冤罪

2017年12月 9日 (土)

【名張毒ぶどう酒事件】未開示証拠を調べずに再審請求却下!&「人種差別主義が再び台頭し、まるで埋葬された怪物が目を覚ましつつあるかのように、文明化された通りの下でうごめいている」(カズオ・イシグロ)。静かなメッセージが心に沁みます。

 名張毒ぶどう酒事件再審請求がまたしても却下された。黄泉の国へと旅立たれた奥西さんはさぞかし無念なことだろう。それにしても、裁判所はなぜ検察が未開示としている証拠の開示に消極的なのだろう。なによりも、証拠の全面開示こそが公正な裁判の原点なのじゃないか。検察が自分たちに不利な証拠を隠蔽することが冤罪を生む原因にもなっているんだから、そこをスルーしたんじゃいつまでたってもこの国の司法は「中世」って批判され続けることだろう。

閉ざされた再審請求審を裁判員裁判にしてオープンに!~名張毒ぶどう酒事件の再審請求棄却決定から考える

・東京新聞社説
毒ぶどう酒事件 未開示証拠なぜ調べぬ

 ところで、カズオ・イシグロがノーベル賞授賞の記念講演を行った。けっして熱く語っているわけではなく、実に静かな言葉の数々なのだが、やんわりと心に沁みます。(ノーベル賞受賞直後に読んだこともないくせに「日本にもたくさんのファンがいます」とのたまったペテン総理の「無知と無恥」はいまさらながら恥ずかしい)

(これより引用)

「私は四十四歳だった。その時まで、第二次大戦とその恐怖や勝利については、親の世代に属することだと考えていた。だが、これらのとてつもなく大きな出来事をじかに目撃した多くの人々は近い将来、いなくなるということが、ふと頭に浮かんだ。記憶にとどめることは、私たちの世代の責任になったのか。親の世代から私たちの次の世代に、できる限り未来へ記憶や教訓を伝える義務があるのではないか。」

「忘れることと覚えていることのはざまで葛藤する個人を小説に書いてきた。国家や共同体が同じ問いに直面したら、どうなるかということを、物語として書きたかった。国家は個人と同じように記憶をとどめ、忘れ去るのだろうか。」

「ベルリンの壁が崩壊して以降の時代は、自己満足と、機会が失われた時代のように思う。富と機会における巨大な不平等が、国民、国家間で増大することが許されてしまっている。特に、〇三年の悲惨なイラク侵攻、〇八年の恥ずべき経済破綻後に、一般の人々に押しつけられた長年の緊縮財政政策は、極右的なイデオロギーと民族的ナショナリズムがまん延する現在を引き起こしてしまった。人種差別主義が再び台頭し、まるで埋葬された怪物が目を覚ましつつあるかのように、文明化された通りの下でうごめいている。特に二つの点においてだ。」

「もし私たちがこの不確実な未来で重要な役割を担おうとするなら、私たちがより多様であらねばならないと私は信じている。特に二つの点においてだ。」

「第一に、エリートが優先する世界の文化という心地よい区域を超えて、われわれに共通した文学の世界を広げなければならない。第二に、良い文学というものを形づくる定義をあまり窮屈かつ保守的に見ないということに大いに気を配らなければならない。分断が危険なほどに深まる時代において、私たちは耳を澄まさなければならない。良い作品を書き、読むことで壁は打ち壊される。」

(引用終わり)

 ちょっと長く引用してしまったけど、実に示唆に富んだ言葉だと思う。今日はじっくりカズオ・イシグロの言葉を噛み締め、そこに込められた「メッセージ」を読み解く1日なのである。

記念講演要旨

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2015年10月 5日 (月)

名張毒ぶどう酒事件で再審請求中の奥西さんが獄中死。生かさず殺さず、司法がひとの命を弄んだ結果だね&「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない」詐欺でTPP大筋合意。

 名張毒ぶどう酒事件で再審請求中の奥西勝さんが医療刑務所で亡くなった。一審無罪を二審で逆転有罪。しかも死刑の極刑で、以来、50年以上も収監され続け、それでも無罪を主張してきての獄中死ですからね。さぞかし無念だったことだろう。言葉もありません。ただご冥福を祈るのみ。

