山城議長、保釈!&高橋源一郎の口語訳「教育勅語」。素晴らしい!!&100万円寄付の振込伝票の証拠能力とは・・・&首都大学の式典では「君が代歌え」と口にする小池百合子の本性。
辺野古新基地建設反対運動のリーダー、山城博治さんが逮捕されて5ケ月。その不当拘留に対して海外からも人権侵害の声が上がっていたんだが、昨日、ついに保釈が実現。なにはともあれ、めでたし! でも、「事件関係者との面会禁止」の条件付きというのは、なんだかなあではある。
ところで、「安倍晋三記念小学校」疑獄の喧騒の中で教育勅語がクローズアップされ、松野とかいう文部科学大臣が「憲法や教育基本法に反しないような配慮があれば教材として用いることは問題としない」なんて世が世ならばクビが吹っ飛ぶような見解を口にする事態になっている。
大阪の芸人が親孝行や人助けの何が悪いと教育勅語を礼賛するという場外乱闘も起きているようだが、馬鹿言っちゃいけないよ。教育勅語ってのは、「天皇をいただく国家のために最後は死になさい」ってのが主旨で、そうやって子供たちを戦争に駆り立てるための道具として使ったものなのだ・・・なんて大上段に構えたところで、なかなかそうした思いが伝わらないのが現状なのが悲しい。
・「教育勅語」を問題視しない人の超危険度 国民皆兵と靖国神社につながる誕生の背景を忘れるな
と思っていたら、作家の高橋源一郎が教育勅語の口語訳にトライ。これがなんとも素晴しいもので、拍手喝采。というわけで、なにはともあれご一読を。教育勅語の何が問題なのか、ストンと胸に落ちますよ。
(これより引用)
教育勅語①「はい、天皇です。よろしく。ぼくがふだん考えていることをいまから言うのでしっかり聞いてください。もともとこの国は、ぼくたち天皇家の祖先が作ったものなんです。知ってました? とにかく、ぼくたちの祖先は代々、みんな実に立派で素晴らしい徳の持ち主ばかりでしたね」
教育勅語②「きみたち国民は、いま、そのパーフェクトに素晴らしいぼくたち天皇家の臣下であるわけです。そこのところを忘れてはいけませんよ。その上で言いますけど、きみたち国民は、長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くし、子どもとしては親に孝行をしてきたわけです」
教育勅語③「その点に関しては、一人の例外もなくね。その歴史こそ、この国の根本であり、素晴らしいところなんですよ。そういうわけですから、教育の原理もそこに置かなきゃなりません。きみたち天皇家の臣下である国民は、それを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと」
教育勅語④「そして、友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません」
教育勅語⑤「もちろんのことだけれど、ぼくが制定した憲法を大切にして、法律をやぶるようなことは絶対しちゃいけません。よろしいですか。さて、その上で、いったん何かが起こったら、いや、はっきりいうと、戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください」
教育勅語⑥「というか、永遠に続くぼくたち天皇家を護るために戦争に行ってください。それが正義であり「人としての正しい道」なんです。そのことは、きみたちが、ただ単にぼくの忠実な臣下であることを証明するだけでなく、きみたちの祖先が同じように忠誠を誓っていたことを讃えることにもなるんです」
教育勅語⑦「いままで述べたことはどれも、ぼくたち天皇家の偉大な祖先が残してくれた素晴らしい教訓であり、その子孫であるぼくも臣下であるきみたち国民も、共に守っていかなければならないことであり、あらゆる時代を通じ、世界中どこに行っても通用する、絶対に間違いの無い「真理」なんです」
教育勅語⑧「そういうわけで、ぼくも、きみたち天皇家の臣下である国民も、そのことを決して忘れず、みんな心を一つにして、そのことを実践していこうじゃありませんか。以上! 明治二十三年十月三十日 天皇」
(引用終わり)
でもって、なかなかストンと胸に落ちないのが「安倍晋三記念小学校」疑獄そのもので、23日の本名不詳の理事長の証人喚問が待たれるところなんだが、ペテン総理の嫁の100万円寄付に関する森友学園の振込伝票の真偽のほどが話題になっている。修正テープを使っているのが怪しいとかなんとか、まあ皆さん好き勝手な推理を展開してるんだが、現役の弁護士が私見として振込伝票の証拠能力について解説してくれている。これがなかなか説得力があるというか、勉強になります。こちらも必読でしょう。
最後に、ぼったくりバーのチーママ・小池君が、首都大学東京の入学式や卒業式で「君が代歌え」って言ってるってね。これがチーママの本性で、しょせんは日本会議つながりの政治屋ということを改めて想起させてくれた、っなもんです。
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コメント
高橋源一郎の「教育勅語・現代語訳」の最後の一行は、
「例えば戦争が勃発した時には、臣下である国民は、
命を捨てて天皇家を守ってね」
と、して欲しかった。
ところで、新宿の暴力ぼったくりバーのチーママが、
漸く本性を現した、ということでしょうか。
「敵を作って叩きのめし、自分の政策を正当化する」
いつかの総理大臣も同じ手口だったような・・。
ついでに、
「テロ対策には共謀罪が必要だ」と宣ってきた
「でんでん無知・無恥」の治安対策行動計画には、
「共謀罪」の記述が無く「共謀罪」を「テロ対策」とする
政府の説明は根拠が弱い、と東京新聞が伝えています。
投稿: 岡目五目 | 2017年3月19日 (日) 16時39分
小学生のとき、校長先生が全校生に「教育勅語」を読み聞かせてました。御名御璽が聞こえたら、全員頭を上げ一せいに洟をすすりあげたものです。とにかく苦痛以外のなにものでもありませんでした。
司馬 遼太郎氏が、何方かとの対談で「生きてる間にこんな好い憲法が出来るなんて夢にも思はなかつた。明治憲法は「国民」ではなく「臣民」でしたからね。と。
蛇足、子供同士で毎日ラジオから流れる大本営発表を「大根営発表、わが蓮根艦隊は、、、」と囃し立てながら遊んでおりました。何が面白くて政治をつまらくしているのでしょうか。安倍たちは。
投稿: hanazono | 2017年3月19日 (日) 13時44分