「オフレコでも看過できないとなれば記事にするのが記者魂」(立川談四楼)・・・毎日新聞以外の記者たちはどんな思いで「LGBT見るのも嫌発言」を聞いていたのだろう・・・それが問題だ!!
首相秘書官の「LGBT見るのも嫌だ」発言について、やれ「思想信条の自由」だの、やれ「オフレコ破り」だの、アンチLGBT側からの野次がかまびすしい。
でも、「思想信条の自由」ってのは、そもそも国家権力の統制に対する「個人の尊厳」の問題で、今回のような権力の中枢にいる人物の発言にはあてはまりません。
さらに、「オフレコ破り」について言えば、ジャーナリズムってのは「権力の監視」と同時に「国民の知る権利」に奉仕することも重要な任務なんだよね。談四楼師匠が言うように「オフレコでも看過できないとなれば記事にするのが記者魂」ってものだ。
かつて、辺野古基地をめぐって、政府が環境アセスメントの評価書の提出時期を明言しない理由について、沖縄防衛局局長が「これから犯す前に犯しますよと言いますか」って言い放ったのが問題視されたことがあったけど、これもオフレコだったんだよね。でも、いくらオフレコとは言え、こんな乱暴な発言を見逃すことができなかった琉球新報は敢然と報道した。
これに慌てた他の新聞各社も、後追いで報道して大問題になったわけだけど、もし琉球新報が報道しなければ、こうした不埒な発言は闇に葬られていたはずなんだね。
今回の「LGBT見るのも嫌だ」発言も同じで、敢えて言うならその場にいた他社の記者たちってのは「権力の監視」や「国民の知る権利」よりも、記者クラブの面子の方が大事だったってことなのだ。
そんな中での毎日新聞の記者の「オフレコでも看過できないと記事にした記者魂」は称賛されこそすれ、批判されなければいけない理由は1ミリもありません。こういう「記者魂」が政治家や官僚の会見に緊張感を生むことにも繋がるんだから、記者クラブなんて早いところ解体して、すべてのジャーナリストが参加できる記者会見システムを1日も早く実現して欲しいと願う今日この頃なのだ。
「思想信条の自由」を持ち出すのは場違い。
— 東京新聞労働組合 (@danketsu_rentai) February 5, 2023
思想信条の自由は
国家権力やその他の力関係による統制を許さず
個人の自由を守る文脈で言うもの。
今回は首相秘書官という権力側、公人中の公人が
主権者の人権と尊厳を冒涜した。
言うのも論外、思うのも論外、強い批判に値する。https://t.co/3uttEsv0uz
いろいろにぎやかなようですが、新聞など報道機関の役割は、国民の知る権利に奉仕すること、というのが大原則です。今後、政府などから意地悪されるリスクを覚悟で、この問題を国民から隠しておくことに加担しない、という勇気ある判断をした、今回の毎日への私の評価は、「支持」一択です。 https://t.co/ktkyGjYHib
— Shoko Egawa (@amneris84) February 5, 2023
#サンモニ
— 但馬問屋 (@wanpakuten) February 5, 2023
松原耕二氏
「これはオフレコ取材での発言。聞くけど表に出さない約束で話を聞く。約束違反だと考えるかもしれない。ただ毎日新聞は事の重大性から鑑みて、取材のルールよりも、国民の知る権利を優先して記事に踏み切った。しかもそのプロセスをきちんと公開している。とても評価したい」 pic.twitter.com/qA9cvi0D3V
「オフレコを記事にするな」 そうだろうか。オフレコでも看過できないとなれば記事にするのが記者魂だろう。ましてや今回の荒井秘書官の発言は酷く、これを取り上げなかった他社の記者こそが批判されるべきで、よって私は毎日新聞の記者を絶賛する。勿論、出禁を食らえば擁護するのは言うまでもない。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) February 5, 2023
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コメント
ウクライナVSロシア。
ロシア軍は、プーチンの3月までにウクライナ東部
ドンバス地方を占拠せよ、との指示を受けて、
ウクライナ軍の拠点、ルガンスクやバフムトなどに
猛烈な攻撃を仕掛け、アパートなどを破壊している。
これに対してゼレンスキーは、ウクライナには、
自ら守り、勝利する以外に選択の余地は無いと、
飽くまでも徹底抗戦の構えを崩していない。
一方でロシア軍は、欧米がウクライナに供与する
長距離砲が領内を狙っている、のではないかと
神経を尖らせており、攻撃を優先させるのか、
守りを固めるのかの選択を迫られているようだ。
また、プーチンは、去年見送った年次教書演説を
2月下旬に行うとの見方があり、これに合わせて
大攻勢が行われるかどうかも関心が高まっている。
ところで、バルト3国のひとつラトビアでは、
ロシア語の使用規制が強化され、学校では
ラトビア語を使うよう指示されているため、
ロシア語しか話せない子どもたちは、授業が
理解できずに成績が下がった、ということだ。
おまけ。
政治家の6つ失言について、保坂正康曰く。
〇歴史解釈に触れるもの。〇事実に反する虚偽。
〇倫理に触れるもの。〇女性蔑視、性差別。
〇無知丸出しの物。〇イデオロギーからくる罵倒。
最近は扇動型が現れた。
「お決まりの今日のコロナ陽性者」
月曜日に付き、昨日の陽性者3万人台から、
1万人台まで下がる。
但し死者は、124人なのだが、おいらの調べでは
162人。どう解釈すればいいのか眠れない。
投稿: 岡目五目 | 2023年2月 6日 (月) 22時54分