名張毒ぶどう酒事件 奥西死刑囚が死亡

 それにしても、一審で証拠不十分で無罪になったのに、二審では一転死刑ってのもおかしな話だ。一審無罪の場合は検察側が控訴できないのが欧米では主流なのに、日本では検察と上級審がタッグを組んで無理にでも有罪にしちゃうってケースがあまりにも多い。さらに、検察は証拠の全面開示を拒否してきますからね。被告に有利な証拠があったって故意に隠して、裁判を自分でコントロールしようとするから厄介なのだ。そこに加えて、取調べの可視化もまだまだ発展地上国だから、ますます冤罪が起きやすい状況なんだね。

 限りなく冤罪が疑われる奥西さんのケースなんか、結局は司法が被告の命を弄んだって指弾されても仕方ないんじゃなかろうか。生かさず殺さずという、帝銀事件と同じ司法の無責任さの犠牲になったようなもんだ。袴田事件の袴田さんだって、釈放されたいまも、検察は執拗に再審阻止しようとしているからね。なんてったって、起訴された事件の99%が有罪になるような国ですから。この国の司法はいまだに中世ってことです。

 ところで、TPPが大筋合意ってメディアが騒いでいるんだが、ちょっと待って、プレイバックプレイバックです。自民党は「TPP断固反対」だったんじゃなかったっけねえ。なんで、そこに一言も触れないんだろう。まずはそこを糾していかないことには、おかなしことになるんじゃないか。なんてったって、TPP反対を公約に掲げて当選した自公のセンセイは数多くいるんだからね。

 ま、いまだに愛国婦人会・稲田君の「自民党時代はTPPに反対したけど、それは民主党政権だったから」って詐欺師発言を、どのメディアも報道してないくらいだから、TPP大筋合意ってのもメディアも含めての既定路線だったんだろうね。

TPP:大筋合意へ…甘利氏「準備整った」

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 それにしても、いまだに関税がどうしたこうしたと数字合わせみたいなことばかり喚きたてて、国のカタチが変わるってことをどのメディアも一切触れようとはしない。すべてはアメリカの多国籍企業の利益のために国のシステムすらも差し出すってのがTPPの本質なのに、こういう時こそ産経は大キャンペーンを張ってペテン総理を「国賊」として糾弾すべきじゃないのか。それでこそ、従軍慰安婦問題で朝日を叩きまくった右翼ビラ新聞の面目躍如というものだろう。

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2015年5月16日 (土)

志布志事件は賠償請求裁判で終わりではない。これからは、警察、検察の犯罪が裁かれる番だ&「年金は最後の一人までお支払いする」ってのは、やっぱり「嘘」だったようで・・・「消えた年金」審査委員会廃止です。

 三社祭りは、今年も雨。3日間晴天続きってのは、ほとんど記憶にないんだよね。それでも、浅草は盛り上がることでしょう。ソイヤソイヤ。

 ところで、選挙違反をデッチ上げて、市民を精神的な拷問にかけたとまで糾弾された志布志事件の冤罪被害者による賠償請求裁判に判決です。結果は、「自白を強要した警察の取り調べは違法。漫然と公判を継続した検察にも合理性はない」として原告の全面勝訴。とは言え、この事件はどう取り繕うと、警察と検察が事件をデッチ上げて市民を罪に陥れるという前代未聞の冤罪事件なんであって、これで終わっちゃいけないね。捜査に関わった警察官と検事は、改めて法の下に裁かれるべきでしょう。判決の前の日にも、「捜査は適正だった」って居直ってたんだから、その「適正な捜査」とやらを徹底的に追求しなけりゃ、片手落ちってもんだ。

 親族の名前を書いた紙切れを踏ませるなんて、「踏み絵」ならぬ「踏み字」なんて拷問まがいのことまでやってたわけだけど、こういうことって取り調べが可視化されればとてもじゃないけどできることじゃないんだよね。検察改革がいつのまにか盗聴の拡大とか司法取引だとか、警察や検察の都合のいい方向で動いているけど、改めて取り調べの可視化がいかに重要かってことを思い知らせされる今日この頃である。

