ゴーン海外脱出劇にお屠蘇気分も吹っ飛ぶ、2020年の年明け!!
明けましておめでとうございます。
・・・なんて悠長に新年の挨拶している場合じゃないか。何がって、年の瀬のどん詰まりに起きた、カルロス・ゴーンの海外脱出劇だ。いやあ、驚いたの何のって、このニュースを聞いて真っ先に思ったのは、イミグレーションをどうやって通り抜けたんだろうってことだ。あれだけ濃い顔した御仁を見逃すほど日本の入管はドジなのかとも考えたんたが、さすがにそれはないだろうと思ってたら、楽器のケースに隠れてプライベートジェットで出国という噂が流れたんだね。こんな具合です。
レバノン外交官がプライベートジェットで来日→ゴーンを巨大な楽器ケースに収納→レバノン外交官が持ち込み出国→レバノン到着
外交官特権で荷物は調べられませんからね。あり得ることではある。もうひとつは、米軍が絡んでいて横田基地から脱出したというものだ。いずれにしても、ゴーン個人ではどうにもならないわけで、何らかの組織がプランを立てた大掛かりな海外脱出劇であることは間違いない。
・ゴーン被告 するり 出国記録残さず 旅券預けたまま 弁護団も「寝耳に水」
・ゴーン被告、極秘出国の謎に注目集まる 失態との見方も
ネットでは、つむじが右に曲ったお歴々が、「だから保釈なんて認めちゃいけない」なんて話をすり替え始めているが、これはとんだお門違いと言うもの。日本の人質司法は国際的に顰蹙を買っているわけで、ようやく長期拘留への見直しが始まったばかりなんだね。弁護士を名乗る中にも、「保釈」云々を言い出す輩がいるようだけど、そんな弁護士には絶対に弁護を頼みたくないっすよ、ったく。「保釈」云々以前に、この国のセキュリティの問題だと思うけどね。
それはともかく、ゴーンは声明まで出して、「不正な司法制度の人質にはならない…正義から逃げたのではなく、政治的迫害と不正義を回避した」とまで言ってるわけで、何やら政治亡命の様相も呈してきそうなんだから、日本政府はこれに対してキッチリした対応をすべきだろう。
・ゴーン被告「有罪が前提、政治的な迫害逃れた」声明全文
フランスのメディアはゴーンの海外脱出劇をかなり好意的に報道しているようだとし、国策逮捕ってのは逮捕直後から囁かれてんだから、改めて日本の司法制度がクローズアップされることになるかもね。検察と日産の司法取引だってなかなかに胡散臭いものがあるんだから、いやあ新年早々の胸躍る展開に乾杯なのだ!!
弁護人には誠に気の毒だし、裁判所の理解を裏切ったことは残念だ。しかし、重要なのは今後のことだ。ゴーン氏事件の検察捜査はあまりにデタラメだった。レバノン政府に対してゴーン氏の身柄引渡しを求めても、果たして国際社会に通用するだろうか。狭い日本の司法だけの問題ではなくなったといえる。 https://t.co/bDxxp7jchV
— 郷原信郎 (@nobuogohara) 2019年12月31日
| 固定リンク
「カルロス・ゴーン」カテゴリの記事
- 農水大臣の「汚染水」発言を束になって非難する政治家やメディアの“言葉狩り”・・・正直者が馬鹿を見る!!(2023.09.02)
- ゴーン海外脱出劇にお屠蘇気分も吹っ飛ぶ、2020年の年明け!!(2020.01.01)
コメント
ゴーンの「日本脱出」について、
メディアは、その方法がどうのこうのと
盛り上げて(?)いるが、
そんなことはどうでもいいことだ。
現にゴーンはレバノンにいる。
そして、不正な日本の司法制度の人質ではない、
不公正と政治的迫害から逃れた、と
日本の司法の在り方に疑問を投げかけている。
検察は、当時社長の西川廣人とどのような
司法取引をしたのか。
いわば形式犯でありながら100日を超える
勾留をなぜしたのか。
人質司法といわれる検察のあり方を
明らかにするのがメディアの仕事ではないのか。
事は、国際問題だ。
「日本の刑事司法は国際的な批判に耐えられるか」
と、弁護士の郷原信郎が書いている。⇓
http://t.co/Gt4p0m6j9M
桜を見る会、前夜祭、カジノ疑惑、
閣議決定だけの海自中東派遣の違法性など
国内政治もハチャメチャだ。
ゴーンの「日本脱出」方法にかまけて
国民の目を逸らしてはならない。
投稿: 岡目五目 | 2020年1月 1日 (水) 22時35分