちに決起を促してます。もっとも、いまさらに「議員の良識」に訴えなくてはいけない政治状況というのは、それ自体危機的なことなんだけどね。
・東京新聞社説
特定秘密保護法案 議員の良識で廃案へ
民主党、日本維新の会、みんなの党のお歴々は、皆さん賛成ですから、この危険な法案に。とりあえず、「知る権利」がどうしたこうしたと異議を唱えるフリはしてるけど、自民党と同じ穴のムジナであることには変わりがありません。
読売新聞が、今朝になって「集団的自衛権の解釈見直し、来夏に先送り」なんて記事をアップしてるけど、これはどうなんだろう。永田町ではともかく、世間一般では思いの他、特定秘密保護法案への風当たりが強いというのをレレレのシンゾーの取り巻きが察知して、ちょいと柔軟な姿勢を見せることで風圧を弱めようとしてるんじゃなかろうか。でもって、日本版NSC+特定秘密保護法案+集団的自衛権行使容認=解釈改憲という方程式を隠蔽して、、あれはあれ、これはこれ、ってことで、特定秘密保護法案だけをとりあえず成立させちゃえって画策してるんじゃないの・・・と妄想してみたのだが、真相やいかにの秋晴れの週末の朝であった。
| 固定リンク
« 日本版NSC+特定秘密保護法案+集団的自衛権行使容認=解釈改憲・・・戦争できる国にするための方程式。 | トップページ | 側近人事でNHKも乗っ取られたか&「知る権利が国家や国民の安全に優先するという考えは間違い」(自民党・町村信孝)だそうです。無教養な男だこと&「原則秘密は嫌」ってお子ちゃま市長も外野から参戦です。どうせ口先だけだろうけど。 »
「秘密保全法案」カテゴリの記事
- ゴーン追い出しの日産社長に不当報酬・・・同じ穴の狢め!!&元プロ野球選手の自民党議員に証券会社が利益提供!&周庭さんの名を騙り、幸福実現党が悪質なデマ!!(2019.09.06)
- 国連報告者が「日本のメディアの独立性に懸念」の勧告!!&パンプス強制は「社会通念に照らして業務上必要かつ相当な範囲」(根本厚労大臣)。これってパワハラだろう!!(2019.06.06)
- 情報漏洩の元自衛隊幹部は起訴猶予。オリンピック運営費は6倍の1兆8000億円、さらにエンプレムで不正投票・・・誰も責任とらない「不思議の国、ニッポン」。(2015.12.19)
- 会計検査院が特定秘密保護法にクレームつけてたそうだが、法案審議中には公にならずに、なんでいま頃になってニュースになるのか。(2015.12.09)
- 元陸上自衛隊東部方面総監のロシア武官への機密漏洩は、そこらの役人が公共事業の入札情報を漏らすのとはわけが違う。(2015.11.22)
コメント