飯塚事件の証拠開示勧告を検察が拒否・・・裁判所が出せと言ってるのに、拒否できる制度そのものがおかしい!!
検事による被疑者への取調べによる言葉の乱暴狼藉について、最高検が「適正な取調べの徹底」の通知を出したそうだ。こんなのは当たり前のことで、こうした取調べの結果が自白強要に繋がって、冤罪事件を起こすことになる。
・最高検、取り調べ適正化求め通知 独自事件など対象外も可視化を
袴田さんの冤罪事件なんかその典型で、裁判所からは「証拠の捏造」まで指摘されている。ああ、それなのに、検察による検証では、「証拠の捏造はあり得ない」と性懲りもなく言い募っている。
つまり、殊勝な態度を見せつつも、心の中ではいまだに袴田さんを犯人視しているって言ってるようなものだ。
そうした検察の反省なき傲慢さは、飯塚事件再審請求に対する態度を見てもよくわかる。飯塚事件は「福岡県飯塚市で小学生の女の子2人が殺害」された事件で、既に犯人とされ逮捕された久間三千年さんは死刑が執行されている。
この死刑執行にはDNA鑑定の不備を隠蔽するためではないのかといった数々の疑問があるんだが、さすが死刑執行した事件が冤罪では検察の権威なんか吹っ飛んでしまう。だからこそ、裁判所の証拠リスト開示を拒否するという荒業に出たのだろう。
検察による証拠不開示がどれだけ冤罪を生んできたか。なんてったって検察に不利になる証拠は隠しちまうんだから、勝負になりません。
でも、証拠ってのは、そもそも検察のものではなくて、主権者たる国民のものなんだよね。刑事訴訟法で、証拠の全面開示が被告人や弁護人に認められていないこと自体がおかしな話なのだ。
そこへもってきて、今回の裁判所の勧告を無視した検察の態度だ。裁判所の勧告でさえ検察は拒否できるというシステムそのものが狂っているってことなのだ。
袴田さんの再審無罪を受けて、再審請求制度の見直しが議論されているが、検察は有識者会議で決着をつけようとしている。これは議員立法だと検察に不利な法律改正になってしまうことを危惧してのこととも言われている。
郵政不正事件で検察改革が叫ばれた際に、結局のところ有識者会議の議論で検察の焼け太りとなった例もある。再審請求制度の見直しでは、証拠の全面開示も含めて、徹底的に議論して欲しいと切に願う師走の朝である。
死刑執行後に冤罪の可能性が指摘されている「飯塚事件」。再審の請求審で検察は証拠開示をしないと。裁判所が開示勧告したのにそれでも拒否とは、つまり「冤罪がバレる証拠が残っている」と自供したも同然。これも袴田事件のように間違った判決だったのでしょう。 https://t.co/Tpx4s9cr3x
— 清水 潔 (@NOSUKE0607) December 28, 2024
「反省はゼロです! これからも冤罪上等でもちろん都合の悪い証拠とか絶対に出さない方向でやってくんでそこんとこ夜露死苦!」という検察の宣言だなこれ。全国民に指弾されるべき。 https://t.co/Qxy1bUKt3j
— 津田大介 (@tsuda) December 28, 2024
そもそも裁判所が必要性ありとして勧告しているものを「必要性なしと判断した」という時点で大概ですが、よほど出したくない理由があるんでしょうね。再審法改正を法務省に任せてはいけない理由がまた増えました。
— 半田 望 (@Handalaw) December 27, 2024
飯塚事件再審請求 検察は証拠リスト開示しない意向https://t.co/Ot1U3GH41G
【まだまだあるぞ気になるニュース】
・政治とカネ「透明性アップ」と胸張る自民 収支報告書の中身がネット検索可能に でも対象は全政治団体の5%
・演説あおり生配信に「全裸」ポスター、コスプレ街宣…バズり狙い相次いだ今年の選挙 来年は規制が強まる?
【お知らせ】
これまで「今日の気になるX」で気になるツイートをご紹介してきましたが、今後は「くろねこの短語」の「X」に掲載していきますので、フォローしていただけたら幸いです。https://twitter.com/Kuronekono28802
最近のコメント