「ぼけ、土人」のどこが歴史的経緯を踏まえたうえでの発言なんだ。馬鹿言ってんじゃないよ、人間失格!
いまの永田町にあっては、叩き上げの党人派のシェンシェイはすっかり影をひそめ、高学歴の官僚・弁護士+松下政経塾出身もしくは二世、三世の世襲ボンボン、お嬢ちゃん議員が幅を利かせるている。二世、三世議員のボンクラぶりは論外としても、高学歴の官僚・弁護士+松下政経塾出身のシェンシェイ方ってのは偏差値だけは優秀だっんだろうが、どうも地頭が悪いというか、見識、品格、教養というものとはまったく無縁な御仁のなんと多いことか。
さしずめ、網タイツの防衛大臣・稲田君や自民党政権復活の立役者・ノダメ、さらには湯上りの口先番長・前原君なんかはその典型なんだが、最近では何様のつもり沖縄・北方担当大臣の鶴保君がなかなかに香ばしい活躍をしてくれている。
沖縄・北方担当大臣就任直後に「沖縄の振興策と基地問題は確実にリンクしている」「予算額を減らすのは当然。消化できないものを無理やりお口開けて食べてくださいよでは、全国民の血税で使われているお金を無駄遣いしているという批判に耐えられない」なんてことをかましてくれて、その品性下劣さを世間にさらしてくれたものだ。
辺野古移設をめぐる国と沖縄県の裁判では「注文はたったひとつ、早く片付けてほしい」なんてことも口走ったりして、ますます地頭の悪さに拍車がかかっていたんだが、そんな鶴保君の無教養ぶりを天下に知らしめたのが沖縄・高江のヘリパッド建設をめぐる大阪府警機動隊員の「土人」発言への対応だった。「ことさら我々がこれは人権問題だと考えることではない」なんてトンチンカンなコメントで、政治家というよりも人間としてどうなのよってなクエッションが投げかけられた。
でもって、昨日の国会ではそのトンチンカンぶりにさらに輪をかけた答弁を、この男がやらかしてくれちゃいました。共産党の議員から「土人」発言の見解を問われて、
「(田村)委員はくしくも『土人という発言が差別以外の何物でもない』とおっしゃったけれども、それこそが、申し訳ないけれども、私は判断できるものではないというふうに思っています」
「過去に土人という言葉の経緯でありますとか、その言葉が出てきた歴史的経緯でありますとか、さまざまな考え方があります。また、現在、差別用語とされるようなものであったとしても、過去には流布しておったものも歴史的にはたくさんございます。そういう意味におきましても、それを土人ということが差別であるというふうには、私は“これは差別である”というふうには断定できません」
とさ。昔は差別用語でなかったからいまも使っていいってんなら、たとえば筒井康隆の断筆宣言なんかもなかっただろうし、TVのワイドショーでピー音が頻繁に使用されることもないはずだ。雑誌の原稿を書く時なんか、禁止用語だらけですからね。敢えて具体的にはここで書かないけれど、諺だって差別につながるという理由で使えないものがワンサカある。
もしこの発言が抗議する市民が機動隊員に向けたものだったとしたら、おそらく「差別だ」ってこの男は喚いたのだと思う。「出張ご苦労様」と土人発言の機動隊員にエールを送ったチンピラ知事の松井君と共通する卑しさを、この男には感じてしまうのだ。こんな輩に投票した有権者の顔が見たい今日この頃なのだ。
・鶴保庸介沖縄担当相が「土人」発言を擁護!「差別とは断定できない」「昔は差別語じゃなかった
ところで、博多の陥没事故はとんでもないことになっいるようだけど、リニアモーターの工事で日本列島に穴開けてるのは大丈夫なのか・・・なんてことが頭をよぎる水曜の朝であった。
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コメント
確かに日本政府は、平成9年(1997)まで「土人」という言葉を
使っていた。
明治32年(1899)制定のアイヌ民族に対する「土人保護法」だが、
この法律は、大和民族への同化策として制定されたもので、
〇アイヌの土地の収奪
〇生業としての漁業・狩猟の禁止
〇習慣風習の禁止
〇日本語の強制
〇改名による戸籍など、およそ保護とはかけ離れたものだ。
それが、平成9年まで続いていたことも驚きだが、語句もさることながらあまりにも差別的すぎるとして「アイヌ文化振興法」に替えられたいきさつがある。
日本政府が「差別語句」として削除した語句を
「差別用語とは思いません」
という者が内閣はおろか議員としても存在していてはにいては
いけません。
投稿: 岡目五目 | 2016年11月 9日 (水) 13時34分