書籍・雑誌

2010年4月11日 (日)

井上ひさしさん、逝く・・・合掌!

 毎朝の日課であるニュース検索をしていたら、作家、井上ひさしさんの訃報が飛び込んできた。昨年の秋に肺がんと診断され、治療を続けていたとか。井上さんといえば、自らの原稿用紙に「遅筆堂」と銘を入れるほど、自他共に認めた遅筆の作家だった。確か、『吉里吉里人』が出版された頃のことだ。雑誌『ブルータス』の「本の特集」で、作家の原稿用紙という小さなコラムを担当した時に、市川のご自宅に原稿用紙をお借りしに行ったことがある。市川の駅からタクシーに乗ったのだが、「井上ひさしさんの家まで・・・」で通じちゃうのには驚いたものだ。ご自宅の居間の片隅には、懇意にしている古書店からの持ち込みの資料が山と詰まれていた。その中から役に立ちそうなものだけを購入するというお話で、つまりは古書店の宅配というわけ。

 井上ひさしさんは、「てんぷくトリオ」の座付き作家をしていた時もあり、当時のコントは『井上ひさし笑劇全集』(講談社文庫)にまとめられている。筆力のある作家によるコントがいかに骨太なものか、機会があったら是非一読していただきたい。『ひょっこりひょうたん島』(ちくま文庫)も併せておすすめする。

 上質なお笑いを紡ぎだすと同時に、戦争責任問題も井上さんの大事なテーマだった。「九条の会」の設立も戦争への反省と危機感があったればこそなのだろう。どうぞ安らかにお眠りください。

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 井上さんの創作のテーマのひとつだった戦争への反省と危機感は、この人たちにはないね。「たちあがれ日本」のアナクロ老人たちだ。新党結成の記者会見をたまたまニュースで見たが、自分達だけが国を憂えているような思い上がりは、いかにも見苦しい。二・二六の青年将校気取りなのかもしれないが、彼らにはとんだ迷惑というものだろう。こんなアナクロ老人に国をまかせたら、それこそ沈没するなと痛感したのだった。

 ポーランドの大統領専用機が墜落。なにかと噂のたえないカチンスキ大統領だが、濃霧での強行着陸とは理解しがたい。それが事実だとするなら危機管理はどうなっていたのだろう。もうひとつは、これが事故でなかったら・・・カチンスキ大統領の独裁的政治手法に文字通りカチンときている反対勢力はかなりいそうだから、ちょっとした紛争に発展するなんてこともあるかもしれないな。

 それにしても、第二次大戦中にポーランドの軍人ら2万人以上が旧ソ連で虐殺された「カチンの森事件」の犠牲者追悼式への出席のためのフライトで墜落というのは、なんとも象徴的ではある。「カチンの森事件」を告発するアンジェイ・ワイダ監督の映画『カティンの森』も、これで再び注目を集めるかもしれないね。

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 ロシヤ西部で大統領専用機が墜落すれば、タイではタクシン元首相派組織「反独裁民主戦線」と治安当局が衝突。日本人のカメラマンが亡くなった。なんだか、タイも最悪の状況になってきたな。しかし、これだけ政治に熱くなれるタイの人々が、ちょっぴり羨ましくもある。わけ知り顔でゴタクを並べる御用評論家の皆さんには、こんな熱情はないだろうね。安全地帯からしか物言わないんだからさ。ま、それは僕たち国民も一緒か。もうすぐメーデーだけど、政治色が希薄になってどんどんイベント化していくのを見ていれば、確かに政治家だけの責任ではないとつくづく思ったりもするのだった。

【くろねこの競馬予想】

本日は、クラシック第一弾「桜花賞」。重賞2勝馬が1頭もいないという混戦模様だが、こんな時こそ素直な予想が一番。というわけで、過去に幾多の勝ち馬を輩出しているチューリップ賞組を中心に、調教抜群のタガノエリザベート、シンメイフジをちょこっと。◎アパパネ、○ショウリュウムーン、▲アプリコットフィズ、△タガノエリザベート、エーシンリターンズ、アニメイトバイオ、シンメイフジ

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