揺れる中東

2019年12月28日 (土)

自衛隊法を拡大解釈して、「調査・研究」を名目に海上自衛隊中東派兵を閣議決定!! この国では、もはや議会制民主主義は崩壊している!!

 「調査・研究」を名目にして、海上自衛隊の中東“派兵”を閣議決定しやがりました。「♯お前が国難だ」の初老の小学生・ペテン総理にとって、閣議決定はドラえもんの四次元ポケットみたいなもんなんだね。

海自、来月中東へ 1年間派遣 調査・研究名目、260人規模

 しかし、これは恐いことですよ。これまでもさんざんくだらない閣議決定があったけど、今回は自衛隊の海外派兵ですかね。しかも、不測の事態が発生した場合には武器の使用も辞さないってんだから、本来なら国会で議論して特別法を制定するのが筋ってものだ。それを自衛隊法の拡大解釈という悪手で海外派兵が閣議決定されるんだから、これはもう議会制民主主義というシステムが、日本では崩壊している証明だろう。

・東京新聞社説
自衛隊の中東派遣 国会の統制欠く危うさ

 これほどの一大事をテレビはいっさいの解説をつげずに淡々と垂れ流すだけなんだから、これこそ大本営発表の典型と言わざるを得ない。

 ペテン総理が目論む改憲に、総理大臣が独裁を発揮できる「緊急事態条項」があるが、もはや閣議決定がその役割を果たしているってことだ。閣議決定という勝手放題をただ黙って見過ごしていると、いつか来た道どころか、もっと悲惨な時代がやってくることになりますよ。


| | コメント (1)

2015年5月22日 (金)

「情報収集能力強化を検討すべき」(人質事件検証委員会)。これって、事件直後の「対外情報機関の創設を検討」(石破茂)って発言とダブってくるね&「私は総理大臣なのですから」(安倍晋三)。今年の流行語大賞はコレで決まりか・・・アホくさっ!

 安保法制=戦争法案が閣議決定された日の記者会見で、レレレのシンゾーは、「『厳しさを増す国際情勢』とは具体的にどんな点か」という質問に、「北朝鮮の弾道ミサイルは日本の大半を射程に入れている。また、何人もの日本人がテロの犠牲になった。いまや脅威は国境を簡単に越えてくる中では、切れ目のない対応が必要だ」って、助ける気もなかったくせに直近の後藤氏と湯川氏の人質殺害テロ事件を引き合いに出してのたまっていた。

で、その人質事件の検証とやらを仲間内でやっていたんだが、その報告書がまとめられたってね。結論は、「概ね問題がなかった」ってことでお茶濁しちゃいました。中東までノコノコ出かけて喚いた、「ISIL(イスラム国)がもたらす脅威を少しでも食い止めるため、2億ドルを出す」なんて挑発的な発言についても、「問題なかった」そうです。公式には、いまだに遺族にお詫びのひとつも言ってない非情ささも、これでお墨付き与えちゃいましたね。

 ま、こんなこったろうとは思ってたから、「概ね問題なし」って結論には驚かないけどこの報告書には、ちょいと危なっかしい文言があるんだね。それは、「情報収集能力の強化」ってやつで、「平素から外国機関との連携、中東の言語や事情に精通した専門家の育成や採用、インターネット情報の分析能力強化を検討すべきだ」そうだ。なんかさり気なく書いてるけど、これって突き詰めていくと日本版CIAにつながっていくんだね。

日本人人質事件 首相に慎重発言求める 政府報告書で有識者

 思い起こせば、後藤氏と湯川氏が殺害されたってニュースが流れた時に、娘が東電のアンポンタン大臣・石破君が、「対外情報機関の創設を検討」なんてことを喚いていたっけ。その時のエントリーに、「人質事件をもっけの幸いとばかりに、JCIA創設ってわけですか」って書いたんだけど、やっぱりそうした動きは深く静かに潜行してたんだね。

 だからっていますぐにもJCIA創設なんてことはないだろうけど、集団的自衛権行使で自衛隊がバンバン海外派兵されるようになったら、必ず具体的なテーマとして政治スケジュールに乗ってくるんでしょうね。「自衛隊の派遣先が戦闘行為中かどうか確認するためにも情報機関が必要だ」って言い出すのは目に見えてます。

