言語も意味も不明瞭な政治屋の詭弁に憲法が翻弄された1年・・・そのデタラメぶりを再確認しつつ、良いお年を!
戦後70年の年も押し詰まり、東北ではいまだに20万人のひとたちが仮設住宅住まいを余儀なくされ、福島第一原発では汲めども尽きぬ汚染水が日夜海へと垂れ流されている。さらに、日本はまだ原子力緊急事態が解除されず、放射能による身体への影響、特に子供たちの甲状腺がんが深刻な状態とも言われている。
ああ、それなのに、ペテン総理の晦日はゴルフと高級すし店でのご会食。世の中間違っとるよ~♪と歌った植木等も裸足で逃げて出す無責任ぶりだ。
その無責任ぶりは言動にも表れていて、今年ほど政治家の「言葉」というものが劣化した年はないのではなかろうか。後先考えないというか、何も考えてないんだろうなあ、まるで本能の赴くままに言いたいことを言い募り、そこには相手を説得する理念や信念なんてものはカケラほどもない。
自分の主張をただ言い募ることで、「ロンパ、ロンパ」と喚くネトウヨ脳が永田町にも蔓延している。「日教組、日教組」「早く質問しろよ」なんてのは序の口で、「私が総理大臣ですから」って一言なんかその白眉だろう。
ところが、政治家の吐く「言葉」ってのは、おうおうにして忘れ去られやすい。その瞬間は批判にさらされたとしても、あっという間に話題は転換しちゃいますからね。おそらく、年明け早々の国会から、政治は夏の参議院選挙に向けて収斂されていくのだろうが、戦争法案をめぐる一連の政治家どもの「言葉」を記憶にとどめておくことはとても大事な選択肢のひとつとなるだろう。
というわけで、改めて政治家がどんなことを口走ってきたか検証しつつ、2015年もお後がよろしいようで。皆様、良いお年を。
「(ホルムズ海峡での機雷掃海は)現実の問題として発生することを具体的に想定していない」(安倍信三)
「核兵器は核弾頭を持っており、分類は弾薬にあたる」(中谷元・防衛相)
「現在の憲法をいかにこの(安保)法案に適応させていけばいいのかという議論を踏まえて閣議決定を行った」(中谷元・防衛相)
「法的安定性は関係ない」(礒崎陽輔・内閣総理大臣補佐官)
「憲法学者の言う通りにしていたら日本の平和と安全が保たれたか」(高村正彦・自民党副総裁)
「たいていの憲法学者より私の方が考えてきたという自信はある」(高村正彦・自民党副総裁)
「まったく違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいらっしゃいますから」(菅義偉・官房長官)
「実際、(自衛隊員の)リスクは下がっていくと思います」(安倍晋三)
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