クリミア訪問の鳩山叩きは、安倍再登場以来の異論を排除しようとする社会の風潮の典型ですね。「国の政策に反する」って理由で、メディアをあげてバッシングするって、これはもうファッショじゃないのか&NHK会長が車代を私的流用。監査委員が調査開始!
仙台で国連防災世界会議が開催されて、レレレのシンゾーが基調報告をしたってんだが、カミさんも同行していたようで、関連フォーラムで「巨大防潮堤の建設見直し」なんてことを語りつつ、その是非について多くのひとに考えてほしいと挨拶したそうだ。はいはい、わかりやしたから、オメーさんの旦那にもしっかりと説教してやれや、の日曜の朝である。
ところで、鳩山ポッポにバッシングの嵐です。外務省の要請を振り切ってクリミアを訪問したってんで、元総理大臣のくせに国の方針に逆らうのかってことらしい。で、お決まりのごとく、「宇宙人」だなんだとレッテル貼りして面白おかしく新聞・TVが騒いでます。
でも、「宇宙人」ってレッテル貼った時点で、もう論理的な批判の枠を越えて、ただの鳩山叩き(=いじめ)になってることにどうして気付かないのかねえ。高遠さんたちがイラクで拘束されたときの、自己責任バッシンがチラっと頭をよぎってしまった。ワイドショーなんか、文部科学大臣の「政治とカネ」はほったらかしで、鳩山いじりに精出してますからね。そのくせ、その理由となると「国策に反する」一辺倒なんだから、何をかいわんやです。
鳩山ポッポのクリミア訪問って、これほどまでに社会全体で批判するようなものなのだろうか。そもそも、ロシアによるクリミア併合ってのは、そんなに単純な出来事でなくて、ましてやアメリカが言っていることが一方的に正しいわけではない。それどころか、裏でCIAが画策してたんじゃないのかという憶測だってあるわけで、日本がクリミア併合を認めないってのは、あくまでも安倍政権がアメリカ追従の立場からってことなんだよね。「ロシア=悪、ウクライナ=善」なんて図式はをそう単純に鵜呑みにはできません。
東京新聞「こちら特報部」の「デスクメモ」が、こんなこと書いてました。
(これより引用)
ネットを見ると、鳩山由紀夫さんが「痛い人」になっていた。理由は先のクリミア訪問だ。ウクライナの極右の所業など考えると、同国とロシアのどちらが善で、どちらが悪かは決め難い。そんな場合、双方にパイプのあることが肝要だ。米国のカーター外交の例もある。むしろ、非難の理由が痛くないか。
(引用終わり)
ちったあ、冷静になろうよってことです。いっせいに鳩山ポッポを叩く、その動きの方がよっぽど恐い。TVでは水道橋博士が「国にとっちゃ迷惑な話」みたいなことをしたり顔でコメントしていたが、じゃあ「国の政策」に反することしたら誰もがバッシングされちまうのかってことです。国賊なんていう言葉を、こういうひとたちは簡単に口にしそうな気がする。
異論を認めない社会がイッチャン恐ろしいってのは、日本の戦前の歴史が証明してるってのにね・・・。
・鳩山由紀夫元首相は、宇宙人か馬鹿か天才か クリミア半島での「無謀な行動」を分析する
最後に、イヌアッチイケー会長です。なんとまあ、「私的にゴルフに出かけた際、ハイヤーを利用し、その代金がNHKに請求されていた」ってさ。どこまでいってもやることが下衆ですね。「内部通報で発覚し、経営委員で構成されている監査委員会が調査を始めた」ってんだが、文部科学大臣・下村君の疑惑献金と同じでウヤムヤのまま終わっちまうんじゃないのか。内部通報ってところが、ちょいと興味あるけど・・・。
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