なでしこジャパン、決勝進出!! 快挙です。なんてったって、ワールドカップの決勝ですよ。最強といわれるアメリカが相手の決勝戦だけど、トーナメントの一発勝負では何が起きるかわからない。ひょっとすると、ひょっとするかも・・・!!
トーナメントといえば夏の風物詩、甲子園の地区予選がたけなわで、福島も予選が始まった。熱中症で倒れる選手も出ているようだが、福島は放射能汚染の影響だって考慮しなければいけないんだから、果たして例年通りの開催でいいのだろうか。電力の問題だってある。甲子園のTV中継ってのは電力のピーク時にあたるわけで、電力不足云々と言うなら、主催の朝日新聞は少なくとも秋にずらすとかすべきだと思うけどね。
そもそも、気象庁は高温注意情報なんてのを流してるくらいなんだから、健康のこと考えたら炎天下で高校生が野球やってる場合じゃないんじゃないか。それにしても、高温注意情報ってのも、なんだか空襲警報みたいであまり感心しないんだけど・・・。
さて、スッカラ菅君が、「脱・原発依存」ということで、エネルギー政策の大転換をぶち上げたんだけど、マスメディアはなんとも冷ややかであります。延命に利用しやがって、というのが大方の見方ってことなんだろうけど、どんな理由であるにせよ、その方向性は間違ってはいない。具体策は何もないじゃない、という批判もあるんだが、まずもって「脱・原発依存」というメッセージを発したということは、日本のエネルギー政策にとってエポックメイキングな出来事であることは間違いない。
とするなら、作家の矢作俊彦のツイッターでのスッカラ菅君への逆説的エールはうなづけなくもない。東京新聞「筆洗」が紹介するところによれば、曰く、
●無能かもしれない。性格が悪いかもしれない。しかし決して愚かではない。延命のために何をすればよいかを彼は知っている
●延命のためにのみ、原発をひとつ止められたのである。あと150日延命できるなら、全部止めるかもしれない
●その賤(いや)しさ、さもしさのみを信じて。その性格ゆえ、彼ひとりが出来るかもしれないのだ
「筆洗」は、「ペテン師と呼ばれても、延命しか考えていないと批判されてもへっちゃらな人だからこそ、原子力ムラのしがらみをぶち破れる。だから、矢作さんは<一切に鼻をつまんで>菅首相を支持するという。(中略)<鼻をつまんで>首相を支持するのか。退陣表明した首相の独走は、逆に脱原発の妨げになると批判するのか。脱原発を支持する人たちも、選択を迫られる時が来るかもしれない」と結んでいるが、スッカラ管君のなりふり構わぬイメージ戦略は、けっこう悩ましいことになってきた。
おそらく、菅降ろしってのは、原発推進派による「脱原発」つぶしという側面もあったわけだから、原子力村からのプレッシャーはこの時点でかなりのものがあるはずだ。「脱原発」を標榜するグループと共闘できればいいのだろうけど、スッカラ菅君に人望がないものだからそれもうまくいかない。でも、こうなってくると、菅降ろしの後にどんなエネルギー政策を模索するのかということは、大きな焦点になることは間違いない。菅降ろししたのはいいけれど、原発推進に向けてまっしぐらになったんじゃ元も子もないんだから。
ところで、東電が、福島第一原発作業員の弁当代有料化を検討しているらしい。なんとまあ、せこいというか、けちくさいというか・・・。東電広報は、「弁当の無料配布は、あくまでも非常時の対応。物流が回復してきており、平常時と同様に社員や協力会社の作業員には有料で販売するということ」とぬかしている。「あくまでも非常時の対応」って、いまでも十分に「非常時」じゃないの。しかまあ、命かけて働いている作業員から弁当代を徴収するっていうそのセンスがさもしい。なんか、文句たれてるこちらが情けなくなってくるってもんだ。
被曝の危険がある作業している人間に、弁当は自腹だよって言うなら、テメーらでやりやがれってんだ・・・!
最近のコメント