米軍ヘリパッド建設現場を取材中の記者を機動隊員が強制排除。明らかな「報道の自由」の侵害に、全国の新聞・TVはいまこそ抗議の声を上げなくてなんとする。
男子400mリレーで日本が銀メダル。生きているうちにこの日が来るとは。なんちゃって陸上部としては感無量です。9秒を切った選手もいない、もちろんファイナリストもいない、そんなチームが9秒台を揃えたアメリカを振り切り、ジャマイカに次いでの2着とは・・・日本陸上にとって歴史的な快挙ですね。3走の桐生がピタリとジャマイカを追走してアンカーのケンブリッジにバトンが渡った瞬間、ボルトとほぼ肩を並べる位置にいたのには思わず鳥肌が立ったほどだ。リレーは個々の速さだけではなくバトンタッチのテクニックが物を言うことを世界に知らしめた、という意味でもその功績は大きい。
そんな感動に水を差すかのように、経産省前の脱原発テントが強制撤去された。7月に国の立ち退き請求が最高裁で確定していたから、いつかはこの日が来るのはわかっていたとはいえ、なんともやるせない。脱原発テントがあった土地の使用料の支払い命令も出ているというのも、資金的にも脱原発運動を追い込もうっていうことなのだろう。
とにかく、問答無用ってのがペテン政権の得意とするところで、沖縄・高江ではそれが報道機関にまで波及しているそうだ。なんでも、「ヘリパッドの建設作業とこれに反対する市民らの取材をしていた」琉球新報の記者たちが、「座り込みの排除の現場にカメラのレンズを向けている際、機動隊員に両腕を抱えられて強制的に移動させられ、車両と隊員らで囲われた道路脇のスペースに閉じ込められ」たのだとか。
排除の理由を詰問しても機動隊員から返答もないってんだが、報道機関を排除する法的根拠なんかあるわきゃないんだから、そりゃあ無言を通すしかないだろう。これは明らかな報道の自由の侵害で、沖縄だけでなく全国の新聞・TVは米軍ヘリパッドの建設の是非を抜きにして、機動隊の暴挙に抗議の声を上げなくてはいけない。
・機動隊の強制排除、根拠説明なし 羽交い締め、記者の抗議聞かず
・target="_blank"機動隊が記者排除し閉じ込め 東村高江 弁護士「報道の自由侵害」
米軍ヘリパッド建設現場に繋がる道路を機動隊が封鎖して、建設関係以外の車両は通行止めにしているんだが、これだって法的根拠はどこにもない。ペテン総理が企む「緊急事態条項」の予行演習してるんじゃないかという噂もあるようで、実際「緊急事態条項」が成立したらこうした警察権力による超法規的な乱暴狼藉は日常茶飯になるんでしょうね。
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コメント
経産省前の反原発テント撤去、、、これ、マスコミに通達してたくさんのメディアが立ち会ったそうです。
時刻3時40分。
真っ暗闇。
どんな権利があっても、強制退去させるのは夜中は違法なんです。それを強行した。
安部政権にとっては「法律なんて関係なし」なんです。
メディアはこれに対し何処も抗議しませんでした。毒を食らわば皿までの新聞テレビなんです。
もっとも当局も新聞屋には気を使ったようで、朝刊最終稿が出て印刷も終わった時間に突入、日曜日は夕刊もないから伝えたくても伝えられなかった、、、というような言い訳も用意してくれた。
大本営発表仲間内だから、アベサマ人民共和国では何でもやれるんですね。
「むのたけじ」さんに合掌。
もうこの国に未来はないから、亡くなった方たちがうらやましい。
投稿: kappa | 2016年8月22日 (月) 09時15分
言論の自由は、報道の自由でもあるにも関わらず、辺野古や高江の権力の横暴を伝えないメディアってなんだ。
まるで、太平洋戦争中の大本営発表を待ってるメディアの恰好をした政府広報じゃないか?
折しも反戦のジャーナリスト「むのたけじ」が逝った。彼の悲しみの顔が浮かぶ。合掌。
ところで「歴史歪曲政策詐欺師毒宰小3和製ヒトラー」が「核の先制不使用に反対」と言ったことについて「そんなこと言いません」とまた二枚舌を使った。
フザケヤガッテ、フザケヤガッテこの野郎。
投稿: 岡目五目 | 2016年8月21日 (日) 17時35分