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2013年12月30日 (月)

安倍晋三の靖国参拝に20、30代の60%近くが賛成というアンケート結果があるとか・・・嫌な、数字だ。一朝事あれば、真っ先に矢面に立たされるのが彼らなのに・・・。

 我が家のお正月になくてはならない蛸酢の仕込みも終わり、ようやく今年も気分はカウントダウン。東京大章典も予想通りの一騎打ちで決まり、競馬に関してだけはなんとも清々しい年の瀬である。

 清々しいといかないのがこの国の行く末で、ここ10年くらいだろうか、なんとなく右曲がりのつむじのお坊ちゃん、お嬢ちゃんが多くなったような気がしていたんだが、レレレのシンゾーの靖国参拝について、朝日新聞のフンケートによると20代、30代の60%近くが賛成なんだとか。

 アメリカの「ガッカリだ」をはじめとして、EUやロシア、東南アジアからも「いいかげんにせいよ」の声が上がっていても、日本の将来を担う世代、ましてや一朝事あれば一番割りを食う世代がこうなんだもん、それこそ「ガッカリ」だ、おじさんは。

 で、オヤジたちはどうかというと、共同通信の世論調査などの結果では、さすがに靖国参拝については反対が多いのだが、その理由で一番多いのが「近隣諸国との関係に影響するから」なんだとか。これもなんだかなあ、ですね。靖国ってのは、政教分離という面でも、A級戦犯合祀という面でも、多くの問題をはらんだ存在なんであって、そこをねぐって近隣諸国云々ということばかりに気を取られているから、なんで中国や韓国にいちいち気を遣わなくちゃなんないんだ、っていうとてもプリミティブで幼稚な意見に引きづられちゃうんだね。

 靖国問題は、戦争責任の落とし前に、外圧では似なく日本人自らの問題として真摯に向き合ってとこなかったことの大きなツケのひとつなのだ。マスメディアも含めての怠慢さが、たとえば靖国問題の本質を見えなくさせているわけで、20代、30代の多くがレレレのシンゾーの靖国参拝に賛成しているという朝日新聞のアケート結果は、くろねこも含めた大人たちの責任とも言えるんだね。

 なかでも、新聞・TVの体たらくってのは見るに耐えないものがある。27日のエントリーで紹介した、レレレのシンゾー靖国参拝の夜における報道機関の政治部長と安倍晋三の会食なんかその典型です。でもって、そのことについてそろそろ誰か何か書かないかなと思ってんだが、誰も書こうとしませんね。江川紹子氏もこんな具合につぶやいてました。

「安倍首相は、靖国参拝した日の夜、報道各社の政治部長らとご飯を食べている。でも、その時のことを書いた記事が今に至るも見当たらない。週末にコラムで書くんじゃないかと待っていたんだけど…。あの日、首相はどんな様子で何を語ったのか。この疑問に答えてくれるのが報道の仕事ですにゃん」

参拝の夜に首相と会食

 ようするに、戦前・戦中・戦後を通して、この国のジャーナリズムは時の権力者と飯だ酒だってやりながら気脈を通じて、秘密を共有してたきんだね。そんなんだもの、正しい情報が伝わるわけないんであって、どんどん「戦後」という感覚が遠ざかる中で、歴史的事実もまた気迫になっていってしまうわけで、20代、30代という世代のつむじがことさらに右に曲りつつあるのも、むべなるかななのだ。

 新聞・TVは上から目線で、国民にも責任があるっ、ていう言い方をよくするが、正確な情報を伝えるという自らの責任を果たさずに、それどころか中立を装って偏向報道するというこ狡いことしてるくせに、国民を説教するなんてのはチャンチャラおかしい今日この頃なのだ。

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戦争」カテゴリの記事

コメント

本年も有意義なる記事を有難うございました。

来春からもご健康にてご活躍いただきたいものです。

一年の感謝を込めて御礼まで♪

投稿: くさかきょうじ | 2013年12月31日 (火) 08時00分

私の母方の祖父は百姓で、日露戦争のから4度も徴兵され、最後は太平洋戦争、南太平洋で乗った輸送船が沈んで戦死した英霊なんだそうだ。
でも妻である婆ちゃんが遺族会で靖国へ行き、そして帰ってきたとき家族へ「あそこにあの人はいない」と言ったそうだ。
戦後、女一人で私の母や子供四人を育てた苦労は想像もできないほどだったろう。
英霊か、なんだそれ。

投稿: 土瓶蒸し | 2013年12月30日 (月) 15時42分

オジイさんたちが、「戦争はいやだ、平和がいい」ってこんなに頑張っているのに、これで将来の日本を背負ってたてるのかねえ。

最も、「自業自得」ってえ言葉があるから、自分や自分の息子や娘が戦争に駆り出されるその時になって「本当はそうだったのか」と気が付いたところで遅いってなもんだ。

平和を叫んでいるオジイさんたちは、その時いないんだよね。

ところで、軍国主義者の靖国参拝について春香クリスティーンが「ミヤネ屋」で、

「海外でよくこの問題と比べられるのが《もしドイツの首相がヒトラーのお墓に墓参りをした場合、他の国はどう思うか≫という論点で議論されるわけですけれど、まあ、難しい問題ですよね」

と発言したことを巡って、「英霊に際する侮辱」とか「事実誤認がある」など批判的な意見でブログやツイッターが炎上したらしい。

無辜の国民を徒に死に追いやった東条とヒトラーを比べれば、海外での議論は至極当たり前のことだと「岡目五目」は同意するンだが、太平洋戦争肯定論があるくらいだから、若者の歴史認識てェのは、軍国主義者と同じく皇国史観に毒されているのかねェ。

ちーっと長くなっちまったが、まだ言い足りねェ。


投稿: 岡目五目 | 2013年12月30日 (月) 13時12分

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これが今日の現場そのものではない。しかし新疆ウイグル地区では北京がやむをえず発表した件だけでも同じような暴動が頻発している。 30日ロイターの伝えるところでも新疆ウイ ... [続きを読む]

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