「もんじゅ」廃炉も核燃サイクルは推進。大臣は66万円返納で「けじめ」パフォーマンス。安く見やがって。舐めるのもいい加減にしろ!
何が無駄遣いって、これほどの無駄遣いはないだろう。1兆円以上注ぎ込んだ高速増殖炉「もんじゅ」が何の成果も上げられずお蔵入り。原子力村はこれを「廃炉」だなんて言いふらしているけどとんでもない。「もんじゅ」は諦めるけど、より高度な高速炉の開発に本格的に着手するというから、つまりは核燃料サイクルの継続が決まったってことだ。
これに慌てているのが、原発の旨味にどっぷり浸かっちまった福井県の西川という知事で、「廃炉なんて到底受け入れられない」って駄々こねている。そんなに「もんじゅ」が恋しかったら、福井県が独自開発したらって、嫌味のひとつも言いたくなろうというものだ。
高速炉の開発では、フランスと既に約束ができているようで、さあ、これからどれだけの資金が投入されることやら。核燃料サイクルの夢物語の背景には、当然それで儲ける有象無象がひしめいているわけで、そんな輩のために税金食いつぶされるなんてたまったもんじゃありません。長渕剛じゃないけれど、「核燃サイクルもいいけどよぉ 若者の貧困 地域の過疎化どうする?」ってなもんです。
でもって、お笑いなのが、「もんじゅ」廃炉で文部科学大臣が5ケ月分の大臣給与(ちなみに議員歳費とは別枠)と賞与の合計66万円を自主返納するんだとか。映画作家の想田和弘 氏が「文科相の松野が給料66万円を返納することで、もんじゅ失敗のケジメをつけようとする、この日本的没論理性がどこからくるんだろうと考えていて思い至った。切腹だ。失敗した人が腹を切ろうが事態は好転しないのにそれがケジメになる。松野と違うのは、武士はケジメに66万ではなく命を捨てたこと。」とツイートしていたが、ホント、こういうパフォーマンスが国民受けすると思ってんだから舐めるのもいい加減にしろやってことだ。66万円くらいで大きな顔されてもなあ・・・。
しかしなんですね。「廃炉」だなんて言ったところで、その技術はいまだ未知数だし、経費だって30年間で3750億円もかかるのだとか。おそらく、この数字も適当にデッチ上げたものだろう。オリンピック予算もそうであるように、この国の政治屋や役人が口にする数字ってのは、それ自体が夢物語なのだから。そんな夢物語に文句のひとつも言わずに付き合うほど、この国の民草は能天気ではない・・・って信じたい今日この頃なのだ。
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