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2017年2月 5日 (日)

安倍政権誕生以来、政治家の「嘘」にマヒしてきているようだが、政治家が「嘘」をついても何のお咎めも受けない時代に対して、もっと危機感を覚えた方がいい。

 幼稚園の豆まきで、鬼に扮した園長が園児のエアガンから発射された高速大豆で重症・・・っていうネットを流れるニュースに思わず「マジかっ!」と反応してしまった日曜の朝である。実は、虚構新聞の記事だってことがすぐわかったんだが、あまりのリアルさに笑えませんよ、ったく。

全身に節分豆浴びた園長が重傷 東京・八王子 (虚構新聞)

 にしても、こういうネットを巡る「嘘」ってのは、一歩間違うと「オルタナティブ・ファクト」なんてことで政治利用されることがあるんだから、怖ろしい時代になったものだ。しかし、「オルタナティブ・ファクト(もうひとつの真実)」なんて言葉を聞くと、何らかの「真実」がそこには含まれているように錯覚してまうけど、ただの「嘘」ですからね。

 というわけで、トランプの側近がまた「嘘」を拡散したようで、なんでも「オルタナティブ・ファクト」という言葉を真っ先に使ったトランプの顧問であるケリーアン・コンウェーが「今度は実在しない『イラク人過激派による虐殺事件』について語り、再び物議を醸している」とか。

・トランプ氏顧問、実在しない「虐殺事件」言及で再び物議

 その詳細は実際の記事をお読みいただくとして、いま世界で、っていうかとりわけアメリカと日本が抱える政治問題のひとつが、この政権側の幹部たちから放たれる「嘘」の数々にあるってことだ。ペテン総理の「嘘」はいまさら感があるけど、ま、ここで今一度復習すれば、

「そもそもですね、我が党において、いままで結党以来ですね、強行採決をしようと考えたことはないわけであります」

「私自身は、TPP断固反対と言ったことは一回も、ただの一回もございませんから」

「世界経済はリーマンショック前に似ている」

「妻のパート月収25万円」「日本はかなり裕福な国だ」
etc

 なんてのがすぐ思い浮かぶ。「全電源喪失はない」とか「アンダーコントロール」なんてのはもはやペテン総理の「嘘の古典」みたいなもんですね。

安倍晋三の嘘一覧

 で、トランプがツイッターはもちろん、演説のなかでさえ「ウケ」を狙うためなら平気で「嘘」をつくのが日常茶飯になって、こんなんだものそりゃあペテン総理と気が合うはずだ。

 でもって、そんなトランプの「嘘」に世界中が蹂躙されているってのは、なんとも滑稽なんだが、それを批判するアメリカのメディアはまだマシなのかもしれない。日本のメディアはペテン総理の「嘘」にはいたって寛容。それどころか、積極的に「嘘」を垂れ流しますからね。そう考えると、連日のトランプ叩きってのは、実はペテン総理の「嘘」に取り込まれてしまった自らのだらしなさに対する鬱憤晴らしだったりして。

 それはともかく、こうした「嘘」をばら撒いても政治的に何のお咎めも受けない時代に対して、もっと危機感を覚えた方がいい。ひとつひとつの政策に異議を申し立てるのはもちろん大事なことだが、それにはまず政治家の「嘘」を徹底的に糾弾しなければ、建設的な議論なんか生まれてくるはずもない。「嘘」は「嘘」、「デマ」は「デマ」なんであって、「オルタナティブ・ファクト」なんて言葉で言い換えてはいけないと痛感する今日この頃なのだ。

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コメント

岡目五目氏命名「極右妄想夫妻の夫」が教育課程審議会長の頃の発言

「非才、無才にはせめて実直な精神だけ養っておいてもらえばいい…江崎玲於奈さんの言うような遺伝子診断そういうことになっていく(江崎の発言:就学時に遺伝子検査を行い遺伝情報に見合った教育をしていく)」(文春文庫「機会不平等」)

投稿: アル中 | 2017年2月 6日 (月) 08時46分

アメリカでは、中東7か国出身者の入国禁止は違憲として
連邦地裁が即時停止を命令した判決に、司法省が上告したが、
控訴裁判所は、司法省の訴えを棄却し命令が確定した。

重箱の片隅から無理やり持ち出した法令で判決を言い渡す
どこぞの「忖度裁判所」とはえらい違いだ。

ところで「極右妄想夫妻」と知られる夫の方が、
妻から「高齢者は死ぬ義務がある」と言われたからでは
無いのでしょうがお亡くなりになしました。91才。

この方文化庁長官も務められましたが「無能者は従順でいろ」
とか「魚屋の息子が官僚になるようでは本人も国民も不幸」
なんぞと言っておりました。
もひとつおまけに
「女性を強姦する体力がない男は恥ずべきだ」とも
言って憚らない男でした。

投稿: 岡目五目 | 2017年2月 5日 (日) 20時08分

本日のアップ記事に、とても共感いたします。僕らの子供の頃には、大人や両親に「嘘はダメ」と躾けられました。だから、嘘をついても良心がうずいたものです。嘘や出鱈目が蔓延したのは21世紀になって小泉政権になって顕著になりました。新自由主義やグローバリシズムの思想が蔓延してからと思います。エスタブリッシュメントが活躍する金融資本が準備したと言っても過言ではないでしょう。そのうち、セルフィシュイズムとなると思われます。戦争と破滅と混乱の世界になると思われます。だからこそ、言論と闘いが求められています。TVでは、健気にも室井佑月がキリキリ正論を訴えていますね。本屋の前面にはくだらない本が居並び、憂鬱至極です。トランプとアベが仲がいいのは分かりますよね。同種ですから。それでも沈黙はせず、闘わなければなりません。未来のために。

投稿: 張三李四 | 2017年2月 5日 (日) 19時06分

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