小沢不起訴

2010年5月22日 (土)

事業仕分けと基地問題を同じテーブルで論じる浅ましさ。

 昨日の参議院本会議における鳩山ポッポ君の答弁中に、「ルーピー」と野次を飛ばしたタワケがいたようだが、なんとまあ下品なこと。当意即妙、思わず頬がほころぶような秀逸な野次は、国会の華でもあるのは百も承知だ。しかし、一国の首相に対するアメリカのお調子者のコラムニストの無礼な発言の尻馬に乗るそのゲスな根性は御し難い。何が「ルーピー」なのか説明してもらおうじゃないか、このメディア出身の愚か者には。

 それにしても、小沢君に対する再不起訴の決定は早かった。1年以上捜査して起訴するだけの証拠が出てこなかったんだから不起訴は当たり前だけど、それにしてもなんとまあソーローなこと。これには検事総長の人事がからんでいるとか、様々な憶測が飛んでいる。でもなあ、こんなこといつまでやってるつもりなんだ、この国は。次は検察審査会の議決だけど、どう転ぼうと小沢狂想曲にはウンザリしているというのが正直なところ。事の本質を語ろうともせず、情緒的な報道を繰り返し、自分のことは棚に上げて説明責任を声高に叫び続けるメディアへの倦怠感は、知らず知らずのうちにこの国をとても危険な方向へと走らせる要因になるような気がしてならない。

 メディアによる過度な政党批判が政治不信を招き、結果的に軍部の台頭を許すことになった暗黒の時代は、ついこの間のことなんだからね。

 公益法人の事業仕分けが始まったが、皆さん他人の金だと思って好き勝手なことしてくれてること。全日本交通安全協会が免許更新などの時に配る教則本の制作費20億円を電通に丸投げというのには開いた口が塞がらない。濡れ手で粟とはこのことか。宝くじ協会にいたっては、鹿児島の知事がわざわざ出張って、「全国知事会で鳩山首相から(普天間)基地問題でお願いがあるという状況の中で、一方的に仕分けするのはおかしい」と批判したようだが、基地問題と仕分けをバーターしようという魂胆が浅ましい。ま、官僚上がりの知事なんてこんなものなんだろうけど、こんな奴に地方自治なんてお題目で税金まかせていいのかね。

 事業仕分けと基地問題を同じテーブルで語るとは、それだけで退場だろ!!

  

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2010年2月11日 (木)

反省しない人たち。

 『「刷新」するべきは何か』と題された今日の朝日の社説によれば、「不起訴は嫌疑不十分だったからに過ぎず、潔白の証明ではない。説明責任を逃れる免罪符にはならない」のだとか。おいおい、それでは一度嫌疑を受けたものは、仮に不起訴となっても自らの潔白を自らの手で証明しなくてはいけないということか。こうしたへ理屈は朝日に限らず、ほとんどのメディアに共通しているようだが、これって恐ろしいことだと思う。

 たとえば、殺人事件のケースで考えてみよう。疑いをかけられた人物がいたとして、嫌疑不十分で不起訴になったとしたら、メディアはその個人に対して説明責任を求めるのだろうか。そして、嫌疑不十分だから潔白ではない、と言い切るのだろうか。「政治家と金」の問題はそれとは別だ、というかもしれない。しかし、法とは万人に対して公平でなくてはならない。政治家といえども保護されるべき権利はある。

 ここまで執拗にその犯罪性を問うのなら、いっそのこと小沢君はメディアを相手に名誉毀損で訴えたらどうだろう。この執拗なメディアの姿勢は、小沢君一人の問題として片付けてはいけない。小沢狂想曲の中で、ジャーナリズムは確実に壊れはじめている。

 「郵政不正事件」も公判で捜査のデタラメさが次々と明らかになり、公判維持ができるかどうかとまで言われている。この事件も、実は裏で民主党の石井一君が暗躍しているという噂が当初からあった。どうやら検察は石井君を挙げることで、民主党へのダメージを計算していたようだが、実は石井君が関与していたという根拠となる供述も、その本人が「壮大な虚構」と検察批判をしている。

 しかし、こうした事実を大マスコミは詳細には報道しない。事件が起きた時には、さんざん石井君の関与を示唆していたはずなのにね。それもまた、検察リークだったのかと疑われても仕方ない。つまり、自らの報道に対して、まったく反省のカケラもないことが、問題なのだ。