<志布志事件>捜査は違法…国と県に賠償命令 鹿児島地裁

 ところで、違憲総理は安保法制=戦争法案の説明会見で、「アメリカの戦争に巻き込まれることは絶対にない」って、それが習い性となっている断定口調の「大嘘」こいくれたんだけど、その代表が「年金は最後の一人までお支払いする」っやつです。レレレのシンゾーの頭の中にはもう「年金」の「ね」の字もないのは百も承知だけど、ここにきてその大見得が頓挫しちまったってね。「消えた年金」を審査していた委員会が廃止されたそうだ。その理由ってのが、申し立て件数が減ったからなんだとか。でも、実際には、「消えた年金」の全体の6割しか解明されていないってさ。ようするに、面倒くさくなっちゃったってことです。でもって、申し立てする暇な奴も少なくなってきたし、この辺で店仕舞いってことなんでしょう、本音は。

 その後の業務は厚労省が第三者委員会を設置して引き継ぐっんだが、それもアリバイ作り程度なんだろうね。おそらく、このままうやむやにしようって寸法に決まってる。

「消えた年金」審査委廃止 「最後の一人まで」首相の公約半ば

 喉元過ぎればなんとやらで、もう年金問題なんかどこかへすっ飛んじゃってるのが現実だけど、こういうのがイッチャン権力者にとっては都合がいいんだね。一般大衆労働者諸君の忘れやすさってのが、どれだけ権力者に与しているか。そういう意味でも、「消えた年金」の審査委員会の廃止ってのは、「年金は最後の一人までお支払いする」というレレレのシンゾーの公約と抱き合わせで、とことん追求しなくちゃいけない。でないと、「アメリカの戦争に巻き込まれることは絶対にない」なんてのもすぐに反故にされて、身近なところで戦死者が出る時代が必ずやってくることになりますよ。桑原桑原なのだ。

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2015年1月10日 (土)

証拠の全面開示も実現しないなんて暗黒裁判そのものだ&「メディア幹部との会食は政府の企画ではない」からカラスの勝手だそうです。

 食品の異物混入で大騒ぎだけど、放射能という最大の異物についてはいたく肝要なメディアの皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

 ・・・と、嫌味のひとつも言ったところで、名張毒ぶどう酒事件の再審がまたしても認められなかった。この事件はついては証拠の全面開示を検察が拒否し続け、裁判所もそれを良しとしてますからね。このまま一生、奥西さんを獄に繋いでおくつもりなんだろうね。

それにしても、検察が握っている証拠ってのは検察の所有物ではないんだよね。所有権は国民にあるわけで、情報開示ってのは捜査当局の義務であり、それを請求するのは国民の権利だ。それなのに、再審請求の裁判では証拠開示そのものが制度化されていないというんだからお話になりません。

 検事が証拠を捏造するという〒不正事件をきっかけに始まったはずの検察改革も、盗聴の柔軟化などいつのまにか捜査当局の都合のいい制度設計がひとり歩きしているくらいだからね。証拠の全面開示がいまだに実現しないってのは、いかにこの国の司法制度が野蛮かっていう証拠です。権力者に都合の悪いことは何でもかんでもベールで蔽って、国民は蚊帳の外ってわけです。特定秘密保護法も施行されて、この傾向はこれからますます強くなっていくんでしょう。ホント、息苦しい世の中になったものだ。

名張毒ぶどう酒事件 再審認めず

 でもって、レレレのシンゾーは毎夜の酒池肉林。おっと肉林はどうか知らんけど、相も変わらずメディアや財界の連中と飲み食いしまくっているようです。そんなご乱行を突貫小僧・山本太郎君が質問主意書を提出して糺してたんだが、それへのレレのシンゾーの答が返ってきたってね。で、「会食については政府として企画等を行っておらず、その費用を支出していないことから、お尋ねについてお答えすることは不可能である」ってさ。木で鼻をくくるというのはこういうことを言います。

 その金がどこから出ていたかなんてことはどうでもよくて、問題なのは、「国民生活に密接に関わり、国家としてターニングポイントとなる政策を実施したり決めたりした当日、翌日、翌々日に最高権力者がマスコミと高級料理店で会食している」ことなんだね。その結果、一部を除き、ほとんどの新聞・TVは、「アベノミクス」の失敗を報道しないし、レレレのシンゾーの大嘘にも寛大になっていくってわけです。食品の異物混入はトップニュースで扱っても、放射能のだだ洩れや汚染についてはまるでなかったかのように無視し続けるのもむべなるかなってことです。ヤレヤレ。

・田中龍作ジャーナル
マスコミ会食 安倍首相「政府の企画ではない」

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2014年8月 6日 (水)

STAP細胞騒動でとうとう・・・ホッとしてる奴もいるんだろうね&「倉庫を整理していて偶然見つけた」・・・袴田事件でまた検察が三文ミステリーまがいのデタラメなことを。

 69回目の夏、原爆の日・・・あの日もこんな暑さださったのだろうかと思いを馳せつつ、黙祷!