 なんてったって、フランケン岡田君の「総理のおっしゃっている事は、間違っていると思う」って反論に、「我々が提出する法律の説明は正しいと思いますよ。私は総理大臣なのですから」なんて薄らとぼけたことを平気で口走っちゃう男ですからね。「ボクちゃん、エライんだもん」ってな調子だから、この国は相当にヤバイ。ひょっとして、「私は総理大臣なのですから」で今年の流行語大賞は決まりじゃないのか・・・なんて与太飛ばしたところ、お後がよろしいようで。

安倍首相答弁、抽象論に終始=「国民理解」程遠く-安保法制

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年2月10日 (火)

「空港で日の丸を隠す。『JAPAN』のウエアを着ない」・・・日本フェンシグ協会のお達しだそうだ。こんなに敏感に反応したら、それこそ思う壺じゃないの。

 完璧な、アッパレな二日酔い。夕方の6時から夜中の3時まで飲んじまいました。というわけで、陽も高くなってようやくベッドから這い出した次第。

 でもって、ヘロヘロの頭で新聞開けば、人質事件の余波でというか、ISISの脅しがきいたのか、日本フェンシング協会がヨーロッパに遠征中の選手に「空港で日の丸を隠す。『JAPAN』のウエアを着ない」なんて指示を出したそうだ。いやはや、これこそISISの思う壺で、「テロに屈した」ってことだよね。逆にテロリストたちは驚いてるんじゃないのか、おいおい、ちょっと脅しただけでこれだぜ、ってなもんじゃないの。

人質事件 スポーツ界にも影響 中東へ派遣中止 安全対策見直し

 ま、選手の安全を考慮すれば、こうした指示も必要なことかもしれないけれど、それをマスコミを通じて世間に公言しなくてもいと思うけどね。どうなんだろう。

 結局、レレレのシンゾーのやったことって、いたずらに恐怖心を国民に植え付けただけってことなんだね。それも、自分は安全地帯から威勢のいい事言ってるだけなんだから、そのおかげでいつどこでテロに遭遇するかわからなくなっちまった一般大衆労働者諸君はたまったもんじゃありません。

 「口は災いの元」って言葉がやけに胸に沁みる、飲んで飲んで飲まれて飲んで、目覚めれば昼の火曜日であった。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2015年2月 3日 (火)

人質事件でメディアが演出する後藤氏と湯川氏の命の格差。なんか釈然としないなあ。

 新聞・TVは、後藤氏で一色。号外まで出たそうだが、ちょいと釈然としないのはその影で湯川氏の死があまりにも安く扱われているからだ。フリージャーナリス物語にばかり光が当たる報道を目の当たりにすると、ひとの死にも格差があるんだなあとつくづく思う。

 湯川氏にまつわる噂は多々あるとはいえ、だからと言って彼の死が取るに足らないような扱いを受けるのはあまりにも不当ではなかろうか。ひょっとして、隠さなければいけない何かがあるんじゃないのと勘繰りたくもなろうというものだ。ていうか、おそらく何らかの力がそこには作用しているんでしょうね。なんてったって、ダボガミ君や政治家センセイも絡んでいるようだから、湯川氏について掘り下げられちゃうと困ることになるひとたちが大勢いるんだろうね。

 そういうひとたちにとっては、今回の人質事件は自己責任ってことで収束させたいんでしょう。だからなのか、後藤氏に渡航中止要請が出てたってニュースがいまさらのように流れている。昨日のTV朝日『スーパーJチャンネル』では、元防衛大臣の森本君が聞かれもしないのに、レレレのシンゾーの中東外交の正当性をまくしたてていた。BSの番組でも、中東の専門家がヨルダンに対策本部を置いたことを擁護してたし、同じ番組でTV朝日の外報部長とやらが、「仮にトルコに対策本部を置いてもイスラム国はヨルダンの女性死刑囚釈放を要求してきたとも言われている」なんてニュースソースもさだかでない与太を飛ばしていた。

後藤さんに渡航中止要請=昨年9月から3回―政府

 こうしたレレレのシンゾーの人質見殺しをどうにか正当化したいという流れの中で、湯川氏の死もまた取るに足らないものとされているんでしょう。いったい、湯川氏の死の裏側にはどんな暗い闇があるんだろう。そこを追求しない限り、今回の人質事件の真相ってのは藪の中だし、後藤氏の死もまたフリージャーナリストの悲劇として美談仕立てで語り継がれていくことになるのだろう。

| | コメント (1) | トラックバック (1)

2015年1月31日 (土)

人質事件でヨルダンの国王批判はやたら煽るくせに、安倍政権批判はご法度なんだね。日本の新聞・TVは・・・&戦後70年談話で公明党が与党協議要求。集団的自衛権行使容認と同じシナリオってことか。

 売文家の百田尚樹シェンシェイが、NHK経営委員を退任だとさ。理由はともかく、めでたい!

