「さあ、選挙に行こう」。そのためには、野党が党利党略を超えてどこまで一枚岩になれるかが問題だ。
安保法制=戦争法案成立。レレレのシンゾーは法案成立直後に、「今後も国民の皆様に丁寧に粘り強く説明を続けて行く」ってほざいたってね。どのツラ下げてってのはこういうのを言います。
・【正論】民主・福山哲郎氏の演説が話題に!安保法案の手続きに違法性があると指摘!「自民党は保守ではなく、ただの保身だ」
それはともかく、法案成立で確かになったことは、この国では憲法はもとより、国の根幹である民主主義そのものが崩壊したってことなんだね。昨日の琉球新報社説は「民主主義が崩れる光景を目の当たりにした思いだ」と書いているが、おっしゃる通り。参議院特別委員会の強行採決で「委員長職権」がすべてのルールに優先するということを突きつけられたが、琉球新報はこれについても「職権で決めるなら議論は要らないし、そもそも委員会自体が不要である。言論の府が自ら存在意義を否定したに等しい」と断じている。
レレレのシンゾーが国会答弁で「選挙で選ばれた」ってことを盛んに喚いていたが、選挙ってのは一定程度の「民意の反映」だとしても、権力に白紙委任したわけではないんだから、琉球新報の言を借りればそれこそ「国会は要らない」ってことになちまうんですね。「決める時は決める。これが民主主義のルール」ってこともなんとかのひとつ覚えで口にする。おいおい、民主主義っのは少数意見の尊重が基本だろ。多数をとったものは数に驕ることなく自らの意見を恐縮しつつ主張し、反対意見を最大限に尊重しつつ自らの政策に反映させていく。だからこそ議論が成り立つのだ。
こういうことって言わずもがなのこととしてこれまでやってきたんだね。法律で明文化されてるわけではないけど、逆に明文化されていないってことを利用してルール破りをしてきたのが安倍違憲政権ってわけです。集団的自衛権行使を禁止するとは憲法に書いてないって論法なんか、その典型だ。だから、閣議決定で解釈改憲という乱暴狼藉も、なんの屈託を感じることもなくやってのけちゃう。
それをまたこの国のメディア、特に中央の新聞・TVは、事の本質を突くどころか、「決められる政治」なんてヨイショしちゃったんだから罪深い。安保法制=戦争法成立がほぼ確実になった一昨日あたりから、国会前の声に対してコメンテーターたちが冷ややかな反応するようになってきたのも、またぞろ喉元過ぎればなんとやらでレレレのシンゾー応援団復活の兆しなのかもしれない。
テレビ朝日「スーパーJチャンネル」のコメンテーター、萩谷順が「院外の声で政策が変わるとしたら、それもまた問題だ」みたいなことを口にして、国会前の声を巧妙にdisってましたからね。馬鹿だね。聞きようによっちゃ、一般大衆労働者諸君の声に耳を傾けることがまるで愚かなことって言ってるようなもんなんだね。「報道ステーション」でも、御厨貴が「それでも内閣支持率は50%近くあるわけで云々」なんてことを話してたけど、心の中でグーで殴りつけてやりました。
それはともかく、「国民は戦争を望まない。しかし決めるのは指導者で、国民を引きづり込むのは実に簡単だ。 外国に攻撃されつつあると言えばよい。それでも戦争に反対する者を、愛国心がないと批判すればいい」というナチスの言葉がピタリと当てはまる今日この頃なのだが、安保法制=戦争法案を叩き潰すためには、東京新聞社説も書いたけど、「さあ、選挙に行こう」しかないんだね。
そのためには、野党共闘なんて生易しいことしてても駄目だと思う。民主党を解党したうえで野党が一枚岩になることが必要だなんだろうけど、フランケン岡田がトップでいるようでは先行き暗い。これからが正念場という局面で、党利党略を超えて一体化する覚悟があるか。それはまた、安保法制=戦争法案に反対する一般大衆労働者諸君にも問われているのだ・・・と我が家のドラ猫に檄を飛ばす土曜の朝であった。
・東京新聞
「違憲」安保法制 さあ、選挙に行こう
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コメント
「強行採決なら来夏の参院選は歴史的惨敗」と夕刊紙が書いていたが、騙し討ち強行採決など屁のカッパ政権は全国津々浦々選挙民の怒り爆発に、参院選は死にもの狂いでやってくるんでないか?
直近2回の衆院選など不正選挙の噂があったが(あくまで噂)、投票用紙計数機・投開票管理ソフトの選挙業務企業(株)ム○○の介在?という妄想…各投票所から先はブラックボックス?という妄想…そういう妄想より、東京新聞社説見出し「さあ、選挙に行こう」だ!
投稿: アル中 | 2015年9月19日 (土) 22時06分
「おかしいだろ、これ。」
新潟県弁護士会会長の声明文だそうですね。
秀逸です。
これからずっと「おかしいだろ、これ。」って言い続けなくちゃ。
前よりも怒りが増大しています。
投稿: さやこ | 2015年9月19日 (土) 21時46分