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2014年6月 7日 (土)

集団的自衛権をめぐる与党協議そのものが憲法遵守義務違反じゃないのか&解釈改憲の閣議決定の文案準備が既に始まっているそうだ。

 集団的自衛権をめぐる自公の与党協議ってのが、まるで解釈改憲が前提であるかのように続いている。そもそも、集団的自衛権行使容認の是非と解釈改憲の是非を一緒くたにして議論すること自体、相当に歪んでるってのに、新聞・TVも無批判に進行状況を垂れ流すだけ。連立組んでる与党が、自分たちだけで解釈改憲しようとしてるってのに、この静かさは何なんだろう。

 しかも、協議されている内容ってのが、これまた机上の空論ばかりで、単に言葉遊びしてるだけなんだね。たとえば、「他国による武力行使との一体化」の判断基準が、このところ協議されているんだが、レレレのシンゾー一派は最初に提示した4条件を撤回して、新たに3条件を持ち出してきた。自衛隊が前線で支援活動するには、「戦闘が行われている現場ではないこと」「後に戦闘が行われている現場になった時には撤退」「人道的な捜索救助活動は例外」の3つの条件が基準になるそうだ。

「戦闘地域」派遣は変えず 政府、4条件を撤回 与党

 いやあ、笑っちゃいますね。これって前線での支援活動なのに、「戦闘が行われている現場ではないこと」ってどういうこっちゃ。なんか、イラク侵攻の時の「自衛隊の行くところが非戦闘地域」ってどこぞのソーリの言葉を思い出す。で、「後に戦闘が行われている現場になった時には撤退」に至っては、単なる軍事オタクのたわ言ですね。そもそも、戦闘が勃発した時に自衛隊だけが撤退するなんてことができるわけがない。これがアメリカの戦争ならば、おそらく自衛隊は米軍の指揮下で行動することになりますからね。さらに、「人道的な捜索救助活動は例外」とくるんだから、これだったら前2項なんかどうでもいいことになっちゃいます。なんでもかんでも「人道的捜索救助活動」ってことにすればいいんだから、こんな簡単なことはない。

 問題なのは、こういう穴だらけの議論の先に、集団的自衛権行使容認+解釈改憲が待っているってことなんだね。つまり、この協議そのものが憲法遵守義務違反ってことです。新聞・TVは、こんなことあんなことを協議してるってただ垂れ流すだけで、それがどんな意味を持っていてるのか、まったく報道しませんからね。それどころか、なんか解釈改憲が当たり前のような雰囲気づくりをしてしている疑いさえある。

 で、とんでもないことに、解釈改憲の文案が既に用意されてるってね。「政府は6日、集団的自衛権の行使容認に向け、従来の憲法解釈を変更する閣議決定の具体的な文案策定の準備に入った。菅義偉官房長官が記者会見で明らかにした」そうだ。冒頭でも書いたように、集団的自衛権行使容認の是非と解釈改憲の是非を一緒くたにした、これが結果です。文案を用意しているってことは出来レースってことだろ。こんなことが当たり前のように報道され、それにまったく批判すらしない、できないマスメディアてのは、かつての大本営発表の広報機関に日々近づいてきてるってことなんでしょう。

閣議決定の文案策定を準備 憲法解釈変更へ政府 

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コメント

集団的自衛権の行使容認が、違憲であることに異論はないが、
相手がいることを忘れて「限定的」とか「最小限度」とか勝手に
言ったところで、相手が理解してくれる保証はどこにもない。

その上、戦争を碁や将棋と同じく盤上だけのことだと
思っているから始末に負えない。


「大阪弁で世情を語る」なんでやねんゴロちゃんが、
集団的自衛権行使につて解説しています。

曰く。
集団的自衛権の行使というのは、何を行使するかといえば
「武力」です。つまり「武力行使」です。

誰に「武力行使」するかと言えば「外国」です。

するとこの「外国」は、当然反撃します。
日本も「武力」で「反撃します。つまり「交戦」です。

「交戦」ということは「戦争」です。
つまり、集団的自衛権の行使というのは、
「戦争」をするということです。


投稿: 岡目五目 | 2014年6月 7日 (土) 22時02分

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