<NHK経営委員>百田氏が退任へ

 ヨルダンでは日本人人質事件のあおりを受けて、王政批判まで飛び出してテンヤワンヤの様相。すべては、レレレのシンゾーがトルコではなくヨルダンに対策本部を設置したのが原因なんだが、そんなヨルダンの混乱振りを新聞・TVはこれでもかと報道している。

 そのくせ、国内ではどんなことやってるかと言えば、緊急時だから政権批判控えるように、なんて空気をやたら流してるんだよね、マスメディアは。ヨルダン国民が国王批判していることには中東の専門家や学者を呼んできて、やたら細かい分析させてるくせに、自分のお膝元で起きているレレレのシンゾー批判には腰が引けるという、いつもの提灯ジャーナリズムが繰り広げられているわけです。

 本来なら、「ヨルダン国民を見習って、日本でも政権批判の声を上げるべきだ」なんて論調が出てきてこそ、健全なジャーナリズムってなもんなんじゃないのでしょうか。まさに、戦前の翼賛体制ってのは、当時のメディアの王様、新聞が政権批判を引っ込めて、ダンナマリ決め込んじゃったことから始まってるんだからね。

 そんなマスメディアを夜毎の酒池肉林で手なずけたレレレのシンゾーは、国会では余裕綽々です。人質殺害予告ビデオが出てきたもんだから、これ幸いとばかりに改憲に向けてやたら強気な姿勢となっとります。頼んでもいない戦後70年談話についても、NHKの番組で「痛切な反省」「心からのお詫び」といった村山談話小泉談話で使われたキーワード変更を示唆してましたからね。

 先日の国会でも、年金男・長妻君の「村山談話などには日本は先の戦争は国策を誤った、とあるが、総理は国策を誤ったと考えているか?」という質問に、「ひとつひとつの問題に言及するつもりはありません」「村山談話は全体として引き継いでいる」「アジアと世界の繁栄に貢献した」「21世紀22世紀に向けて…」とかなんとか、質問にまともに答えずはぐらかしの連続だったとか。質疑応答どころか、そもそも会話が成り立たないんだから、この男は。

・晴耕雨読
長妻議員「総理は先の戦争で『国策を誤った』とお考えか?」首相は国策の誤りとは認めず

 そんな男が選ぶ有識者とやらが戦後70年談話の素案を作るらしい。でもって、これを集団的自衛権行使容認と同じく、国会に諮ることなく閣議決定で決めてしまおうって魂胆なんだね。これに公明党が、与党協議で意見を言わせろ、ってクレームつけたってんだが、これも集団的自衛権の時と同じ流れです。

戦後70年談話「与党協議が必要」 公明幹事長 歴代内閣の方針重視

 戦後70年談話のこうした流れを、新聞・TVは事実経過を垂れ流すだけで、まったくスルーしてます。そんマスメディアのグータラ振りにますますいい気になってるレレレのシンゾーは、昨日の衆議院予算委員会で、「選挙公約に外交・安全保障や原発再稼働に関する政策は書き込んだ。国民から信任を得れば、公約を前に進めていく努力をしていくのは当然だ。集団的自衛権の行使を容認する閣議決定も(選挙戦で)議論した」なんてボケかましてくれてます。

衆院選挙制度改革:第三者機関の「答申に賛成する」…首相

 選挙の時には、争点はアベノミクスって行ってみたり、大義なき選挙と言ってみたり、新聞・TVは盛んにその無意味さを煽ってたんだから、レレレのシンゾーのこんな不埒な発言を許しちゃいけない・・・はずなんだが、しょせんは夜毎の酒池肉林で垂らしこまれちゃってますからね。なにはともあれ、人質事件が収束してからの政治の動きは要注意なのだ。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2015年1月28日 (水)

人質知っていながら総選挙強行したんだね&着物着て記念撮影。これがテロへの抗議だって。はあ~?&海保の暴力で辺野古が血の海になろうとしている。

 人質事件はヨルダンまで巻き込んで、最悪な事態になりつつあるけど、レレレのシンゾーは国会で、「昨年11月に(後藤健二氏の)行方不明事案の発生を把握した直後に、官邸に連絡室、外務省に対策室を立ち上げ、ヨルダンに現地対策本部を立ち上げた」って答弁した。ああ、そうかい。日本人が人質となっているのを承知の上で、暮れの選挙を強行して、今年になってからは中東まで武器商人引き連れてノコノコでかけ、さんざん挑発的な発言繰り返したってわけか。「国民の生命と財産を守る」気なんか、サラサラないってことです。