 ところで、理研の笹井副センター長が自殺した。こういう幕引きは、好かんなあ。これで、すべてが闇の中に葬り去れちゃうとしたら、やはりこの死は無責任だったような・・・。でもって、ドクター小保方君への遺書に、「あなたのせいではない」という趣旨のことが書いてあったらしいと報道されているけど、これって警察の仕業なんだろうね。遺書の内容をリークするなんて、えげつないこと。もっとも、STAP細胞騒動そのものが、えげつないんだけど・・・おそらく、これでホッとしてる奴もいるでしょう。

理研・笹井氏が自殺 STAP論文指導役

 もうひとつ気になるニュースが。袴田事件で、検察が「ない」って説明してきた味噌漬け衣類のカラー写真のネガが突然出てきちゃったってね。「再審開始決定後、警察が倉庫を整理していて偶然、見つけた。故意に隠したのではない」って検察は言い分けしている。そんなに都合よくいきますかいな。

 袴田事件が再審開始となった理由のひとつが味噌漬けの衣類で、検察が証拠として出したカラー写真では、1年間も味噌に使っていたのに衣類の染まり具合がおかしいというのが大きな決め手になったんだね。でもって、それを覆すためにカラーネガを持ち出してきたってわけです。それも、さんざん「ない」って言ってたのに。

 ようするに、カラーネガを見れば衣類の色の問題は検察に有利に働くってことなんだろうけど、どんなに証拠開示請求しても「ない」の一点張りだったんだから、こんなにうまい具合に発見されることがそもそも三文ミステリーみたいな話なんだね。ようするに、隠してたんでしょ。でも、再審開始になっちゃって、どうにか苦境を打開したいものだから引っ張り出してきたってのが本当のところなんじゃないの。

袴田事件 “存在しない”証拠品を保管 検察謝罪

 では、なんでカラーネガという証拠を隠滅する必要があったかってことになるんだが、ひょっとしてカラーネガも捏造なんてことは・・・ま、妄想はそこまでとして、証拠の全面開示を義務付けない限り、冤罪被害者はいつまでたっても、その人生を警察・検察に弄ばれることになるってことです。

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2014年4月22日 (火)

恵庭OL殺害事件再審却下。やんぬるかな&安倍晋三が靖国に真榊奉納。「立場をわきまえる」って言葉は、この愚か者には通じるはずもない。

 恵庭事件の再審請求は却下だそうだ。この事件も検察が証拠を隠していたりして、推定無罪を無視した見込み捜査による冤罪の可能性が高いんだけど、う~ん、納得いかんなあ。

【再審請求・恵庭OL殺害事件】炎の新目撃証言で「完全なるアリバイが成立」と弁護団(江川紹子)

 納得いかないと言えば、レレレのシンゾーが、靖国に真榊を奉納したってね。さすがにオバマ来日を前にして、自ら靖国に参拝をするのは控えざるを得なかったんだろうが、中国、韓国にすればまたやりやがったかってなもんです。しかしまあ、どうしてこうも相手の感情を逆撫でするようなことをするのかねえ。確かに、靖国を崇めようがどうしようが、それは個人の心の問題であることは間違いない。でも、それが総理大臣や閣僚ということになれば、自ずと話は違ってくるものなのだ。一言で言えば、「立場をわきまえる」ってことですね。

首相、靖国に真榊奉納 例大祭、参拝は見送り

 この「立場をわきまえる」ってことが、どうやらレレレのシンゾー一派は苦手なようで、イヌアッチイケー会長や売文家のNHK経営委員なんかのロクでもない発言というのも、実は根っこは同じなんですね。ある地位に上りつめたら、まずは自らを律することがひとの道ってもんです。なのに、こやつらは、自らを律するどころか増長しちゃうんだから困ったものなのだ。「権威を笠に着る」って言葉があるが、まさにそれを地で行っているのがレレレのシンゾー一派というわけです。

