「改憲」「TPP」について賛否を問われ「どちらとも言えない」って答える輩に立候補する資格があるのだろうか&地震・津波想定がこれまで通りで再稼働申請する電力会社の傲岸不遜。
我が家のドラ猫が朝っぱらからへたばるほどの陽射しの中、東京新聞を開けば、東京選挙区の「主な候補者に聞く 政策編1」なるものが載っていた。質問項目は、「改憲」と「TPP」。で、ほとんどの立候補者が賛成、反対の意思表示をしているなかで、なんとまあ公明党だけはふたつの質問ともに「どちらとも言えない」なんてぬるま湯発言でお茶を濁してました。「改憲」については民主党も「どちらとも言えない」って煮え切らない態度なんだが、いまこそ旗幟鮮明な態度表明しないでどうする。こういうあやふやな態度が政治不信につながっているってことがわかんないのかねえ。わかんないんだろうなあ。
ところで、案の定、電力会社は原発再稼働申請に血眼になっとりますが、なかには地震・津波についての新規制基準をハナっから無視したような申請内容もあるってね。たとえば、北海道電力の泊原発は、「精緻な海底のデータを入手し解析した結果」想定よりも津波の高さを2.5mも下げているとか。想定する地震の強さについては、再稼働申請した電力4社10基の原発ともこれまで通りで、電力会社は「なんの問題もないもんね」と居直っているそうだ。
・東京新聞 TOKYO Web
再稼働申請 地震・津波想定、事故前と同じ
そもそも論でいけば、福島第一原発事故の原因すらさだかでない中で新規制基準を作ること自体、狂気の沙汰なんであって、つまりは新規制基準に名を借りた安全神話の復活てことなんでしょうね。本来なら、新規制基準よりも廃炉のための基準こそ急ぐべきだと思うのだが・・・。
・東京新聞社説
原発の新規制基準 廃炉時代の始まりに
でもって、原発62市町村の避難計画はまったく具体化されていないってんだが、おそらく事故が起きたらどんなに綿密な避難計画立てていたって、放射能からは逃れられないんだから、避難計画そのものが無理な話なんだよね。でも、それを言っちまったら原発再稼働できないから、あたかも避難計画があればどうにかなりそうだっていうイメージだけを宣伝するためのものなのだとくろねこを睨んでいる。
いずれにしても、原発再稼働申請っていうのは、国破れて山河もなくなっちまうような大惨事がいずれ起きますよって予告してるようなもんで、それが今日なのか明日なのか、はたまた100年後なのか、誰もわからないからこその不気味さに夜も眠れない今日この頃なのだ。
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