子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう・・・そまの昔、首相官邸の教育改革国民会議がこんなこと話し合っていたそうだ。現在の教育再生会議ではどんなこと画策してるんだろう。
箱根駅伝は、我が母校がどうにか6位で往路をフィニッシュ。今日の復路でよほどのことがない限り、シード権は確保できそうだ。2区を走った山梨学院期待のオムワンバが疲労骨折で途中棄権はなんとも痛ましい。襷を繋がなければ記録も残らない、これが駅伝の恐さか。にしても、アナウンサーのこれでもかの感動押しつけ実況はどうにかならんもんでしょうか。必死にゴルーを目指す選手に向かって、この選手は母子家庭だとか、この選手は今日がおじいさんの命日だとか、そんなことはどうでもいいだろう。つていうか、失礼な話なのだ。こういう情緒に訴えることしかできないスポーツ中継って、もういいがけんにしてほしいのだが、東京オリンピックに向けてますますエスカレートしていくんだろうなあ、やれやれ。
ところで、「昔の日本を取り戻す」ためのアナクロ政策がレレレのシンゾー一派の手によって、着々と進められているんだが、その白眉みたいな文言が散りばめられた驚天動地の提案ってのを、その昔、教育改革国民会議ってのがしています。
「大人や行政が主体となって家庭、学校、地域で取り組むべきこと」って項目の中には、こんなのがあります。
●子どもを厳しく「飼い馴らす」必要があることを国民にアピールして覚悟してもらう
●「ここで時代が変わった」「変わらないと日本が滅びる」というようなことをアナウンスし、ショック療法を行う
スゲーなあ、「飼い馴らす」だって。子供はまるで家畜並みですね。そっか、子供は将来の兵士だから、家畜並みに「飼い馴らそう」ってわけですか。
で、「子どもへの方策」として、中学生には、
●簡素な宿舎で約2週間共同生活を行い肉体労働をする
高校生には、
●満18歳で全ての国民に1年ないし2年間の奉仕活動を義務づける
これはもう、徴兵制ですね、イメージは。
なかには、
●団地、マンション等に「床の間」を作る
なんて、ギャグまであって、これには大笑い。
こんなアナクロというにはあまりにも時代錯誤な提案をマジメに議論していた教育改革国民会議の座長は、ノーベル賞の江崎玲於奈芝浦工業大学学長。委員には、浅利慶太、曽野綾子、牛尾治朗(ウシオ電機会長)、大宅映子、さらには柔道の山下泰裕なんて名前もあります。
秘密保護法や集団的自衛権、TPP、消費税増税ばかりが目立っているけど、実はその裏でレレレレのシンゾーは教育改悪にも布石を打っているんだが、そのベースには教育国民会議の提案があったりするんじゃないのかねえ。
道徳の教科化なんてのを通して、ヒッソリ、コッソリと子供を戦争に送り出すための装置作りをしているんし゜ゃないかと、妄想してみた正月三が日最後の朝であった。
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コメント
あたかも「今」の政権が、子供を飼い馴らそうとしているかのように
記事を書かれていますが、参照先の教育改革国民会議のページは
平成12年(10年以上前)のものです。
この事実自体はおっしゃる通り酷いものですが、それをいきなり
「今」のことと結び付けて論じるのは、無理があると思います。
この記事の表現は、ほぼ間違いなく「今起こっていること」
という誤解を招きます。
読者のことを大切に思われるならば、もっと適切な表現に
訂正してください。
投稿: 杉野 | 2014年1月12日 (日) 08時25分
「子供を飼いならす」てェのもスゲー発想だが、軍事オタクの石破が「徴兵制ダー」とわめいていたのを思い出した。
「変わらなければ日本が滅びる」てェのに通じるのか?
ところで、国粋主義者の桜井よし子が、週間ポストで「軍国主義になることが中国に対する最大の抑止力になる」と軍国主義者をヨイショしている。
バカに付ける薬はない、とはこのことか。
投稿: 岡目五目 | 2014年1月 4日 (土) 11時26分