 争いをいかに回避するかってことは政治家の重要な仕事のはずなのに、「立場をわきまえない」行動や言動で、わざわざ事を荒立ててるのがいまのレレレのシンゾーなんだね。だからこそ、いい加減にしろよ、ってオバマに恫喝されちゃったりするんだが、その意味するところをこの男はまったく理解できていない。だから、真榊ならいいだろうってことになっちゃうわけです。これを理由にオバマ来日中止ってことになったらこんなに愉快なことはないんだが、ま、それは妄想ということで、今日のところはお後がよろしいようで。

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2014年4月 7日 (月)

袴田さんに名誉チャンピオンベルト。ここまできて、まさか高裁で再審決定が覆ることはないでしょうね&NHK会長が職員に不祥事の情報提供を呼びかけている。その前に、自らの存在こそが不祥事だろうに。チェッ!

 ボクシングに余計なパフォーマンスはいらないってことを改めて教えてくれた昨夜のWBCダブル世界戦。井上、八重樫のファイティングスピリットに拍手です。さらに、このリングで、袴田さんに名誉チャピオンベルトが贈られた。これにも拍手。

 しかし、喜んでばかりもいられないんだね。静岡地検の即時抗告のおかげで、まだ再審開始は宙ぶらりんのまんまですから。ここまできて、まさか高裁が逆転の決定することはないでだろうけど、そのまさかがあるのが日本の裁判だから油断はできないのだ。

袴田さん姉「早く巌に見せたい」 正義のベルト名誉王者へ

 ところで、受信料支払い拒否が日々増えているNHKだが、イヌアッチイケー会長の揉井君が、不祥事窓口なんてのを設置して不正に関する情報提供を呼びかけているそうだ。目安箱を気取ってるんだろうけど、なんのことはない密告のすすめみたいなもんです。

 NHK出版の編集長による架空発注、NHKビジネスクリエイトの1億4千万円の売上水増しなど、子会社のスキャンダルが相次いでるから、これ以上不祥事が発覚したら受信料不払い運動が全国に広がるかもしれませんからね。もっとも、自らの存在こそが不祥事だってことに気付かないところに、大きな問題があるんだろうけど・・・。

<NHK会長>「不祥事あれば情報を」全職員に呼びかけ

 で、その密告というか内部告発というかの連絡先ってのが、「NHK関連団体ガバナンス調査委員会」の委員長である小林英明弁護士の法律事務所なんだとか。この弁護士さん、実は、イヌアッチイケー会長の古巣である日本ユニシスの顧問弁護士なんですね。「安倍首相が月刊誌を相手取って起こした名誉毀損(きそん)訴訟の代理人を務めたこともあり、2007年には当時の安倍首相にNHK経営委員に任命され、10年まで務めた」っていうから、筋金入りのレレレのシンゾーのお友だちのようです。

 これじゃあ、仮に正当な内部告発があったとしても、闇に葬られるのがオチなんじゃないのか・・・と妄想たくましくなる月曜の朝であった。

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2014年4月 1日 (火)

袴田事件で静岡地検が即事抗告。どこまで残酷なひとたちなんだろう。こういうのを鬼畜と呼びます。

 東京新聞『こちら特報部』の今日の見出しは、「沖縄に人魚? 米軍辺野古移設新たなハードル」「東京五輪ブービー賞授与へ」「投票でボスザル選出 瀬戸内海の島で確認」の三連発。人魚報道では、ご丁寧にうっすらと海中に映し出された人魚らしき写真まで掲載しちゃって、あやうく騙されるところだった。なんのことはない、恒例のエイプリルフールの創作・脚色ニュースなのであった。

 エイブリルフールのフェイクならいいのだけれど、こちらはマジでやってきました。静岡地検が袴田事件の即時抗告をしやがりました。なんて、残酷なひとたちなんだろう。これでまた、袴田さんは再審開始却下とそれに伴う収監に脅えなくてはいけないんだよね。ひとの命を弄ぶというこういう手口って、まさに精神的な拷問であり、国家権力による人道に対する罪です。

<袴田さん再審>地検が即時抗告 DNA鑑定、再び争点

 即時抗告した理由として、弁護側のDNA鑑定についてイチャモンつけてるんだが、今回の再審開始決定というのは、DNA鑑定だけでなく、その他の証拠も含めて総合的に判断しているんだよね。なかでも、昨日のエントリーでも書いた味噌樽に漬かっていた衣類の不可解さについては、これだけでも十分に再審開始の判断材料となるもんなんですね。