 トップがこうだから、国会議員のセンセイも能天気なもんです。着物着てテロに抗議だってさ。記念写真なんか撮っちゃって、まるでトウの立った成人式ですね。ていうか、これって、晴れ着だろ。なに浮かれてんだ、人の命がかかっているこのタイミングでアルカイダじゃなかったアホカイナです。

着物でテロに抗議

Photo

 ソーリ大臣は人質承知していながら喧嘩は売るわ、議員センセイはおおはしゃぎで記念写真におさまるわ、御用学者からは緊急事態に政権批判するなって翼賛発言が飛び出すわ、一般大衆労働者諸君の中からも自己責任なんて浅墓な意見が吐かれるわ・・・こんな国の様子知ったら、ISISだって、ひょっとしたら後藤氏に同情しちゃうんじゃないのか。

 それはともかく、人質事件の影に隠れちゃってるけど、辺野古ではとんでもないことが起きている。昨日は、辺野古埋立の是非を第三者委員会が検証してる最中だってのに、海底ボーリング調査を再開するための大型作業船7隻が大浦湾内に入ったそうだ。

辺野古に数十トンブロック投入 防衛局、作業を強行 知事中止要請の翌日

 それだけじゃなくて、このところ反対住民に対する海上保安庁の取締りがかなり暴力的なものになってきている。カメラを構えていた女性が海上保安官に馬乗りになられて取り押さえられたりしているってんだから、いったい誰のための海上保安庁なんでしょう。「国民の生命、財産を守る」どころか「米軍の生命、財産を守る」ために住民排除しようとしているんだから、上が上なら下も下です。

「海保の暴力許さない」 辺野古警備で市民370人抗議

 この国のメディアってのは、ひとつ大きな事件が起きると、みんな横並びでそっちにばかり目が行っちゃうんだね。だから、人質事件が注目のいまは、沖縄はなかったことになってます。貧相顔の官房長官は、記者会見で「着々と進めていく」って木で鼻くくってくれてますすからね。それをまた、唯々諾々と垂れ流す記者っても何考えてんだか。

 辺野古で何が起きているか、まずはライブ映像↓をじっくりご覧ください。

録画ライブ 暴力警察VS県民@辺野古 - ATSUSHI THE MIC TV #136754618

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2015年1月25日 (日)

このドサクサに「対外情報機関の創設を検討」(石破茂)だそうです。人質事件を奇貨としようってわけか。

 嫌なニュースが飛び交っているけど、ISISによる人質事件は最悪な結果となるのか?。レレレのシンゾーは「情報戦だ」って喚いていたけど、なんのことはない、情報のカケラすら手に入れることができずに、ひょっとしたら最悪の事態を招いちゃったってことになりますね。日本版NSC(国家安全保障会議)ってのは、こんな時のために設置されたはずじゃなかったのか。これでは、単なる軍事オタクのお遊びみたいなもんです。

・イスラム国殺害脅迫 湯川さん殺害か? ネット上に後藤さんとみられる画像 

 レレレのシンゾーは、「湯川氏殺害か?」の一報に、「言語道断。許しがたい暴挙だ」って反応したそうだが、自分で撒いた種がそうした最悪の結果を招いた一因だってことがわかってるのかねえ。「怒り」を表明するのは誰でもできる。でも、一国のトップである以上、そうした感情をモロ出しにするのではなく、知性と理性で自らの思いを発信することができなくてはいけないんだよね。それができないからエジプトでの2億ドル支援の演説でも、たやら勇ましい文言を並べて意識が高揚しちゃてるから、いまさらどんなに人道支援だって抗弁しても、そりゃあ聞き分けてはもらえません。相手は情報戦には長けてますからね。レレレのシンゾーの心底なんてのは、おそらく鷲づかみのごとく裸にされてます。

 でもって、早速とばかりに、娘が東電のアンポンタン大臣・石破君が「対外情報機関の創設を検討」なんてことを喚いてます。人質事件をもっけの幸いとばかりに、JCIA創設ってわけですか。こういう話が出てくるだろうとは予測してたけど、ま、わかりやすいと言やあ、わかりやすいひとたちです。

石破氏、対外情報機関の検討必要

 それはともかく、殺害が事実としたら、深く頭を垂れる他はないのだが・・・。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年1月24日 (土)

