反省なき特捜OB
夜中に地震があったような気がしていたのだが、夢うつつでさだかでなかったので我が家のドラ猫がベッドで暴れたのだとばかり思っていた。ところが、やっぱり地震あったんですね。千葉で震度3というから。東京の東のはしっこの我が家が揺れるわけだ。
揺れるといえば、日中関係も検察も大揺れが続いている。昨夜のNHKスペシャルは、「堕ちた特捜検察~エリート検事逮捕の激震~」という物々しいタイトルのわりには、いつものぬるいアリバイ番組で肩透かしをくらってしまった。ま、NHKではこれくらいが精一杯だろう。パネリストは、元特捜部長の熊崎勝彦、江川紹子、足利事件の弁護士の佐藤博史のお三方。番宣では、立花隆も出演となっていたが、結局はVTRによるインタビュー出演でお茶を濁して終わり。なんで出演しなかったんだろう。不思議だ。
それにしても、元特捜部長の熊崎君を筆頭に、どうして特捜関係者ってのは、「昔は良かった」式の検察擁護論しか語れないのかね。自分たちと今の検察とは違うんだということを滔滔と論じられても、まったく議論になりゃしない。とにかく、反省ってものがないんだから、どこまで厚顔無恥なんだか。
「杜撰な捜査が招いた失態」みたいなことを熊崎君がのたまったのを受けて、「杜撰だからこういう事が起きたじゃなくて、杜撰だからバレちゃった」って江川さんが切り替えした時に熊崎君の目が点になった瞬間は大いに笑わせてもらった。う~ん、できる、江川さん。
熊崎君は、「ストーリーありきの捜査はあり得ない」なんてこともヌケヌケとのたまってたが、郷原氏は「気は確かか?この人には、過去にやったことの記憶というのはないのか?」とツッイターでつぶやいていた。「過去にやったこと」って是非とも聞きたい。こやつも同じ穴のムジナだったか。
番組では、これまでに特捜に逮捕・拘留された人たちから、様々な批判の声が上がっていると言いながら、その紹介のVTRが小室哲哉の著書というのには、それこそ開いた口がふさがらなかった。せめて、リクルート事件、できれば元福島県知事の佐藤栄佐久さんの事件をサンプルにしなくちゃ、「堕ちた特捜検察~エリート検事逮捕の激震~」のタイトルが泣こうというものだ。
今朝の朝日新聞によれば、最高検は前田暴走検事の単独犯という見方を強めている、みたいなことが書かれていたが、やっぱりそちらの方向に舵を切ろうというのだろうか。権力の監視者としてのジャーナリズムにとっても、ここは正念場だろう。検察リークを垂れ流すことなく、どこまで独自取材で事件の本質に迫れるか・・・期待はしないけど、あんた方の監視は続けさせてもらいまっせ。
さて、中国漁船船長の釈放は「検察の判断」、とスッカラ菅君も改めて強弁したようだ。「検察の判断」がそんなに正しかったら、検察審査会いらないでしょ。こうなったら、誰か、検察審査会に処分保留による釈放は不当ということで告発してくれないかな。「検察の判断」を市民感情で見直すのが検察審査会らしいから、ここは是非とも小沢君を告発した謎の市民団体あたりに告発してもらいたい。小沢君よりも、こちらの方が謎の市民団体の思想性からすれば大きな問題じゃないの・・・と、ふと思ったくろねこなのであった。
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