 袴田事件の証拠とされるひとひつひとつについて検証している東京新聞の連載記事「袴田事件再審開始決定 48年目の光」の本日のテーマは味噌樽に漬かっていたズボンのサイズについてだったが、これひとつとってもどうやったって常識にはかからないんですね。そもそも、ズボンについていた「B」という布の札は警察によればサイズ表示ということになってたのだが、実際にこのスボンを販売したアパレル会社の社員は「色」の表示だったと証言してたってね。

 では、なぜ警察は「B」の布札をサイズ表示としたかったのかというと、発見されたズボンは元々袴田さんのもので、装着実験で小さくてはけなかったのは味噌で縮んだことにしたかったからなんですね。だから、「B」とはすなわち「肥満体」を示す記号でなくてはいけなかったわけです。だから、DNA鑑定があたかも非科学的であるかのようにイチャモンつけてるけど、その他の物的証拠の非科学性の方がよっぽど問題なんであって、即時抗告した静岡地検はまさに鬼畜です。

 東京高裁はいったいどんな判断をするのだろうか。捜査関係者の証拠捏造とまで踏み込んだ静岡地裁の決定には、おそらく相当な圧力がかかっているだろうから、東京高裁がそのプレッシャーに負けなければいいのだけれど・・・裁判官って警察がワルさするとは思いもしない浮世離れしたひとが多いからね。それが心配だ。

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2014年3月31日 (月)

既に死刑執行された飯塚事件の再審開始なるか&「明日より、二つの運賃」・・・消費税増税による二重価格を白々しく広告するJRの厚顔。

 昨日のジャイアンツVSタイガースで、西岡と福留が激突。グラウンドの中に救急車が入って、頭を強く打った西岡を搬送。鼻骨骨折と左肩の脱臼ということだが、しばらくは試合は無理だろうなあ。このアクシデントで、いまでは語り草のジャイアンツの吉村と栄村の激突を思い出しちまった。交通事故レベルという靭帯断裂を負った吉村は、これで選手寿命を縮めたからね。西岡の一日も早い回復を・・・。

 一日も早い回復、それも名誉回復となるか・・・飯塚事件の再審開始の可否が今日決定する。再審開始となった袴田事件とは違い、飯塚事件は既に死刑が執行されちゃっているから、再審開始は難しいかもなあ。再審開始となれば、死刑執行に判を押した法務大臣の責任も云々されるだろうからね。

DNA型の鑑定評価が焦点 飯塚事件、再審の可否判断

 判を押したのは自民党の森英介君ですね。このセンセイは、現在、裁判官訴追委員会委員長に就任してるとか。裁判官訴追委員会とは、「裁判官について罷免の訴追を行う機関。裁判官弾劾法,国会法に基づき,各10名の衆参両院議員によって組織され,裁判官について職務上の義務違反や職務怠慢あるいは裁判官としての威信失墜の事由があったときに,調査して3年以内に訴追を行う」そうだ。ようするに、裁判官のお目付け役ってわけですね。その委員長に就任してたのか、森君は。もし、再審開始になったら、さぞや寝覚めが悪いことでしょう。んなことないか、このテのセンセイたちは。

 ところで、明日から消費税増税だが、今朝の新聞に、JR東日本が、

明日より、二つの運賃
「IC運賃」と「きっぷ・定期券の運賃」ができます。

 なんてコピーでシレっと広告打ってます。つまり、二重価格になりますよ、ってことなんだが、よくこんなことが通用するよね。券売機が1円刻みに対応してないってことが理由のひとつになってるみたいで、これはジュースなどの自販機も同じなんですね。でも、券売機や自販機を1円対応にするのは可能だそうで、ではなぜそうしないかというと経費がかかりすぎるからなんだとか。でもって、二重価格という、不公平なことが起きちゃってるんですね。

二重価格不公平では スイカ・1円単位 券売機・10円単位

 これをまた、消費税増税を煽りまくったマスメディアは、こんなことも起きるんですねえと他人事ですから、嫌んなっちゃうのだ。消費税増ってのはただでさえ逆進性の問題もあったりして、不公平な税制なんだね。そこへ持ってきて、こうした二重価格なんてことをアッケラカンと認めちゃうんだから、一般大衆労働者諸君は踏んだり蹴ったりです。消費税が5%に上がった時には、自殺者が3万人に達したと言われているけど、今回も自殺者が増えたとしたら、それこそがアベノリスクってことになるんでしょうね。

