「自衛隊はテロリストや武装勢力の攻撃から国民を守るために特殊な訓練もしている」って防衛大臣が大ボラ吹いてます。米軍のデルタフォースより凄いってか(爆)
日本を「戦争のできる国」にしたくて仕方のない連中の頭の中って、どんどん誇大妄想が膨らんでいるようで、防衛大出身の防衛大臣というなんともわかりやすい経歴の中谷君が、「自衛隊はあらゆる事態に対処できるように、特にテロリストや武装勢力の攻撃から国民を守るために特殊な訓練もしている」ってホラ吹いてます。
とんでもはっぷんだよね。米軍の特殊部隊「デルタフォース」ですらさんざん失敗して、数多くの犠牲者出してるってのに。こういう発言って、テロとの戦いに駆り出される自衛官がどんなダメージを受けることになるか、そしてその後のケアをどうするかっていう視点がまったく欠けてるんだね。防衛大で机上の作戦訓練しかしてない軍人官僚の典型みたいなもんですね。旧日本軍の参謀本部にはこんなのがゴロゴロいたんだろうなあ。
そもそも、一昨日のエントリーでも紹介したように、自衛隊の機関紙と言ってもいい「朝雲」ですら、「自衛隊の人質救出は無理」って批判記事掲載してたぐらいてすから、おそらく現場はこういう大臣の発言聞いて、「バッカじゃないの」って頭抱えてますよ。
・自衛隊の機関紙「朝雲」が「自衛隊に人質救出作戦はムリ」と指摘!⇒後に記事が削除される!報道規制か?
でもって、この中谷君なんだが、先週末の記者会見で、こんな記者とのやりとりしとりました。
記者「文官統制の規定は軍部が暴走した戦前の反省から作られたのか」
中谷「その辺は私、その後生まれたわけで、当時、どういう趣旨かどうか分からない」
記者「戦前の軍部が独走した反省から、先人の政治家たちが作ったと考えるか」
中谷「そういうふうに私は思わない」
ははは、防衛大くんだりまでいって何を勉強してきたんだろう。ていうか、「生まれてないから分からない」なんてことが通用するなら、歴史なんて勉強する必要なくなっちゃうよね。こんな言い草が通用するって勘違いしているのも、さすがに世襲政治屋です。ちなみに、この男の爺さんは元衆議院議員です。
それはともかく、防衛大臣が「戦前の反省から云々」という記者の質問に、「その後生まれたわけで、当時、どういう趣旨かどうか分からない」なんて答えたら、海外では笑い者くらいじゃすまないんじゃないの。そんなにも不勉強な奴に、国防なんか任せられるわけありませんよ。戦略、戦術ってのは、知略の最たるものですからね。
こういう防衛大臣の発言がまったく問題視されないんだもの、日本を「戦争のできる国」にしたい連中の考える安全保障なんて、しょせんは世襲政治屋のお遊びみたいなもんです。そんな奴らにゲーム感覚で戦場に送り出されることになったら、それこそ死んでも死にきれませんよ、ったく。
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コメント
追加
「岡目五目」版による元の新解釈
元=はじめ=新人、物事が全く分からない人
元=もと=旧人、昔に拘泥する考えの古い人
どっちにしても山谷は最低ということか。
投稿: 岡目五目 | 2015年3月 2日 (月) 15時58分
中谷元という人物は底抜けのドがつくアホウだね。
だから、元なんていう名前が付いているのか。
紀元前500年の孫子が言っているじゃないか。
孫子曰く「彼を知り己を知れば百戦殆(危うからず)うからず」
また、孫子は、防衛、短期決戦、スパイの重要性を説く。
アメリカの「デルタフォース」ができないことが、情報収集能力0、
ましてや対外試合をやったことがない
自衛隊にできるわきゃないことぐらいわからんのか。
「権力者や実力者が陥る最大の落とし穴は『己を知る」ことの
不足からくる」と。
政策詐欺師和製ヒトラーにもいえるけれど・・・。
投稿: 岡目五目 | 2015年3月 2日 (月) 13時43分