「人間には血筋がある人間には血筋がある。首相は岸氏への思いが強い」(谷垣自民党幹事長)。「血筋」・・・政治家が安易に使っていい言葉じゃないだろ。
株も為替も、相当ヤバイことになっているのに、ペテン総理は渋谷の美容室で優雅な午後をお過ごしとかで、政治家ってのは気楽な稼業ときたもんだ。
で、そのお気楽総理の念願である「改憲」について、ママチャリ野郎・谷垣君が新潟の講演会で改めて、「一番実現したいのは憲法改正だろう」と強調したってね。そして、CIAの犬だった爺さんを引き合いに出して、「人間には血筋がある。首相は岸氏への思いが強い」とも語ったそうだ。
ここでちょいと気になるのが、「人間には血筋がある」ってところなんだね。話の前後の流れがよくわからないが、この表現は問題あるんじゃないのかなあ。血筋だの血統だのを持ち出すとロクなことにはならないわけで、自ずととそこには差別が生まれてくる。戦前の家族制度をもとにした戸籍には「身分表示」が記載されていて、結婚なんてことになるとすぐ「血筋」がどうたらこうたらってことになったりした。戦後の民法改正は、そうした差別につながる「血筋」や「身分」ってのを否定するところから始まってるはずなんだね。それだって、昭和30年代頃までは、結婚にあたって興信所を使って「血筋」を調査するのはごく普通のことだっただからこそ、ママチャリ野郎の「人間には血筋がある」って発言には引っかかるのだ。
ペテン内閣の多くの閣僚がメンバーである日本最大の右翼組織「日本会議」が、このところ頻繁に電話による勧誘活動をしているそうで、その際に「家父長制度」の復活を匂わせているんだとか。でもって、「結婚は戸主の許可制にすべき」なんてことも言い出しているらしい。その根柢にあるのは戦前の「家族制度」で、その核となるのが「血筋」なのだ。
そんな日本会議のメンバーであるママチャリ野郎が言う「人間には血筋がある」ですからね。ああそうでか、と聞き流すわけにはいきません。マイナンバーなんか、それこそ「血筋」を検索するには有効なツールになりそうだから、油断は禁物の今日この頃なのだ。
| 固定リンク
| コメント (4)
| トラックバック (1)
最近のコメント