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2014年3月30日 (日)

袴田事件に関わった警察、検察、そして死刑判決出した裁判所と、全員実名報道で落とし前つけてほしいものだ&取り調べの全面可視化と証拠の全面開示。これなくして、冤罪はなくならない。

 ドバイワールドカップデーでジェンティルドンナとジャスタウェイが、それぞれシーマクラシックとデューティーフリーで優勝。お見事です。ひそかに期待していたトウケイヘイローが7着に沈んだのは残念だけど、日本の馬も強くなったものだ。

 そんなことよりも、袴田事件です。再審開始決定の日に、事件当日は離れにいて唯一難を逃れた被害者家族の長女が亡くなった。こういうタイミングでの死というのも、この事件が見えざる糸に操られている証なんでしょうか・・・なんて、ワケわかんないことを。

袴田事件の被害者遺族が死去

 それはともかく、昨日のTBS『報道特集』で、当時の捜査員へのインタビューが流れたが、証拠捏造なんかなかったって言い張るだけで、何の反省もありませんでした。こういう時って、決まって顔にはモザイクがかかったりするのは何故なんでしょう。被疑者の場合は、犯人って決まってもいないうちから、顔写真どころか盗撮してでもバンバン顔をさらすくせに、警察にはおやさしいことで。PC遠隔操作事件のめちゃくちゃな報道態度は絶対に忘れませんから。

 再審が決まってからというもの、やたらDNA鑑定が進歩したからっていう意見が横行しているんだが、それより以前に味噌樽から見つかった衣類の不自然さなど、DNA鑑定を待つまでもなく、不可解なことがたくさんあったのが袴田事件の特徴で、捜査員の証拠捏造疑惑はハッキリ言ってその肝みたいなもんなんですね。つまり、警察や検察の犯罪ってことにもなる可能性が大いにあるんだから、この事件に関わった捜査員、検事、そして死刑判決出した裁判官と、全員実名と顔写真を報道してほしいと願う今日この頃なのだ。自分たちは安全地帯にいて、お咎めなしじゃあ、あまりにも理不尽というものです。

 で、この事件から見えてくるのは、やっぱり取り調べの全面可視化と証拠の全面開示ってやつなんだね。味噌樽に隠されていたっていう衣類の写真だって、当初はモノクロ写真だったんだから。これじゃあ、味噌で変色した衣類の詳細なんか判断できっこありません。でもって、カラー写真が出てきたら、これがなんと味噌に1年も浸かっていたにしてはきれいすぎるもんだったんですね。カラー写真なら、1年も味噌に使っていた衣類にあれほど鮮明に血痕が残ってることの不自然さなんて、シロートにだってわかりますよ。

 そこに加えて、警察からの情報を垂れ流して、袴田さんが極悪人というイメージ操作にひと役買ったマスメディアのチンタラさ加減も、とことん検証されるべきなんだね。昨日のTBS『報道特集』では、今回の取材にあたった記者がその点も肝に銘じなければいけないなんてコメントしてたけど、喉元過ぎればなんとやらにならないことを、私祈ってます~~~♪ ま、無理でしょうけどね。

 検察は即時抗告するぞって息巻いているようだが、そんな残酷なことして、何が楽しいのかねえ。それこそ、「鬼畜のごとき君なりき」ってなもんです。

【くろねこの競馬予想】

 ロードカナロアが引退したスプリンター路線に新星は出現するか。そんな期待をちょいとしたくなる高松宮記念。そんな夢を託してみたいのが、充実一途のストレイトガール。骨のある相手と走っていない、と不安視する声もあるけど、スター誕生というのは常識の枠を超えたところで起きるもの。本命は、この馬。相手には、力のある馬場にはめっぽう強いリアルインパクト。改装後の中京の1200mは、単純にスピードだけでは勝てません。ディープ産駒の底力に期待です。ひょっとしたら、勝ちまであるかも。
◎ストレートガール、○リアルインパクト、▲スノードラゴン、△レディオブオペラ、ハクサンムーン、コパノリチャード

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