「成立の日から廃止に向けて闘うだけだ」(むのたけじ)・・・反対声明出したジャーナリストの皆さんにこそ、この声を届けたい。
今年は年末が近づくにつれ、喪中のあいさつがやたら届けられる。高齢のご両親が亡くなられたためなのだが、そのうち友人の訃報と重なっていくのかと思うちょいとせつなくなる年の瀬である。
せつないと言えば、獅子頭・猪瀬君の連日の言い訳もかなりせつない。収入印紙もなく、実印も押さず、利子や返済期日の記載もなく、およそ借用証の体をなしていないどころか、郵送だというのにに折り目もない借用証を振りかざして、「信用してほしい」はないもんだ。俺様知事も、釈明会見であれだけ目か泳ぐようじゃ、絶体絶命ですね。
俺様とくれば、みんなの党です。とうとう、アジェンダ渡辺君の「俺の党」になっちまいました。いま流行りの「俺のフレンチ」みたいなもんか。企業献金は受けつけないなんて言いながら、自分だけはちゃっかりと政治団体を受け皿にして企業からの献金をポッポに入れてたという噂の御仁ですから、ま、この男も家業が政治家の世襲議員の典型です。
ところで、特定秘密保護法案とセットの日本版NSC創設関連法案がさしたる反対もなく成立した。自公はもとより、民主、維新、みんな、新党改革が賛成したってね。ようするに、共産、社民、生活以外はみんなグルってことです。特定秘密保護法案の参議院での審議だって、ひどいもんです。自公み揃って、なぜか慎重審議とか、秘密の定義に疑問とか、まさに「良識の府」を演出するためのパフォーマンスを繰り広げてます。
こんな国会の体たらくにほとほと呆れ返って、ついつい投げやりになってしまうのだが、東京新聞「こちら特報部」で、硬骨のジャーナリスト・むのたけじ氏がインタビューに答えて、「悲観することはない」「成立の日から廃止に向けて闘うだけだ」と力強いメッセージを発していた。いやあ、98歳にして意気軒昂。「抵抗するなら最初に抵抗せよ。途中で泣くな」「あきらめること自体あきらめよう」という人生訓とともに、なんか力をもらったような気がする初冬の朝となったのであった。
「成立の日から廃止に向けて闘うだけだ」・・・反対声明を出したジャーナリストの皆さんには、けっして「途中で泣く」ことなく、声を発し続けてほしいものだ。
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コメント
地裁の判決は妥当。
そういうまともな人だから地方にいるともいえる。
最終的に最高裁で、違憲状態だが…とひっくり返るのが見えているというか筋書き。
最高裁事務総局という空気を読むに敏な連中の演出ともいえる。
いずれにしてもこの国では検察・裁判所も含めて・・・正義がまかり通るとは思えません。残念なことです。
投稿: kappa | 2013年11月28日 (木) 14時43分
「廃止に向けて闘う」・・・いいねェ。
「秘密」を暴いたら金一封。
当然、訴訟になるだろうから、裁判費用は社持ち。
「秘密法」反対を書いたのだから、そんなメディアがあって欲しい。でなきゃァ、メディアは、ますます信用されなくなる。
もっとも、政権首脳とメシを食うことが仕事と考えているトップじゃあ無理か。
ところで、広島高裁岡山支部が、28日、7月の参院選・岡山選挙区の選挙無効判決を出した。
政権擦りより最高裁の「違憲状態」判決に比べて、地方にこそ気骨のある判事がいる。
投稿: 岡目五目 | 2013年11月28日 (木) 12時45分