特定秘密保護法案にようやく重い腰を上げたジャーナリストの皆さん、反対声明出して終わりじゃ許しませんよ。
10月29日のエントリーで、特定秘密保護法案に「TVで偉そうにコメントしているジャーナリストの皆さんはどうして声を上げないんでしょう」って書いたんだが、ようやく昨日になって、鳥越俊太郎、田勢康弘、金平茂紀、田原総一朗、岸井成格、川村晃司、大谷昭宏、青木理といった面々が、特定秘密保護法案に反対する記者会見を開いた。やらないよりはやった方がいいに決まってるとはいえ、遅いよなあ。
ちょびヒゲ岸井君は、「こんなズサンな法律が通るはずはないと思っていた」そうだが、本当かねえ。単に、世間の風を伺ってただけじゃないの。もし本音だとしてたら、ジャーナリストとして能天気すぎやしないか。
ま、なにはともあれ、反対の意思表明したことは評価するけど、気になるのは「声明に同調するが、名前は出せないというテレビ関係者がいる」ってところだ。なんか、情けなくなってくる。上から目線で偉そうなこと言ってても、こういう危急存亡の時に影に隠れるような意気地なしってのは、どこのどいつなんでしょう。あいつか、こいつか、てな具合に何人かの顔はすぐ浮かぶけど、おそらく当たらずといえども遠からずでありましょう。そういえば、朝日の星、読売の橋本、TBSの杉尾といった面々の名前が見えないなあ・・・ルンルンルン。
で、海外特派員協会も同じく反対声明を出したようだが、こういう動きが国会でなんともゆるい質疑応答でお茶を濁しているセンセイたちにどれだけ伝わるんでしょう。なんてったって、自民、公明、民主、維新。、みんなの各党は、基本的には特定秘密保護法案に賛成なんだから、採決になったらそれで決まりです。
反対の声が大きなうねりとなるためには、ここからが大事なんだね。反対表明しました。はい、終わりです。それじゃあ困るわけで、特定秘密保護法案を廃案にするためにどんな具体的な行動をしていくのか、遅きに失したという声を跳ね返すには、そこが問われていくことでしょう・・・なんて、他人事みたいになっちまったけど、これまでの反応の鈍さを見てきちゃうと、ついシニカルになってしまう晩秋の寒い朝であった。
・晴天とら日和
「内閣が承認したら(特定秘密を)永遠に公開しないなんて、ばかばかしい法律があってはいけない」 TVキャスターら秘密保護法案に反対声明より…
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