憲法学者の皆さんは、砂川判決における集団的自衛権について、安倍晋三に公開討論を要求したらどうだろう&村上元行政改革担当大臣の安倍批判は一読に値する。
夜中の騒音にはまいった。モーターが唸るような、クルマのアイドリングのような、なんとも気分の悪い重低音で、いったい何の音だったんだろう。おかげで、ちょいと寝不足の水曜の朝である。
というわけで、今日はドクター小保方が会見をするらしい。気の済むまでとことん理研と戦うことをおすすめしたい。で、その理研はと言えば、STAP細胞の共著者である丹羽仁史プロジェクトリーダーが1年かけて再現実験をするそうだ。このセンセイの記者会見ってのが、これまた責任感のカケラもない他人事のような言い訳だらけだったんだが、それはともかくとして再現実験になんでドクター小保方を参加させないのかねえ。STAP細胞を作ったって言ってる本人にやってもらうのが最も手っ取り早い方法だと思うけど。また何かやらかすかもってんなら、野依センセイを筆頭に幹部の皆さんが雁首揃えて見張ってりゃあいいんじゃないの。1年もかけるのは時間と金の無駄使い以外の何物でもありません。その金も税金だってことを忘れちゃ困ります。
ところで、レレレのシンゾーがBSフジの『プライムニュース』に出演して、砂川判決は「集団的自衛権を否定していないことは、はっきりしている」ってのたまってくれたそうだ。でもって、「必要最小限の中に含まれる集団的自衛権もあるのではないかと(の議論が自らの私的諮問機関の)有識者懇談会でも主流になりつつある。政府としては必要最小限の行使と考えている」とも口走ってます。
オニギリ顔の高村君がこのところしきりと砂川判決を引き合いに出して「集団的自衛権の限定行使」を言い出してたのは、やっぱりそこを落とし所にシャンシャン手拍子に持って行こうという絵図に沿った発言だったんですね。
公明党の白塗り男・山口君は、「とんでもない、砂川判決は個別的自衛権しか認めないやい」って反論してるんだが、これに対してレレレのシンゾーは「裁判長の頭の中に(集団的自衛権の)概念があったのかは分からないところがあるということを(山口氏は)言いたかったと想像する」ってトンチキな発言したらしい。こいつ何言ってんだ。
こうなったら、弁護士でもある山口君には砂川判決の法律論でレレレのシンゾーに公開討論要求して欲しいもんだ。ここで黙ってたら、レレレのシンゾーの自分に都合のいい解釈を認めたことになっちまいますよ。
さすがに、ここにきてレレレのシンゾーのあまりの幼稚さ加減には堪忍袋の緒が切れそうなセンセイたちもいるようで、その筆頭格が元行政改革担当大臣の村上誠一郎君だ。秘密保護法でも肝の据わった反対論を展開していたけど、8日発売の「世界」(岩波書店)でレレレのシンゾーを徹底批判してるとか。ちょいと長いけど、ブログ「誰も通らない裏道」のkappamanさんのツイートより引用します。是非、ご一読を。
(これより引用)
「閣議の決定で解釈を変え、それに基いて自衛隊法を改正するということは、下位の法律によって上位の憲法の解釈を変えるという、絶対にやってはけいけない「禁じ手」です。これは誰がどう言おうと認められない。仮にこのような「無理筋」のやりかたで自衛隊法などを変えたとしても、違憲訴訟が続発することになるでしょう。
なぜ私がこの動きに反対しているかというと、学生時代に読んだ『ワイマールの落日』という本のことが記憶にあるからです。加瀬俊一さんという戦時中から外交官だった方が書いた本です。ここに書かれていることは、民主的であったワイマール憲法のもとで、ナチス・ドイツが全権委任法を議会で成立させ、実質的にワイマール憲法を葬り去っていった歴史です。安倍さんの解釈改憲は、それと同じ愚を繰り返す危険性がある。だから私は反対しているんです。
多くの方は、今回の集団的自衛権の問題を憲法九条だけの関係で考えていますが、私はこの問題は決してそれだけではないと思う。安倍さんは「憲法は不磨の大典ではない」と言うけれども、「平和主義」と「基本的人権の尊重」、そして「主権在民」、この三つはアンタッチャブルであり、絶対に変えてはいけない基本原則です。その「平和主義」の核心にかかわる問題においてすら、閣議決定で解釈が変えられるなどという前例が作られてしまえば、他の分野にまでこの手法は及んでいきます。結果として、憲法の基本原則が機能しなくなってしまう。それは立憲主義が崩れることを意味します。」
「我々には憲法を尊重し遵守する義務があるんです。政治家が守らなければならないのは、立憲主義であり三権分立です。安倍さんがやろうとしていることは、その三権分立や立憲主義の基本を無視し、それを壊す危険性を持っている。だから反対せざるをえない。これば右とか左とかではなく、民主主義や法律をまっとうに学んだ人間であれば誰でもわかるきわめて当然のことを言っているにすぎないと私は思っています。その当然が当然のこととして通じなくなり、むしろ異端のものとして扱われるようになれば、もはやファシズムの危機です。」
「『ワイマールの落日』と同じ轍を踏むようなことは、歴史から学ぶ者として、また政治家として、断じて認められません。集団的自衛権については、秘密保護法の時のように与党から一人の反対ということにはならないと思います。そう願っていますが、しかし、たとえ一人であっても、かつて斎藤隆夫が軍隊の横暴に議会で声をあげたように、自分の信念を貫こうと思っています。自分が現職の政治家として、ドイツがワイマール憲法を葬り去った一九三〇年代のような局面に立ち向かうことになるとは思いませんでしたがね。」
https://www.iwanami.co.jp/sekai/index.html
(引用終わり)
これがけっしてガス抜きで終わることなく、自民党にも少なからずいるであろう「安倍復古政治打倒」のセンセイ方がスクラムを組んで立ち上がることを節に願う今日この頃なのだ。
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コメント
些細な理を以て、1ヶ月余の隠忍自重・閉門蟄居、明くれば世の中移り変わり激しく今浦島の心境ならんか。
然れども世相「安寧・平和」の指向あらざれば恥辱なり、敗者なりとぞ一筆啓上。
小保方あり、渡辺あり、而して軍国主義者の「丁寧な説明」なくして閣議決定拡大あり、軍国オタクの政治家の責任に於いて地球の裏側の戦争に加担の発言あり、以て「戦争をする国」への邁進あらんや。
瀬戸内寂聴曰く「安倍政権の中に、戦争を知っている政治家はいない」と。
投稿: 岡目五目 | 2014年4月 9日 (水) 16時05分