フリーカメラマンのシリア渡航を強制阻止。これもまた、人質事件の政治利用のひとつなんだろうね。
「国民の生命、財産を守る」ってなこと言いながら改憲にはやる気満々なのに、いまだに湯川氏、後藤氏の家族を弔問する素振りも見せないすっとこどこいなソーリ大臣。やんぬるかなの今日この頃ではある。
ところで、シリアに渡航しようとしたフリーカメラマンが「行くなら逮捕するぞ」って勧告されて、パスポートを返納させられたってね。どんないきさつがあったのかは知らないけれど、少なくとも渡航の自由というのは憲法で保障されているわけで、今回の措置はちょっと問題ありですね。
こんな時期だから、「もっともだ。退避勧告の対象地域に勝手に入って、人質にでもなったらどうするんだ」って声が聞こえてくるんだろうね。そんなこともしっかり計算した上でのシリア渡航強制阻止なんだと思う。こういうのは、ひとたび風穴開けちゃえば、憲法違反だろうがなんだろうが前例主義で押し通せちゃうのが日本ですからね。
これが通用するとなると、極論すれば「報道の自由」すら制限されかねないってことなんだね。この国の権力者にとっては海外で起きているアメリカがらみの紛争・戦争ってのは、事実を報道されちゃ困ることが多々ありますからね。いまのうちに強制阻止っていう既成事実をつくっておこうという魂胆なんでしょう。これもまた、人質事件の政治利用のひとつです。
朝日新聞が記者をシリアに派遣したことを、産経、読売がさかんにバッシングしたてのも、こういう日があればこそなんだね。なんか、わかりやすいよね。憲法で保障された権利をどんな理由にせよ国が制限するってのはこれは一大事なことで、「大げさな。緊急処置でしょ」なんて対岸の火事で眺めてると、いずれは日常的にも権利が制限されていくことになりますよ。
おそらく、週刊誌は今回のフリーカメラマンのプライバシーをあることないこと暴きまくって、批判・批難を始めるでしょう。そうやって、憲法違反という重大事を個人の醜聞に矮小化することで、国が国民を支配する憲法へといつのまか改竄していこうって腹なのに決まってます。ま、いつもの妄想だけど、こうした強権発動がアリの一穴にならないとも限らないほど、きな臭い時代になってきていることは間違いない・・・と我が家のドラ猫にささやいてみる日曜の朝であった。
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コメント
「火事があれば、失火でも放火でも消防車は出動する」
「急性アルコール中毒でも救急車は出動する」
国家は、自己責任であろうがなかろうが、自国民を保護する義務がある」
「今の日本社会では、政府が危険と言った所に行くのは悪いことになっていて、個人が勝手に判断すること自体けしからん、お上の言うとおりに行動し、迷惑かけるなという空気が広がっている」
「(国民は)個人の判断には厳しいのに、お上の判断の甘さには寛容だ」
早稲田大学の長谷部恭男教授と法政大学の杉田敦教授が朝日新聞紙上で対談しています。
投稿: 岡目五目 | 2015年2月 8日 (日) 20時54分