「I am not Abe」・・・これが日本の合言葉、になったら面白いのに。

 夜中に腹痛で目覚める。冷や汗は出るわ、軽い吐き気はあるわで、ひとりトイレで唸っていると、我が家のドラ猫がニャンニャン絡んできて、心配してくれてるのかと思えば、「ふん、遊んでくれるんじゃないのか」とばかりに後ろ足で砂をかけるかのごとく走り去ったのであった。で、寝起きにカミさんに「一服もったんじゃないの」って聞けば、「ふふふ・・・」と怪しい笑い。というわけで、疑心暗鬼な土曜の朝である。

 疑心暗鬼とくれば、イスラム国なんだが、どうやら政府はなんの情報も持ってないようですね。後藤氏の母上が外国特派員協会の記者会見で、ロシアの記者から「日本政府から接触はあるか?」と聞かれて、「日本政府からは全くない」と答えたそうだが、「人命が第一」って言いながら、当事者の家族とコンタクトもとらないんだから、レレレのシンゾーとその不愉快な仲間たちの非道さがわからろうというものだ。

・田中龍作ジャーナル
イスラム国人質 後藤さんの母「日本政府からの接触は全くない」

 でもって、母上の会見をチャカすようなひとたちがいるようだが、こういう悲しいひとたちっているもんなんだね。殺害警告ビデオにバカコラ施して顰蹙買った不埒な輩もいるようで、レレのシンゾーが権力握ってからというもの、日本が、日本人が、どんどん壊れていっているようで、なんともやるせない今日この頃なのだ。

 そもそも、殺害予告までに至ったのは、レレレのシンゾーの一連の挑発外交が大きく影響してるはずなのに、自己責任なんてことが囁かれるんだもん、だめでしょ。日本の新聞・TVはそこんところをオプラートに包んで、後藤氏のジャーナリスト物語でお茶を濁しているけど、欧米のメディアでは「安倍の責任」がしっかりと追求されているんだよね。

・イスラム国騒動で安倍首相の責任を求める声が相次ぐ!ドイツ紙「中東訪問がイスラム国を挑発」英紙「安倍首相の試みにリスク」 new!!

 知り合いが、TV朝日『報道ステーション』で、元通産官僚の古賀正茂明君が、「フランスのジュ シ シェルリじゃないですけど、私は安倍じゃありません、と私達は表明すべきです」って言ったとか言わないとかFacebookに書き込んでいたんだが、どうやら「IamNotAbe」 というハッシュタグも出現したようで、バッジにでもして売り出すところがきっと出てくるんじゃないのとちょっぴり頬ゆるんだところで、お後がよろしいようで。

Photo

| | コメント (5) | トラックバック (0)

2015年1月23日 (金)

田原総一朗に「後藤さんは危ないところに取材に行って人質になり、日本政府に迷惑をかけた。取材によって国家に迷惑をかけていいのか」って取材電話したのはどこのどいつだ&人質には自己責任。そのくせ、東電はお咎めなしの無責任。

 期限は今日の午後までとかなんとか、新聞・TVは人質事件についてまるでカウントダウンみたいなことしてます。なんか、ウンザリだ。

 でも、そんな他人事報道もさもありなんなんだね。これは、あの田原総一朗君が書いてたんだが、「事件後、ある新聞から取材されたが、その記者は『後藤さんは危ないところに取材に行って人質になり、日本政府に迷惑をかけた。取材によって国家に迷惑をかけていいのか』と聞いてきた」そうだ。新聞記者ってのは、事実を追求するためなら、そもそも危険も顧みず、現場に急行するもんじゃないのか。それが、自分は安全地帯でヌクヌクしながら、国益を楯にしてフリージャーナリストの自己責任論について取材かけちゃうんだから何をかいわんやなのだ。

・イスラム国に拘束された後藤健二さんは日本政府に迷惑をかけたのか??田原総一朗氏に聞く

 これは何も田原君に限ったことではないようで、ジャズ・トランペッターでもあり、大学で「戦争に特化した国際政治を教えて」いる伊勢崎賢治氏とやらもツイッターで、「イスラム国邦人拘束。毎日から電話取材。個人が危ないところに行き、国に迷惑をかけるのはどう思うかと。社の責任で人を送らない大手メディアが何も言える立場にないと言っておいたが、書かないだろうな」とつぶやいている。

https://twitter.com/isezakikenji/status/557454807175135233

 田原君に電話してきた新聞社がどこのどいつかはさだかではいが、食えない奴らですね。マスメディアとして、まずは批判すべき対象が見えてない。つまり、何事もTVのワイドショー感覚なんだね。ワイドショー感覚と言えば、フジテレビはなんとニュース番組でまるでオリンピック開幕まで後何日なんてノリで、人質殺害の期限までのカウントダウンの時計を画面表示したそうだ。翌日には中止したってんだが、マスメディアにとってはただの物見遊山なんだね。人の命がかかってるってのにさ・・・。

