「存立危機なら迎撃可能」(小野寺防衛大臣)。敵意剥き出しの米朝の下卑た言葉のどつきあいを諫めるのが日本の役割だろうに・・・この国には外交ってものがない証拠だ。
ああ言えばこう言う。まるでチンピラの口喧嘩のような品格のカケラもない下卑た言葉のどつきあい。「世界が目にしたこともない炎と怒りに直面することになる」なんて、およそ現実の政治の世界で、しかもアメリカの大統領が口にするものではありません。北朝鮮のカリアゲ君だって褒められたものではないことは百も承知だが、トランプの怒りにまかせた感情剥き出しの暴言の行き着く先は、日米開戦へとなだれ込むきっかけのひとつでもあったABCD包囲網なんてのがチラっと頭をかすめてしまう。
そんなアメリカの尻馬に乗って、防衛大臣のパソナ小野寺君は「集団的自衛権」「存立危機事態」なんてことを軽々しく口にする始末だ。あげくにPAC3を四国に緊急配備するそうたが、日本の上空をミサイルが飛んだくらいで迎撃なんかしてご覧なさい。それこそ宣戦布告になっちまいますよ。
そもそも、北のカリアゲ君は、グアムを直接攻撃するなんて言ってませんから。グアムから30kmほど離れた海域に落としてやるって喚いてるだけなんだね。北朝鮮の「やるやる詐欺」の挑発に「売られた喧嘩は買おうじゃないか」と息巻いてると、最後は窮鼠猫を噛むなんてことになる危険があるんじゃないのかねえ。
「誰も見たことない事態起きる」なんてトランプの脅しに刺激されて、万が一カリアゲ君がミサイル発射にゴーサイン出したと仮定して、間違ってグアム直撃しちゃったり、そうでなくてもグアムの領海にミサイルが届いたちゃったりしたら、それはもうアメリに先制攻撃しかけたことになるから、これはもう大変なことになりますよ。
そうならないために外交ってのがあるんじゃないのか。アメリカと北朝鮮の間に立って「まあまあ、そんなにいきり立ってないで、ここは冷静になって話し合おうじゃないの」って手を差し伸べるのが日本の役割だろう。それでこそ、国際社会において日本の株も上がろうというものだ。ああそれなのに、「存立危機なら迎撃可能」なんてことを国会で答弁しちゃうような軽率な男が防衛大臣なんだから、この国の行く末は、やっぱりアメリカの特別自治区ってところがオチなんじゃないだろうか。トホホだね。
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コメント
「アメリカ花札」の口車に乗って
「PAC3配備完了」とか「迎撃準備万全」とか、
まるで宣戦布告しているようなもんじゃないか。
で、PAC3の性能といえば、
最大射程20㎞、最大射高1800㍍。
これじゃ宇宙空間を秒速7㎞で飛んでいくミサイルを
打ち落とせるわきゃない。
こんなおもちゃを構えて戦争を誘発するより、
「くろねこ」が言うように外交こそが日本の執るべき道だ。
ドイツ・メルケルは言う。
「ドイツは、軍事的でない解決策に積極的に関与する」
また、ロシア外務省は
「より強く、より賢いほうが先に危機を回避するための
一歩を踏み出すべきだ」と。
投稿: 岡目五目 | 2017年8月12日 (土) 20時59分