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2013年11月13日 (水)

復古調の「家族制度」の影がチラつく生活保護法改正案が今日にも参議院を通過。特定秘密保護法案とともに、「昔の日本を取り戻す」政策が着々と進んでいる&ご隠居ソーリの「脱原発」への熱い思いは良しとしよう。まさか、裏の思惑・・・なんてことないよね。

 秘密保護法案が審議されている中、参議院では生活保護法改正案が今日にも可決される。申請手続きを厳格化し、窓口で申請却下しようという魂胆みえみえな法案が成立しちまったら、おそらく生活保護申請を躊躇するひとだって出てきます。ていうか、それを狙っている節すらあるんだね、この法案には。さらに、親族間の扶養義務強化という、介護問題にもつながる復古調の家族制度の影もチラついてます。レレレのシンゾーの画策する「昔の日本を取り戻す」政策は、まさに着々と進んでいるってことです。

生活保護法改正案がきょう参院通過=困窮者自立支援法案も

 で、「昔の日本を取り戻す」政策の白眉でもあるのが特定秘密保護法案で、どうやら民主党は反対に回ることに決めたそうなんだが、そもそも特定秘密保護法案の土台を作ったのは民主党政権なんだよね。怪しげな御用学者を集めた有識者会議を開いて、議事録も取らずに秘密保全法制の検討を続けていたわけで、それが自民党の手によってブラッシュアップされて今日に至ったというわけです。ちなみに、土台作りに参加した御用学者について、今朝の東京新聞「こちら特報部」がリポートしとります。

<秘密保護法案>民主党が反対へ 修正協議応じず

 だから、いまさら反対なんて言われても、オメーのせいだろ、ってなもんです。ま、自民党に公認されなかった奴の吹き溜まりみたいな面も民主党にはあったから、自民党と根っこは一緒ですからね。言ってみりゃあ、一時代前の自民党内の派閥争いみたいなもんです。別の党になっているから、かえって調整が難しくなっちゃって、昔の派閥均衡による妥協点なんてのが見い出せないから、ドンドン対立がエスカレートして、あげくにレレレのシンゾーみたいなアナクロな世襲政治家が跋扈することになっちまったわけです。

 自民党は、だったらいいよ日本の維新の会がいるからさ、ってわけで、早速のところ自公維による修正協議に前向きな姿勢を見せているんだとか。自民党は最後には強行採決っていう伝家の宝刀があるからね、誰が何を言おうと、特定秘密保護法案は成立させる気でいますから。鳥越、大谷、田原君たちがいまさらのように反対声明出したって、屁でもありません。声明に参加したジャーナリストの中にはレレレのシンゾーの臭い息がかかった奴だっているかもしれないから、ま、ガス抜きってところが妥当なところでしょう。その証拠に、新聞・TVは、ジャーナリストの反対声明にはけっこう冷たい視線を向けてます。

 生活保護法改正案と同じで、来週になったらアッサリ成立して、新聞・TVは「今後の運用には十分な配慮が必要です」っておざなりな決まり文句でお茶を濁すっていう寸法に決まってます。

 ところで、脱原発でご隠居ソーリ・純一郎君が吠えまくってます。昨日は、日本記者クラブで大演説を繰り広げたようで、その言や良しではあるんだけれど、常識にかかるような御仁じゃありませんから、ついつい斜めに見たくなっちまうというのも片側にあるんだね。ま、深読みしだしたらキリがないから、ここは素直に脱原発発言にエールを送りたい。

 昨日の演説では、日米関係にも触れていて、「米国は日本を守ってくれるのかと言う人がいるが、その前に、同盟国として日本は米国にとって信用できる国なのかを考えた方が良い」って語っている。まさか、特定秘密保護法案とのバーターなんてことは・・・ないよね。

<小泉元首相>日本記者クラブでの会見内容

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コメント

久しぶりに一筆啓上。

平成12年2月というからもう12年もま前になるけれど、「岡目五目」もブログで、生活保護のことを書いた。

美田をもっていても、どうせ冥土には持っていけないのだから、早々に売り払って老後の今をエンジョイしよう。金がなくなったらどうする?「人の命は地球より重い」と言うじゃないか。早速、国や自治体に駆け込んで「生活保護」を受けよう。

というのが趣旨だが、自分の生活をエンジョイするために、生活保護を削ろうなんて考えているアホどもを信じていた「岡目五目」はバカだった。

う~ん、どうする、どうする。

ところで、100万突破おめでとさん。

投稿: 岡目五目 | 2013年11月13日 (水) 23時18分

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陸中松川駅前の宮沢賢治記念館「石と賢治のミュージアム」には、帰省する度に寄っている。全く知られていない賢治ファンの穴場。 亡くなる直前まで、ここの東北砕石工場で賢治は働き、あの有名な「雨ニモ負ケズ」を書いたのです。花巻の巨大な展示館とは全く比べようもない... [続きを読む]

受信: 2013年11月13日 (水) 14時55分

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