 人の命がかかってるのに何の処罰もされないのが東電の幹部連中です。検察審査会が起訴相当とした議決に対して、検察はまたしても不起訴にしちまいました。おそらく、次の検察審査会でも起訴相当となるだろうから、結果として強制起訴になるんだろうけど、検察はようするに逃げちゃったってわけね。焼肉屋が食中毒起こせば、即行強制捜査して倒産にまで追い込んじゃうくせに、なんてこったいなのだ。

東電元会長ら、2度目の不起訴 原発事故で東京地検

 海外で人質になった国民には自己責任で突き放すくせに、世界を破局に導くかもしれない未曾有の大事故起こした東電の幹部はお咎めなしじゃ、やってられませんよ、ったく。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2015年1月22日 (木)

「人命第一」と言いながら、日英外務・防衛相会議で「わが国としてテロに屈することはない。国際社会でのテロとの戦いに貢献していく」(中谷防衛大臣)と宣言する無神経。人質は好きにしろよってメッセージ送ってるようなもんです。

 殺害警告ビデオは合成だとか、拘束されている湯川氏と後藤氏はスパイだから捕まったとか、真偽のさだかでない噂が飛び交ってます。でもって、またぞろ自己責任がどうしたこうしたという話がネットを駆け巡り、新聞・TVはレレレのシンゾーが人道支援や中庸の立場を明言しているのになんて非道なことをするんだとか、アメリカに踊らされたに違いないシンゾーの外交姿勢をどうにか隠蔽しようと躍起になっています。

 でもって、当のレレレのシンゾーはと言えば、「テロには屈しない」ってハナっから宣言しちゃてますから、二人を何がなんでも救出しようなんて気はサラサラありません。「人命第一で対応に全力を尽くしていく。厳しい時間との戦いの中で徹底した情報戦を展開していく必要がある」なんてほざいてるけど、そもそも湯川氏が拘束され、その後に後藤氏が拘束されて、なおかつ家族に身代金要求されてるってのに、それを知っていながら何の手を打つこともできなかったという時点で、情報戦に負けてます。

後藤さん妻に20億円要求 「イスラム国」側がメール

 これあくまでも妄想だけど、去年の秋に日本の学生がイスラム国に参加しようとしている件で、それに関わったということで私戦予備陰謀罪なんてのを引っ張りだして、イスラム法学者である中田考氏やフリージャーナリストの常岡浩介氏を捜索・聴取したっても、今回のことと無関係ではないのかもね。逮捕までチラつかせてのデッチ上げ捜査で、どうにか繋がっていたイスラム国とのチャンネルも消えてしまったらしいとも言われている。

 おそらく、二人の解放については、水面下でずっと交渉してたんじゃないのかねえ。でも、その経緯は逐一アメリカに報告していたことだろうし、結局はいつまで経ってもラチがあかないところにもってきて、わざわざ8500kmという距離を飛んできて、敵対勢力に資金援助しますなんてことしたもんだから、イスラム国が堪忍袋の緒を切ったってのが真相なんじゃないだろうか。って、妄想ですよ、妄想。

 しかしまあ、「人命第一」なんて言いながら、この渦中にイギリスと外務・防衛相会議なんてのを開いて、「ミサイル開発やテロ対策で連携」なんて声明出しちゃう神経ってのは何なんだろう。元自衛官の防衛大臣・中谷君なんか「わが国としてテロに屈することはない。国際社会でのテロとの戦いに貢献していく」って喚いちゃってます。ようするに、人質は好きにしろよってメッセーヘジ送ってるようなもんです。

身代金は支払うのか 中谷氏は「毅然たる態度」、高村氏「払えない」

 つまりは、沖縄を見捨てたのと同じ構図なんだね。沖縄もそうであるように、マスメディアは事の成り行きを逐一把握していながら恣意的に報道してこなかったに違いない。ニュース番組に出てくる外信部の幹部なんかが一応に沈痛な表情してるのも、自分たちは現地に記者を派遣することなく、危険なことはすべてフリーのジャーナリストにおんぶに抱っこしてきたことへの自責の念の表れと思えば納得もいくんだが・・・そんなに殊勝な奴らじゃないか。ちぇっ!

