汚染地域の未来予想図が描けなければ、中間貯蔵施設なんか建てたって何の意味もありません。。
東京新聞朝刊の「筆洗」が全国軟式野球大会の延長戦を取り上げて、「残酷という指摘もあるが、まずは空前絶後の試合を戦い抜いた両校選手をたたえたい。あの試合は負担の大きい硬球では困難で負担の少ない軟球だから可能だったともいえる」と書いていた。本当かなあ。負担が少ない軟球だから投手の肩や肘にも影響がないとでも言うんだろうか。それこそ野蛮な発想ではないのかねえ。もちろん、両校選手をたたえることに異議はないが、センチメンタリズムに流されずに、こんな試合は残酷だって大人が声を上げることが大切なんじゃないのかねえ。
そんなことより、放射性廃棄物の中間貯蔵施設です。ニセ黄門の甥っ子、佐藤福島県知事が中間施設建設に白旗上げちゃいました。ていうか、もともとそれが既定路線で、とりあえずゴネた素振りを見せつつ落とし所を探ってたというのが本当のところなんでしょう。どう考えたって県外に持っていくなんてことはできない相談なんだから、こうなることは目に見えていたんだよね。
結局、中間貯蔵施設の問題というのは、国が福島の汚染地域について何のグランドデザインも示さないことが住民の不安を煽る最大の原因なんですね。ノビテルの「金目でしょ」発言が批判されたけど、あれは福島県民を見下す心が透けて見えちゃうから批判されたんであって、本来ならとことん予算を注ぎ込んで住民の補償を手厚くして、なおかつ堅牢な施設建設を図るべきなんだね。それをしないで、30年後には県外に移設します、そのための法律も制定します、なんてその場しのぎをするんだもの、住民の理解を得られるわけありません。
「福島の復興なくして日本の復興なしという考えの下、全力を尽くしたい」ってレレレのシンゾーは相も変わらずの発言を繰り返してしてるんだが、「私が責任者となって、政府が前面に出て必ず解決する」ってほざいていた汚染水問題だってまったく収束の目途がたってないんだから、何言ってやんでねえ、てなもんです。
いまやるべきことは、中間貯蔵施設なんておためごかしはやめて、最終処分場を含めた汚染地域の未来図を描くこと。これしかありません。ひとのホッペタを札束で叩くんじゃなくて、未来予想図にどれだけ予算をつぎ込めるか。その時にはじめて、「金目」がモノをいうようになるんです。
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コメント
“福島県知事が中間貯蔵施設建設に白旗上げた”には何か引っかかるものがあると邪推するチマタの声あり。
8年前、国の原子力政策を批判しプルサーマル受入れを拒否していた当時の福島県知事が突然収賄容疑で逮捕され辞任に追い込まれたが、“反原発知事”を失脚させるための捏造事件ではないかと当時夕刊紙などで報道していた。
現知事の“白旗上げた”は前知事の逮捕を間近で見ていたからではないかと邪推する声あり。何しろ二日酔いで頭がボーっとしており、アルコール中毒者の単なる“妄想”なので、そこんとこ宜しく、関係各位。
投稿: アル中 | 2014年9月 3日 (水) 14時48分