東電がオランダの小会社使って210億円の税金逃れ。正月早々、「恥知らず」なニュースだこと・・・それでも陽はまた昇るというわけで、明けましておめでとうございます。
なんてこったいの2013年の最後の最後に北関東でひと揺れと思ったら、なんと大瀧詠一の訃報が。まったくもって言葉を失う大晦日となってしまったのは無念の極みだが、一夜明ければなんともアッパレな朝日射す元旦なのであった。
というわけで、明けましておめでとうございます。
正月くらい心穏やかに過ごしたい、と思いつつ新聞開けば、東電がオランダの小会社使って税金逃れをしてたってね。いわゆるタックスヘイブンってやつです。なんでも、210億円も貯めこんでたそうだ。「これは昨夏、福島第一原発で汚染水漏れが続いた際、緊急対策費として政府が取り崩した十三年度予算の予備費とほぼ同額」というからしゃらくせー。
いくら違法ではないといっても、税金から1兆円も注ぎ込んでもらってる東電が、税金逃れしたあげくに、たんまりと溜め込んでたなんてのは、これはもうドロボーに追い銭というにはあまりにもベラボーな話なのだ。東京新聞「こちら特報部」のデスクメモが「恥知らずと無知が大手を振るいがち」な世の流れを嘆いていたが、まさにその通りのことが2014年の年明けに露見したってことなんですね。
福島第一原発事故の責任を誰ひとりとしてとろうとしない「恥知らず」。原発がいかに地球にとって脅威であるかを理解せず、たとえば事もあろうに「アンダーコントロール」なんてふざけた話を世界に向かって発信してしまうような「無知」。おそらく、こうして原発再稼働も進んでいくに違いない。
「恥知らず」と「無知」。今年1年、きっとあらゆる状況の中で耳にすることになるでしょう。なんてったって、国のトップがその権化みたいな世襲政治屋なんだから。
なんだか、正月早々、不粋な話になってしまいましたが、今年もくろねこは路地裏を彷徨いつつも前々と歩いて行くしかないのであった。てなわけで、今年もよろしくお願いします。
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コメント
東電の210億円隠しもさることながら、
軍国主義者の腰ぎんちゃく新藤義孝総務相が
靖国参拝を強行したってね。
軍国主義者の参拝で、アメリカを始め諸外国から厳しい批判を浴びている最中というのに、この腰ぎんちゃくは、何考えてんのか。
「私人としての参拝」なんぞと、のたまわっているけれど、火に油を注いでどうすんだ。
経歴によれば、かの硫黄島守備隊長・栗林忠道が祖父にあたるそうだが、栗林は「最後の一兵になるとも決死敢闘すべし」と17000人余りの将兵を死なせた男だ。
新藤は、「きっとこの仇をとります」と祈った、と新年早々妄想してしまう。
投稿: 岡目五目 | 2014年1月 1日 (水) 18時37分