| | コメント (6) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

Dappi Dappi疑惑 NHKから国民を守る党 おおさか維新の会 おすすめサイト こども家庭庁 たちあがれ日本 つばさの党 でっち上げ みんなの党 ゆとり教育 れいわ新選組 アカデミー賞 アニメ・コミック アベノミクス イラク戦争 インターネット インポイス制度 ウェブログ・ココログ関連 ウクライナ侵略 オウム真理教 オスプレイ オリブ油 オリンピック カジノ法案 カルロス・ゴーン ギャンブル グルメ・クッキング ゲーム コンピュータ監視法 ジャニーズ事務所 ジャニーズ問題 ジャパンライフ スポーツ スポーツウォッシング スーパーシティ構想 セクハラ ゼレンスキー タックスヘイブン テレビ朝日 テロ デジタル法案 デジタル田園都市国家構想 トヨタ トラテロルコの虐殺 トランプ トリガー条項 ニュース ネット工作 ハーグ条約 バイデン バタフライ バンクーバー・オリンピック パソコン・インターネット パチンコ パナマ文書 ヒマラヤの氷河 ファッション・アクセサリ フィギュアスケート フジテレビ フッ素 プーチン ヘイトスピーチ ペット ボランティァ ボランティア ポンコツ内閣 マイナンバー制 マスゴミ マルチ商法 ミャンマー・クーデター メディア ライドシェア リニア新幹線 リニア新幹線不正入札 ロッキード事件 ロック ワクチンパスポート ワールドカップ 三原じゅん子 三宝会 三浦瑠璃 上川陽子 上杉隆 下地幹郎 下村博文 下関北九州道路(安倍・麻生道路) 与謝野馨 世耕弘成 世論調査 中国 中谷元 丸山穂高 丸川珠代 亀井静香 事務所経費 事業仕分け 二階俊博 人質司法 介護 介護問題 仙石官房長官 伊藤詩織 住まい・インテリア 住民基本台帳ネットワーク 体罰 侮辱罪 偏向報道 偽証 働き方改革 児童ポルノ禁止法改正案 児童手当 党首討論 入国管理局 入管難民法改正(移民政策) 全日本柔道連盟 八ッ場ダム 八代英輝 公文書改竄 公明党 共同親権 共産党 共謀罪 共謀罪(テロ等組織犯罪準備罪) 内閣改造 内閣法制局長官 再生可能エネルギー 冤罪 初詣 前原誠司 創価学会 加藤勝信 加計学園 労働者派遣法 北側一雄 北方領土 北朝鮮拉致問題 北村誠吾 原子力規制委員会 原発 参議院選挙 口蹄疫 古本 古本くろねこ堂 古賀茂明 可視化法案 右翼 吉川赳 吉本興業 吉村洋文 吉田はるみ 同一労働同一賃金 同性婚 名護市長選 国民健康保険 国民新党 国民民主党 国立大学法人法改正案 国葬 土地規制法案 地デジ 地方分権 地方創生 地方自治法改正案 地球温暖化  地震 堀井学 報道ステーション 墓参り 外国人労働者 外国人労働者問題 外国人献金 大口ひろし 大津綾香 大相撲 大石あきこ 大連立 大阪万博 大阪都構想 天皇 夫婦別姓 子宮頸がんワクチン 学問・資格 安倍晋三 安倍晋三記念小学校 宗教 官房機密費 官民ファンド 宝塚歌劇団 宮台真司 宮里藍 家庭教育支援条例 密約 密約問題 寺田稔 小林鷹之 小池百合子 小沢一郎 小沢不起訴 小泉進次郎 小渕優子 小西洋之 少子化 尖閣諸島 山口敬之 山口那津男 山本一太 山本太郎 山谷えり子 山際大志郎 岡田克也 岸信千世 岸信夫 岸田文雄 川口悠子 希望の党 平井卓也 平和祈念式典 平沢勝栄 平野官房長官 年金問題 幸福の科学 幸福実現党 広瀬めぐみ 従軍慰安婦 復興予算 徴兵制 徴用工問題 心と体 志位和夫 思いやり予算 性同一性障害 愛知県知事リコール署名偽造事件 憲法改正 成田悠輔 戦争 押尾事件 拉致問題 捕鯨 