「貧困女子高生」にまつわる捏造記事を掲載した「ビジネスジャーナル」と、それを真に受けて女子高生バッシングを煽った国会議員は市中引き回しのうえ磔獄門に!
ネットメディアは玉石混交で、嘘やデマが平気で飛び交う世界でもある。だから受け取り側のリテラシーが問われるのは当然なのだが、それにしてもNHK『ニュース7』が取り上げた「貧困女子高生」にまつわるニュースサイト「ビジネスジャーナル」の捏造記事はネットメディア存亡の危機につながりかねない愚行で、へたすると権力による介入すら招きかねないものだ。
「貧困女子高生」バッシンクのきっかけになった「ビジネスジャーナル」の記事とは、どんなものかというと・・・たとえば、「エアコンがないと言っているにもかかわらず女子高生の部屋にはエアコンらしきものがしっかりと映っている」とあたかもNHKが貧困のやらせをしたのではないかと指摘。そうした指摘に対するNHKからの回答も掲載し、「貧困は社会が抱える大きな問題だが、だからといって報道でそれを捏造してしまえばたちまちに矮小化されてしまう」と偉そうに告発してるんだね。
ところが、これがこの記事そのものがすべて捏造で、NHKに取材すらしていないし、映像に映っていたとされるエアコンも確認できないということで、「ビジネスジャーナル」を運営する「サイゾー」はお詫びと訂正を出すという大騒ぎ。さらに問題なのはこの記事を書いたとされるフリーライターの存在で、そのライターの氏名はいまだに明らかされていない。このことに関してフリージャーナリストの間からは、
「取材していないのに取材した、というのは記者として完全にアウト。この禁じ手を使える人物は呼吸をするように変幻自在な嘘をつく。つまり話が面白いので編集者もだまされる。一つの媒体で問題を起こして出禁になっても、情報がなければ別の媒体でまた同じ問題を起こすだろう」(畠山理仁氏)、
「しかし、ビジネスジャーナルの「外部記者」。名前を明らかにしないと別の媒体で似たような記事書いて同様の問題起きるのでは。ほかの媒体への注意喚起の意味も含めて明らかにした方がいい気が。なにせ実名の相手を確認なし事実誤認の情報で名誉毀損して自分は匿名のままって責任が非対称過ぎるのでは」(津田大介氏)
といった声が上がっている。おっしゃる通りなんだね。メディアの片隅に生息するくろねこもいろいろと取材をしたりする機会があるけど、取材そのものを捏造するなんて話は聞いたことがない。これまでもけっしていい評判は聞こえてこない「ビジネスジャーナル」だけど、一線を越えちゃったことは確かだろう。
しかも、この記事をソースに、「貧困女子高生」バッシンクを煽るような国会議員のシェンシェイまで出現したんだから、こやつの罪も重い。言わずと知れたマキゾエ君の元鬼嫁・片山さつき大シェシェイだ。
・「ビジネスジャーナル」捏造事件、そしてリテラと株式会社サイゾーの関係についての謝罪と説明
東京新聞はこの問題を「こちら特報部」で取り上げていたが、それ以外の新聞・TVはほとんどが無視している。しかし、事は女子高生に対する名誉毀損すらもはらんでいるわけで、これは“事件”だ。片山君の女子高生に対するdisりだって、見逃すわけにはいかない。なんてったって、国会議員がネットの捏造記事を事実確認もせずに鵜呑みにした挙句に、女子高生バッジングに手を貸したんだからね。6日から始まる臨時国会では、懲罰動議で除名にしてくれたら愉快なんだが・・・。
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コメント
夕刊紙が「下野から3年半、与党ボケ抜けず、将来の首相気取りで共闘放棄のアホさ」と民進代表戦をコキおろしてたが、このザマではフランケン岡田続投のほうがマシだったか。
選挙のたびに民主民進と書いてきたが、このピンボケ政党のオメデタサ加減には呆れ果てたで。コスプレでシン坊支持率急上昇→“自民永久与党”化…だめだこりゃ。
投稿: アル中 | 2016年9月 6日 (火) 08時24分
いえいえ「貧困女子高生」をdisするばかりじゃありませんよ。
ちょっと古い都知事選のころですが、
自民党の菅原一秀シェンシェセイが、
出馬の噂があった蓮舫シェンシェセイを捕まえて
「帰化が悔しくて泣いた」とやっちゃいました。
後で「帰化人が知事になったり、立候補したりしてはいけません、
という趣旨ではありません」
とか言い訳していますが、これもツイッターの受け売りでした。
もっともこっちの言い訳のほうが恐ろしい。
バカが。言い訳するくらいならちゃんと真偽を確かめてから
発言せい。
ところで、
民進党の「三バカ大将」の別名は、
「保守派」前原誠司
「バリバリ保守派」蓮舫
「リベラル保守派」玉木雄一郎だそうで、
いずれも「第二自民党」ということらしい。
これじゃ「岡目五目」の受け皿にならんわナ。
投稿: 岡目五目 | 2016年9月 5日 (月) 16時55分