TPP交渉の年内合意なんてとぼけたことやってるようだけど、国の主権を危うくする「ISD条項」はほったらかしなのはなんでだろ~~。
日本シリーズってやってたんだ、ってな感じのなんとも興味のわかないプロ野球ではある。そんなプロ野球に一家言持っていた作家の赤瀬川原平さんが亡くなった。サブカルチャーの大将みたいなひとでもあって、またひとり昭和の「知」が逝ってしまった。合掌。
ところで、福島知事選は予想通りの結果で、自民、民主はいざ知らず、社民まで相乗りっていう呉越同舟の船出とあいなりました。これからの福島をどうしたいのか、まったくビジョンが見えないんだよね。いまだに仮設住まいのひとたちが万単位でいるってのに、原発がまったく争点にならない選挙なんて、女生徒のいない女子高みたいなもんで、まったく意味がありませんね。
でもって、なにやらTPP交渉が動いているようで、どうにか落とし所を見つけようと布袋頭の甘利君が必至になっているようだ。でも、忘れちゃいけないのは、TPPってのは関税だけの問題じゃないってことです。どうしても、こういう交渉事って数字に目が行っちゃって、それをまた新聞・TVが煽るもんだから、TPPの本質がぼやけちゃうんだよね。
では、TPPの本質は何かって言えば、「ISD条項」で決まりです。なんてったって、一企業の不利益になるような規制や法律があれば、その国に賠償を求めることができるってんだから、凄まじいもんです。たとえば、この条項を盾にとられたら、日本の食品衛生管理をアメリカ並みに引き下げろ、なんてことが通っちゃいます。ようするに、国のあり方すべてが、アメリカ化するってことなんだね。
当然、自民党の選挙公約では、「国の主権を損なうようなISD条項は合意しない」ってなってます。でも、いつのまにか関税率なんていう数字の問題ばかりが前面に出てきちゃって、「ISD条項」の「ア」の字も語られることはありません。「TPP断固反対」なんて嘘を白昼堂々と喚くようなひとたちですからね。国を売るなんてことは朝飯前なのかもしれないね・・・やれやれです。
・植草和秀の『知られざる真実』
ISD条項付きTPPへの参加は自民党公約違反
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コメント
哲学的おわらいをひとつ。
内田樹のツイッターから小田嶋隆。
「根拠は?」
「根拠を求める根拠は?」
「は?真面目に答える気がないんですか?」
「私が、真面目に答えなければならない根拠は?」
「は?」
「は?」
「根拠は?」
「貴殿の心の中にある」
「ごまかすな、といっているんだ」
「胡麻は課すものではない。炒って擦ってまぶして食うものだ」
「ふざけんなよ」
「趺座は蹴るものではない。心静かに組むものだ」
投稿: 岡目五目 | 2014年10月27日 (月) 18時03分