捜査一課長左遷 揺れる中東 放送制度改革 放送法 政党助成金 政治とカネ 政治家女子48党 政治献金 政治資金収支報告書 政治資金規正法 政界再編 教育再生会議 教育勅語 敵基地攻撃 敵基地攻撃能力 文通費 斎藤健 斎藤元彦 新しい資本主義 新党 新型コロナウイルス 新藤義孝 新資本主義 新銀行東京 日弁連 日本会議 日本学術会議 日本振興銀行 日本未来の党 日産 日産クーデター 日米合同会議 日米地位協定 日米FTA 日記・コラム・つぶやき 明治の日を実現するための議員連盟 映画・テレビ 書籍・雑誌 有田芳生 朝日新聞 朝青龍 朝鮮人虐殺 木原稔 木原誠二 杉田水脈 東京オリンピック 東京新聞 東京都青少年の健全な育成に関する条例 東京電力 東北新社 東日本大震災 東電OL殺人事件 松井一郎 松川るい 松本人志 松野博一 林芳正 枝野幸男 柴山昌彦 柿沢未途 核共有 核兵器禁止条約 核軍縮 桜を見る会 桜田義孝 梅村みずほ 森喜朗 森雅子 検察  検察審査会 検察裏金問題 検閲 橋下徹 橋下知事 橋本聖子 機能性表示食品 武器輸出三原則 武田良太 武藤貴也 死刑 残業代ゼロ 民主党 民進党 水谷建設 水道民営化 沖縄基地問題 沖縄密約問題 沖縄県知事選 河井克行&案里 河村たかし 河瀬直美 河野太郎 河野談話 泉健太 泉房穂 消費税 消費者金融 清和会 渡辺喜美 渡辺恒雄 渡部恒三 熊本地震 片山さつき 牧島かれん 猪瀬直樹 玉木雄一郎 環境問題 甘利明 生前退位 生方解任 生活保護 産業競争力会議 産経新聞 田原総一朗 田崎史郎 田母神 町村元官房長官 痴漢冤罪 白紙領収書 百田尚樹 盛山正仁 相撲 石丸伸二 石原伸晃 石原慎太郎 石川衆議院議員逮捕 石破茂 社会保障と税の一体改革 社民党 神道政治連盟 私立幼稚園連合会使途不明金問題 秋葉賢也 秘密保全法案 税金 種苗法改正案 稲田朋美 立憲民主党 立花隆 競馬 竹中平蔵 竹島 竹田恒和 竹田恒泰 第三極 箱根駅伝 節電 築地市場移転 細田博之 細野豪志 経団連 経済・政治・国際 経済安保情報保護法案 統一教会 統計不正 維新の会 緊急事態条項 総務省接待疑惑 育児 能登半島地震 自己責任 自己責任論 自民党 自民党総裁選 自衛隊 舛添要一 船田元 芳野友子 芸人 芸能・アイドル 英国式独立調査委員会 英語民間検定試験 茂木敏充 茨城空港 菅原一秀 菅官房長官 菅直人 菅義偉 萩生田光一 落語 葉梨康弘 蓮舫 藤田文武 血液型性格判断 衆議院選挙 衛藤晟一 表現の自由 袴田事件 裁判員裁判 裁量労働制 裏金疑惑 西村康稔 西田昌司 親学 解決金制度 記者クラブ開放 証拠改竄 読売新聞 謎の市民団体 警察 警察不祥事 議員年金 議員特権 谷垣禎一 豊洲市場 財務省 貧困問題 資金管理団体 賭け付け警護 赤木ファイル 足立康史 辛坊治郎 辺野古 辻元清美 連合 週刊朝日 選択的夫婦別姓 選挙制度改革 遺伝子組み換え食品 郵便不正事件 郵政民営化 都知事選 都議選 野党共闘 野田佳彦 野田聖子 鈴木宗男 鈴木馨祐 銀行口座維持手数料 長谷川幸洋 長谷川豊 関西電力 防衛省 防衛費 阿久根市長 除染 陸山会事件 障害者雇用水増し 集団的自衛権 電力会社 電通 靖国 音喜多駿 音楽 飯島秘書官 香港 馬場伸幸 馳浩 高市早苗 高木毅 高村正彦 高校無償化 高橋洋一 高速道路無料化 鳩山政権 鳩山由紀夫 鳩山邦夫 鳩山首相 鶏卵収賄疑惑 鹿児島県警 麻生太郎 黒田日銀総裁 10万円給付 ACTA BPO(放送倫理・番組向上機構) DHC FMラジオ IR汚職 LGBT LGBT法案 N国党 NHK PC遠隔操作事件 STAP細胞 Tカード TBS TPP TVCM