密約

2010年5月 9日 (日)

テニアン視察もいいけれど・・・。

 ようやく二日酔いともさようなら。それにしても昨日は辛かった。結局、一日使い物にならんかったもんね。我が家のドラ猫もあまり近づかなかったところを見ると、かなり酒くさかったかも・・・^^;

 7日の記者会見で、フランケン岡田君が、「県外移設はあり得ない」と語ったそうだが、困ったもんだ。今から5年前の「普天間基地包囲行動集会」で、普天間基地の沖縄県外への早期移転を訴えたのはどこのどいつだ。しかも、当時は民主党の代表だったわけで、それこそ党の指針だったんじゃないのか。大臣になってから、沖縄基地問題に関しては、アメリカの顔色ばかり伺ってるのはどうしたわけでしょう。もう少し骨のある奴だと思ってたんだけどな。

 ところで、民主党の議員団がテニアンを視察しているが、果たして局面打開の一助となるのだろうか。ただのパフォーマンスに終わらなければいいけど。

 昨日の「パック・イン・ジャーナル」で、アエラの田岡君が、「沖縄の基地問題に関する限り、自民党の方がよっぽどましだ」と沖縄返還や普天間基地の辺野古移設を取り上げて民主党批判してたけど、すかさず、川村君に突っ込まれていたのには笑えた。そもそも、沖縄返還は密約もあって自民党でなくても返還は実現したし、普天間基地移設に関しては移設を合意しただけで、その後の具体策は何も決めていなかったことが今日の混乱を招いている、といった趣旨の川村君の指摘は正しい。こうした反論に対して田岡君はいつもムニャムニャと誤魔化してしまうのだけど、この人の政治的なスタンスはいまひとつ信用できないところがある。

 西山太吉氏の密約暴露事件に関しても、その情報の入手方法に問題があるとかなんとか語っていたことがあるが、結局、「情を通じ」なんていう男女の問題にこの事件を矮小化した片棒を担いだってこと。沖縄の基地問題に関しても、軍事オタクらしくそれなりの論理を展開してくれるし、それはそれでこちらも勉強になるのだが、田岡君の話を聞いてるとけっこう上っ面でモノを言ってる時がある。昨日の「パック・イン・ジャーナル」では、新たに配備される予定の新型ヘリの安全性に関して、けっこう楽観的な意見を述べていたが、これも川村君が「未亡人製造機」と呼ばれるほど危険性が高いと指摘したら、なんとなく話誤魔化しちゃったもんな。

 基地問題では軍事の専門家がいろんなことくっちゃべってるけど、この際一同に集めてどこに移設するのがいいか、ひとりひとり具体策を語り合ってほしいものだ。どいつこいつもTV受けするようなコメントするだけで、専門家としての矜持がまったく感じられない。都合のい理屈ばかり並べ立てるのではなく、大局観に立った真面目な議論をしてほしいのだが、やっぱりこいつらも官房機密費貰っちゃった類なのかもな。

『くろねこの競馬予想』

NHKマイルCの東京1600mはかなりタフなコース。一介のマイラーではなかなか勝ちきれない。2000mをこなせるだけのスタミナも必要だ。で、本命は、ダービーが最終目標のダノンシャンティ。穴ならダイワバーバリアンとエイシンアポロン。
◎ダノンシャンティ、○リルダヴァル、▲サンライズプリンス、△ダイワバーバリアン、エイシンアポロン、ガルボ、コスモセンサー

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2010年4月10日 (土)

国家の嘘とそれを支えたジャーナリズム。

 このところ、PCの前はすっかり我が家のドラ猫に占領されつつある。黙って横になっているうちはよかったのだが、最近では調子づいてきて鼾かきながら仰向けになって寝るしまつ。猫にあるまじき態度にしかりつけてはみるのだが、一向に耳をかさない。無理やり抱き上げようものなら、ほっぺたに噛みつくという暴挙に出るのだからしまつにおけない。

 一番怖いのは、PCで原稿書いたり、くろねこ堂の目録を入力している時などに、デスクの下から飛び乗ってくる時だ。運悪くキーボードに肉球が触れようものなら、データがとんでしまう危険もある。そんなことになったら大変だ、と警戒はしていたのだが、ついにやられてしまった。たまたまSF関連の書籍の買取依頼があり、これがけっこうな冊数のため一冊一冊値づけしつつ査定額を計算していたら、突如ドラ猫の襲来。おそらく肉球がキーボードのどこかに触れたのだろう、一瞬にしてデータは消滅。ああ、この徒労感よ。ドラ猫はすました顔でPCの前に鎮座ましましている。さすがに怒りましたね、アタシも。お前の平穏な日々は誰のおかげだとこんこんと説教をしてやった。ま、聞いちゃいないだろうけどな。ぷいと部屋を出てったきり、外を見張りながらふてくされている。。

