「尖閣に安保適用」って、辺野古基地建設工事再開を手土産にして見返りはそれだけか。阿呆くさっ!&国有地払い下げ疑惑と同時に、総理大臣の嫁が「日本で初めてで唯一の神道の小学校」の名誉校長に何の躊躇いもなく就任しているという節度のなさも大いに問題だ。
いやはや、ペテン総理のキンキラキンのネクテタイには笑っちまった。そこまでおべっか使うか、日本の総理大臣が、ってなもんです。あろうことか、共同記者会見では、「ネバーアップ、ネバーイン(届かなければ入らない)」なんて有名なゴルフの格言まで口にして、歓心を買う始末だ。ちなみに、東京新聞「筆洗」によれば、球聖と賞賛されるボビー・ジョーンズはこの格言が嫌いで、「あれは強く打ち過ぎて失敗した時の言い訳だ」とにべなかったとか。ペテン総理のトランプへのおべっかも、「過ぎたるは及ばざるごとし」になる危険性が大いにあるってことだ。
でもって、おべっかのおかげなんだろう。「尖閣は安保適用」なんてリップサービスを引き出して悦に入っているんだからどうしようもない。尖閣に安保適用なんてのはオバマの時から変わらない方針で、そのために安保5条「日本国の施政の下にある領域における、いずれか一方に対する武力攻撃が、自国の平和及び安全を危うくするものであることを認め、自国の憲法上の規定及び手続に従つて共通の危険に対処するように行動することを宣言する。 」があるんだね。
しかし、ここ問題になるのは、ひとつが「施政権」ってところで、実は尖閣に関しては日本は領有権を主張している。でも、アメリカは領有権に関しては日中で話し合えってスタンスで、そこは今回の日米会談でもまったく変わっていない。だから、改めて「尖閣に安保適用」なんてことをアピールされてもねえ。
さらに言えば、尖閣で何かあったって、トランプの号令一下、米軍が賭け付けてくれるわけではない。安保5条の後段にある「自国の憲法上の規定及び手続に従つて」というところがミソなんだね。アメリカが海外に軍隊派遣するには議会の承認が必要なんであって、それが「自国の憲法上の規定及び手続」にあたるって寸法だ。
ようするに、辺野古基地建設工事再開という手土産持って行ってその程度の見返りかい、ってなもんです。
ところで、10日のエントリーで紹介した、日本会議役員が理事長でペテン総理の女房が名誉会長の「愛国教育」小学校への国有地払い下げ疑惑なんだが、なんでもゴミ処理代が8億円かかったからその分控除したって財務局が言い訳している。でも、別の学校法人からはゴミ処理代考慮しても約5億8千万円でオファーがあったというから、やっぱり何らかの政治的配慮があったと疑われても不思議じゃない。
ちなみに、別の学校法人が見積もったゴミ処理費用は2億5千万円だったとか。これは、ほぼ相場に近い額で、財務局が「愛国教育」小学校に控除したという8億円がいかにベラボーな金額かわろうというものだ。
不透明な国有地払い下げもそうだが、同時に総理大臣の嫁が「日本で初めてで唯一の神道の小学校」の名誉校長に何の躊躇いもなく就任しているという節度のなさに暗澹たる思いにとらわれる今日この頃なのだ。
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