« 「憲法を無視し、法律で憲法解釈を変えようとする」閣議決定の違法性こそをいま問わずして、この国の未来はない。 | トップページ | 違憲総理にとっちゃ、「自衛隊員の殉職者は1800人もいるんだから、戦死者が出たからってかまうこっちゃない」ってことらしい。 »

2015年5月16日 (土)

志布志事件は賠償請求裁判で終わりではない。これからは、警察、検察の犯罪が裁かれる番だ&「年金は最後の一人までお支払いする」ってのは、やっぱり「嘘」だったようで・・・「消えた年金」審査委員会廃止です。

 三社祭りは、今年も雨。3日間晴天続きってのは、ほとんど記憶にないんだよね。それでも、浅草は盛り上がることでしょう。ソイヤソイヤ。

 ところで、選挙違反をデッチ上げて、市民を精神的な拷問にかけたとまで糾弾された志布志事件の冤罪被害者による賠償請求裁判に判決です。結果は、「自白を強要した警察の取り調べは違法。漫然と公判を継続した検察にも合理性はない」として原告の全面勝訴。とは言え、この事件はどう取り繕うと、警察と検察が事件をデッチ上げて市民を罪に陥れるという前代未聞の冤罪事件なんであって、これで終わっちゃいけないね。捜査に関わった警察官と検事は、改めて法の下に裁かれるべきでしょう。判決の前の日にも、「捜査は適正だった」って居直ってたんだから、その「適正な捜査」とやらを徹底的に追求しなけりゃ、片手落ちってもんだ。

 親族の名前を書いた紙切れを踏ませるなんて、「踏み絵」ならぬ「踏み字」なんて拷問まがいのことまでやってたわけだけど、こういうことって取り調べが可視化されればとてもじゃないけどできることじゃないんだよね。検察改革がいつのまにか盗聴の拡大とか司法取引だとか、警察や検察の都合のいい方向で動いているけど、改めて取り調べの可視化がいかに重要かってことを思い知らせされる今日この頃である。

<志布志事件>捜査は違法…国と県に賠償命令 鹿児島地裁

 ところで、違憲総理は安保法制=戦争法案の説明会見で、「アメリカの戦争に巻き込まれることは絶対にない」って、それが習い性となっている断定口調の「大嘘」こいくれたんだけど、その代表が「年金は最後の一人までお支払いする」っやつです。レレレのシンゾーの頭の中にはもう「年金」の「ね」の字もないのは百も承知だけど、ここにきてその大見得が頓挫しちまったってね。「消えた年金」を審査していた委員会が廃止されたそうだ。その理由ってのが、申し立て件数が減ったからなんだとか。でも、実際には、「消えた年金」の全体の6割しか解明されていないってさ。ようするに、面倒くさくなっちゃったってことです。でもって、申し立てする暇な奴も少なくなってきたし、この辺で店仕舞いってことなんでしょう、本音は。

 その後の業務は厚労省が第三者委員会を設置して引き継ぐっんだが、それもアリバイ作り程度なんだろうね。おそらく、このままうやむやにしようって寸法に決まってる。

「消えた年金」審査委廃止 「最後の一人まで」首相の公約半ば

 喉元過ぎればなんとやらで、もう年金問題なんかどこかへすっ飛んじゃってるのが現実だけど、こういうのがイッチャン権力者にとっては都合がいいんだね。一般大衆労働者諸君の忘れやすさってのが、どれだけ権力者に与しているか。そういう意味でも、「消えた年金」の審査委員会の廃止ってのは、「年金は最後の一人までお支払いする」というレレレのシンゾーの公約と抱き合わせで、とことん追求しなくちゃいけない。でないと、「アメリカの戦争に巻き込まれることは絶対にない」なんてのもすぐに反故にされて、身近なところで戦死者が出る時代が必ずやってくることになりますよ。桑原桑原なのだ。

|

« 「憲法を無視し、法律で憲法解釈を変えようとする」閣議決定の違法性こそをいま問わずして、この国の未来はない。 | トップページ | 違憲総理にとっちゃ、「自衛隊員の殉職者は1800人もいるんだから、戦死者が出たからってかまうこっちゃない」ってことらしい。 »

冤罪」カテゴリの記事

年金問題」カテゴリの記事

安倍晋三」カテゴリの記事

コメント

レレレさんにも踏み字をやってもらったらいいかも。「じいちゃんはお前をそんな孫に育てた覚えはない」なんて書いて。

年金の審査委員会、終了ですか。
なつかしいです。消えた年金で闘いましたもの。恥を忍んでテレビに出まくりました。親しい友人たちから、「あら、みっともない」「お金に固執するなんて卑しい」なんて言われて耐え忍び…。でもあとからそういう友人の年金も消えていて、感謝されましたけど。

驚いたのは一般市民の「役所が間違うはずがない」というお上に同調した発言でした。役所の対応には怒りを通り越して笑いが出ました。その顛末を書いたのが目出度く週刊金曜日のルポ大賞の佳作に入って、「まあいいか」って思っていたところへ今度は審査委員会から電話がきて、なんと私の主張が証明されたとかで、消えた年金が戻りました。

でも戻った年金も今じゃどんどん減らされて、闘い済んで日が暮れています。

投稿: さやこ | 2015年5月16日 (土) 14時52分

志布志事件判決。
県と国に賠償命令。

メデタイというか当たり前といや当たり前なんだが、その当たり前の判決がなかなか出ない国ですからまずは良かった。

と言いたいところだが、チョット、マッタ~。

県や国が払う賠償金って我々の税金なんですけど~。
なんで県警や検察の違法捜査のしりぬぐいに我々の税金を使わなきゃなんないんだ!
本人たちに払わせろ!

民事とは言え「捜査は違法」と認定されたんなら、違法行為を行った者は罰せられなきゃおかしいよな。

ちなみに当時の県警本部長だった久我某のその後
東京都青少年治安対策本部長
警察庁警備局長
神奈川県警本部長

個人に責任取らせないとこの国は良くなりません。
ウソと責任逃れの官僚も東電も政治家も。

もちろん消えた年金「最後の一人まで」とウソをつきまくってる安倍には真っ先に責任取ってもらいましょう。

投稿: こなつ | 2015年5月16日 (土) 12時39分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 志布志事件は賠償請求裁判で終わりではない。これからは、警察、検察の犯罪が裁かれる番だ&「年金は最後の一人までお支払いする」ってのは、やっぱり「嘘」だったようで・・・「消えた年金」審査委員会廃止です。:

» インターネット政党 「新党憲法9条」 結党宣言 [f-kafkappaの日記2  〜 緑と青の風に乗って〜]
インターネット政党 「新党憲法9条」 結党宣言 http://new-party-9.net/  このHPは、今のすべての政党・政治家には何も期待できないと考える人たちのものです。  だからと言って政治に無関心になるのではな く、これまでにないまったく新しい政党がつくれない...... [続きを読む]

受信: 2015年5月16日 (土) 20時17分

« 「憲法を無視し、法律で憲法解釈を変えようとする」閣議決定の違法性こそをいま問わずして、この国の未来はない。 | トップページ | 違憲総理にとっちゃ、「自衛隊員の殉職者は1800人もいるんだから、戦死者が出たからってかまうこっちゃない」ってことらしい。 »