Photo

 沖縄返還に伴う密約文書の開示命令が出た。これは画期的な判決でしょう。元毎日新聞の西山太吉氏は「情報革命」と語っていたが、氏の言うようにその裏には政権交代がある。わずが半年前までは密約を否定し続けていたのだから、そこに関わってきた政治家、官僚の意見を是非聞きたいものだ。ま、話しゃしないだろうけどね。

 結局のところ国家が嘘をついていたことになるわけで、それだけでも十分に犯罪的なのだが、次にはその密約文書を紛失したといわれる官僚の責任にもスポットライトを当てるべきだろう。紛失ではなく、もし故意に破棄していたとしたら、その犯罪性はきわめて悪質だから、昔なら百叩きでもすまないだろうな。

 そんな密約があることを知りながら、「男女のスキャンダル」に事件を矮小化した検察の手口に乗っかったメディアの責任も忘れちゃいけない。朝日の朝刊では、「政治にも怒ったが、まんまとしてやられた市民の側にも怒りを持った」という澤知久枝のコメントが載っていたが、ちょっと待てなのだ。『密約 外務省機密漏洩事件』の著者である澤知久枝の言葉としては一理あるが、敢えて紙面で紹介する意味がわからん。これでは、澤知久枝の言葉を借りて、騙された市民も悪いのよ、って新聞自らが言っているようなものだ。汚い手口だ。澤知久枝も迷惑なんじゃないか、こんなコメント載せられて。ようするに、こやつらはいつまでたっても、「メディアの敗北」といわれたこの事件の真相から目をそむけ続けるつもりなわけね。社会の木鐸が聞いて呆れる新聞週間なのであった。

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2010年3月10日 (水)

嘘はいかんよ、嘘は!

 三寒四温とはいえ、このところの寒暖の差はさすがに応える。昨日の雪のおかげで今朝の空気はまるで冷凍庫。我が家のドラ猫もストーブから離れないわけだ。

 なんて呑気なことを考えていたら、やっぱりあったのね、密約。ようするに、これまで自民党の政治家どもは嘘をついてきたということで、佐藤栄作のノーベル平和賞もチャンチャラおかしい茶番劇だったのね。これまでの首相、外務大臣、官房長官経験者は、どいつもこいつも言い訳するかノーコメント。こうした時こそ政治家としての器量が試されているというのに情けない。

 ひよっとこ麻生君は、「密約は承知していない」なんてこの期に及んでとぼけたコメントしていたようだが、実際のところ知らされてなかったりして。それもありか。こんな奴に知らせてもしょうがねえや、って外務省の役人は思ったのかもね。そうだとしたら大笑いだ。

 で、この密約問題に関して、政治家、役人がぬけぬけと嘘をついてきたことは大いに糾弾されなければならないが、同時に密約関連の文書を反故にしたらしいというということが事実だとしたら、これはもう歴史の改ざんと言ってもいいだろう。外交文書とは一国の政治史の証明書でもある。大上段に言ってしまえば、後世の人々が歴史の検証を行うための重要書類であり、それはまた現代に生きる人々のレーゾンディテールでもある。

 朝日新聞なんぞは、一面で「密約と安保」という連載を始めたが、第一回の原稿は自画自賛。おいおいである。毎日新聞の西山記者が密約をスッパ抜いた時に、結局「密かに情を通じ」などと検察が男女問題に矮小化することでウヤムヤにした挙句、西山記者は逮捕されたことを忘れたか。大新聞はこぞって検察の論理に乗っかったんじゃなかったか。少なくとも、そうした検察の薄汚いやり方を糾弾した新聞はなかったもんね。

 普天間基地問題も、こうなってくると密約があるんじゃないかと疑いたくなる。グアム移転がなぜ辺野古になったのか。当時の自公政権に是非とも説明してほしいものだ。

 とにもかくにも、密約問題はこの国が抱える政治の幼稚さの現れでもあるんだろうなとつくづく思うのであった。

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