閣議決定による解釈改憲という不正な手口で扉をこじ開けてからというもの、「戦争のできる国」に向けた流れがどんどんエスカレーとしている。「徴兵制」について「理屈では可能性がある」なんてことを口走るセンセイまで登場する始末だ。
今夜は迎え火。我が家には7つの霊が一時帰宅するので、その用意でお盆提灯やなんやらを納戸の奥から引っ張り出したり、夕方には息子と娘もやって来るので、夕飯の仕度もしなくちゃいかけなかったりで、一日中獅子てんやわんやの日曜である。
てんやわんやとくれば、集団的自衛権です。閣議決定で解釈改憲という不正な手口で無理矢理扉をこじ開けたと思ったら、そのための法整備とやらを目指してレレレのシンゾー一派のリークがどんどんエスカレートしてます。
いつのまにか歯止めなんかどこかへ吹っ飛んじゃって、あろうことか、「日本が外国から攻撃を受ける前でも武力行使できるようにする方針を固めた」そうだ。つまり、先制攻撃するぞってことです。どこが「憲法9条を尊重」だい。こうやって、新聞・TVを使って、「戦争のできる国」に向けた自分たちの思惑を小出しにリークさせて、世論操作をはかろうってのが魂胆なのはわかりきってることだけど、なんとも哀しいのはそんな手口を重々承知の上でそうしたリークを垂れ流すマスメディアなんだね。
閣議決定以後、ピタリと集団的自衛権行使容認の報道が止まって、明日からの国会集中審議が注目されます、なんてまるで他人事なんだから、「リンダ、困っちゃう」なのだ・・・って、化石みたいな言葉引っ張り出してきちまった。
でもって、政界の失楽園・船田君はTV番組で徴兵制に言及したってね。「理屈で言うと、可能性はある。でも、私は許しません」ってエクスキューズしてるんだけど、腹の中じゃ将来的な政治スケジュールに盛り込もうとしてますね。なんてったって、「国民としてどう生きるべきか、国民と国家の関係はどうあるべきか、も憲法にきちんと書いておく必要があるのではないか。国家権力をしばる憲法というだけではなく、国民としての規範もきちんと書いて、憲法をつくっていく必要があるのではないか」なんてことを、自民党の憲法対話集会で臆面もなくのたまっちゃう失楽園男ですから。
政治家が、可能性とはいえ、TV番組で「徴兵制」という言葉を口にしたことに対して、もっと神経質にならなくちゃいけないのに、この話って表立ってはまったく報じられていません。そういう現実こそが恐ろしいと、今夜は一時帰宅するオヤジの霊に言いつけてやろうと心に誓うのであった。ついでに、滋賀県知事選の行方も気になる日曜です。
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