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2024年12月30日 (月)

飯塚事件の証拠開示勧告を検察が拒否・・・裁判所が出せと言ってるのに、拒否できる制度そのものがおかしい!!

 検事による被疑者への取調べによる言葉の乱暴狼藉について、最高検が「適正な取調べの徹底」の通知を出したそうだ。こんなのは当たり前のことで、こうした取調べの結果が自白強要に繋がって、冤罪事件を起こすことになる。

最高検、取り調べ適正化求め通知 独自事件など対象外も可視化を

 袴田さんの冤罪事件なんかその典型で、裁判所からは「証拠の捏造」まで指摘されている。ああ、それなのに、検察による検証では、「証拠の捏造はあり得ない」と性懲りもなく言い募っている。

 つまり、殊勝な態度を見せつつも、心の中ではいまだに袴田さんを犯人視しているって言ってるようなものだ。

 そうした検察の反省なき傲慢さは、飯塚事件再審請求に対する態度を見てもよくわかる。飯塚事件は「福岡県飯塚市で小学生の女の子2人が殺害」された事件で、既に犯人とされ逮捕された久間三千年さんは死刑が執行されている。

 この死刑執行にはDNA鑑定の不備を隠蔽するためではないのかといった数々の疑問があるんだが、さすが死刑執行した事件が冤罪では検察の権威なんか吹っ飛んでしまう。だからこそ、裁判所の証拠リスト開示を拒否するという荒業に出たのだろう。

飯塚事件再審請求 検察は証拠リスト開示しない意向

 検察による証拠不開示がどれだけ冤罪を生んできたか。なんてったって検察に不利になる証拠は隠しちまうんだから、勝負になりません。

 でも、証拠ってのは、そもそも検察のものではなくて、主権者たる国民のものなんだよね。刑事訴訟法で、証拠の全面開示が被告人や弁護人に認められていないこと自体がおかしな話なのだ。

 そこへもってきて、今回の裁判所の勧告を無視した検察の態度だ。裁判所の勧告でさえ検察は拒否できるというシステムそのものが狂っているってことなのだ。

 袴田さんの再審無罪を受けて、再審請求制度の見直しが議論されているが、検察は有識者会議で決着をつけようとしている。これは議員立法だと検察に不利な法律改正になってしまうことを危惧してのこととも言われている。

 郵政不正事件で検察改革が叫ばれた際に、結局のところ有識者会議の議論で検察の焼け太りとなった例もある。再審請求制度の見直しでは、証拠の全面開示も含めて、徹底的に議論して欲しいと切に願う師走の朝である。

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コメント

ウクライナVSロシア。
ノーベル平和賞受賞のジミー・カーター元米大統領が
天寿を全うし100才で亡くなった。
各国の要人から、哀悼の言葉が寄せられているが、
その内のひとり、次期米大統領トランプの言葉。
「哲学的にも、政治的にも全く意見が合わなかったが、
彼が国を愛し、敬意を払っている事を知った。
米国をより良い地にするために懸命に取り組み、
その事に最高の敬意を表する」

人は、死んでからその真価が問われるというが
トランプは・・・今からでも遅くない?

ところで、ウクライナのイエルマーク大統領府長官は、
ロシアが、従来の軍事力だけでなくインフラへの
妨害工作など「ハイブリット攻撃」を拡大させ、
NATO諸国の国境付近でも挑発行為に出る恐れがある、
と各国に警告した。
その一つとして、NATO加盟国のフィンランドと
エストニアを結ぶバルト海の海底ケーブルの損傷は、
欧米から課された制裁を逃れるためにロシアが、
「影の船団」を使った可能性がある、としている。

一方、モルドバでは、年間20億㎥のガスの供給を
受けているロシアの企業から、1月1日から供給を
停止するとの通告を受け、火力発電所の燃料不足で
大規模な停電が起きる可能性が指摘されている。
ルートのウクライナ経由が、ロシアとウクライナの
契約で31日で切れるためと企業が説明しているが、
親欧米派の首相は、ロシアがエネルギーを政治的
武器として利用していると、ロシア及び企業を非難
している。

おまけ。
2005年から18年間の間に、里山や里地に住むスズメや
ヘイケボタル、イチモンジセセリなどが減少傾向に
ある事が、重要生態系監視モニタリングで分かった。
特に、スズメの減少率が絶滅危惧種レベルだそうだ。

投稿: 岡目五目 | 2024年12月30日 (月) 21時38分

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