 保釈された石川君が、「意図的に虚偽の収支報告をしたことはない」とハッキリと語っているが、どのメディアも「故意に虚偽記載したことを認めた」と報じてきた。つまり、検察のリークに乗って彼らの都合のいい情報を垂れ流してきたわけだ。もちろん、真実は裁判で明らかにされるのだろうが、ならばこれからは、「意図的に虚偽の収支報告をしたことはない」という石川君の言葉を大々的に報道して欲しい。でなければ、あるストーリーに沿って世論操作をしたとされても仕方がない。

 小沢君が定例の会見で、馬鹿な記者に辞任の意思を聞かれて、
「それから、もう一つは世論調査ですけども、ここ1ヵ月以上にわたりまして、小沢一郎は、水谷はじめその他のところからの不正なお金を受け取っていると、けしからん人物であるというたぐいの皆さんの報道がずっと続きました。そしてその後の世論調査でございます。今度そのような不正はなかったということが結果として明らかになったわけでありますので、私の願いとしては、小沢一郎を不正な献金は受けとっていなかった、潔白であったという報道を同じように続けていただいて、その後に世論調査をしていただければそのときにコメントいたします」
と返答したのも、メディアの一方的な情報垂れ流しに対する痛烈な皮肉なのだ。

 社説の中では、「世論の多くは今、『小沢氏は幹事長を辞任すべし』としている」とまで記しているが、マッチポンプし続けた結果の世論調査を引き合いに出すとは手前味噌も甚だしい。ちなみに、ラジオやネットの世論調査では、「辞任すべきでない」が7割近くとなっている。

 不起訴になったからといって、グレーはグレー、潔白ではない、なんて公然と言ってのけるメディア、自民党のお歴々、そしてヤメ検弁護士、さらにはキャスターとは名ばかりのタレント諸君は、その発言の恐さを知っているのだろうか・・・いずれは我が身もあるかもよ。

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2010年2月 7日 (日)

検察審査会

 小沢君をどうしても犯罪人に仕立てなければ気がすまないらしいメディアやヤメ検弁護士は、検察審査会に一縷の望みを託しているらしい。小沢君を告発した正体不明の市民団体とやらが、検察審査会に申し立てをするようだが、では検察審査会とはなんぞや。

 裁判所のウェブサイトによれば、
「選挙権を有する国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員が,検察官が被疑者(犯罪の嫌疑を受けている者)を裁判にかけなかったこと(不起訴処分)のよしあしを審査するのを主な仕事とするところ」で、
「犯罪の被害にあった人や犯罪を告訴・告発した人から,検察官の不起訴処分を不服として検察審査会に申立てがあったときに審査を始めます」とある。

 昨年からは、2度にわたって「起訴相当」の決議が出た時には、強制的に起訴できるようになったので、これに引っ掛けてまだまだ小沢君の起訴はあり得るという意見が出てきているわけで。最近では、明石花火大会事件が2度にわたる決議により強制起訴された。古いところでは、野村監督の嫁がやはり公職選挙法違反で検察審査会に申し立てをくらったことがある。このときは不起訴処分は不当とされたが、残念ながらそれを最終的に判断する東京地検が結局は起訴しなかった。いまの制度ならどうなっていたことか・・・。

 ま、それはともかく、検察審査会への申し立てとは、起訴しないのはどう見ても検察の怠慢という世の中の流れが背景にある事件だからこそ意味をもつのではなかろうか。だから、どう頑張っても証拠が出てこなかったという今回の小沢狂想曲においては、仮に検察審査会に申し立てがあっても起訴に持ち込むのは無理なのではなかろうか。検察とメディアが垂れ流した「小沢はクロ」というイメージが根拠となって、検察審査会が動くようでは、これは「人民裁判」になっちまう。TVではあたかも検察審査会が水戸黄門の印籠のように報じているが、検察が証拠を揃えられなかったものをどうやって起訴できるのだろう。これまでの事例は、あくまでも証拠から見るかぎり起訴が相当なのにそれをしない検察はおかしい、という検察=不正義という印象があったからこそ起訴相当の決議が出たのではないか。ましてや、今回は検察の捜査そのものに疑問符がつくのだから、検察審査会の出番はないといってもいいだろう。

 検察審査会にかけたらなんでも起訴できる、みたいなミスリードを続ける人々の品性を疑ってしまう。こんなことが通用したら、どんな人間だって犯罪者に仕立て上げることができるではないか。どこか論点がズレたままの小沢狂想曲に何の意味があるのだろうか、と夜も眠れぬ今日この頃なのであった。

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