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2015年10月28日 (水)

代執行は沖縄に宣戦布告したようなもので、21世紀の「琉球処分」の幕が上がったってことだろう。

 南シナ海では、米中の「寸止め合戦」。なんか剣呑な空気であることは間違いないんだが、それにしても新聞の見出しに「寸止め」ってのも何かなあ・・って、考え過ぎか。

 それよりも、沖縄が大変なことになっている。翁長知事による辺野古埋め立て取り消しを行政不服審査法によって停止したと思ったら、なんとまあ国が代執行という手段で埋め立て強行する準備してるってね。ここまでくると無法地帯ですね。

「代執行」で決着図る=辺野古移設、深まる対立―政府

 そもそも、国の機関である防衛省沖縄防衛局が、本来なら「私人」が国を相手に不服申し立てをする行政不服審査法を持ち出すこと自体が目茶苦茶な話で、まさに法の乱用なんだね。だからこそ、行政法学者が、「政府がとっている手法は制度を乱用するものであって、じつに不公正であり、法治国家にもとるものといわざるを得ない」ってんで立ち上がったわけだ。安保法制=戦争法に対して憲法学者が違憲を表明したのと同じだね。

辺野古問題で制度乱用…今度は行政法学者が安倍政権に「NO」

 でもって、それだけでは飽き足らず、とうとう知事の権限を剥奪して国がシャシャリ出てきたってわけです。ようするに、地方自治を否定したようなもんで、選挙による基地建設反対の声も代執行により圧殺しようって寸法だ。地方自治へのこうした国の介入ってのはとても危険なことで、まさに安倍ペテン内閣による専制政治ってことなんだね。

 ここまで手段を選ばず、法の乱用をしてでも辺野古基地建設強行に乗り出すってことは、宣戦布告したようなもんなんだから、辺野古の海が血で染まることだってあるかもしれれない。そんなこたあかまうこっちゃない、ってのがペテン総理の腹なんだろうね。でなけりゃ、代執行なんてことはしやしません。

 しかし、おかしな話だよね。普天間基地返還がいつのまにか辺野古移設になって、それだって1本の滑走路を作るって話だったのが、あれよあれよというまにV字滑走路で海埋立てるぞってことで、いまや辺野古基地建設ですからね。普天間の危険性排除なんてのは、もはや口実にしすか過ぎないことは誰でも知っている。知らないのは御用メディアの報道を金科玉条のごとく盲信しているいかれたひとたちだけです。

 普天間の危険性排除ってんなら、まずは普天間基地返還をすればいいことで、新しい基地ができないと普天間が固定化されるってのは、DVしている夫が妻に「離婚してやるけど、お前に代わる新しい女連れて来い。連れて来るまで離婚はしてやんないし、DVの危険もなくならない」ってほざいてるようんもんでしょ。って、違うか?

 それはともかく、米中の「寸止め合戦」を一触即発であるかのように煽る暇があるなら、文字通りに一触即発の危機を迎えている沖縄にこそ、新聞・TVはジャーナリズムとしての目を向けるべきだろう。それとも、安倍ペテン政権による21世紀の「琉球処分」に手を貸そうというのだろうか。やんぬるかなの今日この頃なのだ。

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コメント

沖縄は、もともと「琉球王国」だった。
それが、朝鮮と同じく日本に併合されちまった歴史をもつ。

竜谷大学・松島㤗勝教授は言う。

「琉球が日本の一部になったのはたかだか140年前。
しかもその時、日本政府は軍事力で無理やり日本の一部にした。オスプレイ配備、辺野古新基地建設、集団的自衛権による日米軍事同盟強化など、日本から一刻も早く離れないと、琉球人の尊厳が踏みにじられる」と。

そして「アメリカがイギリスから独立したように、沖縄独立は机上の空論ではない」とも。

普天間が固定化するって脅す一方で、辺野古賛成派には知事や市長を飛び越してゼニをばら撒き、民意の分断を図るような不法にして姑息な「歴史歪曲政策詐欺師毒宰違憲和製ヒトラー」政権だ。

こんな政権のもとにいるのは不幸だ。

最後の手段、「オレの言うこと聞かなきゃァ独立だ!!」と脅してやれ。

投稿: 岡目五目 | 2015年10月28日 (水) 23時47分

>手を貸そうというのだろうか
だって手を貸さないと自分達がアメリカや安倍達に処分されちゃうんだもん、ってさぁ、、。
辺野古は防衛省が欲しがっているのを隠しているから、こういう騒ぎになるんだね。
V字も軽空母接岸可能岸壁もキャンプシュワブ位しか維持できない自衛隊にとって必要だから、造りたいって話さ(怒)
だから若しかしたら翁長さんも、最後はそれを暴露して県民を承諾させる気かも、なんてね、、。

投稿: 武尊 | 2015年10月28日 (水) 18時29分

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